4月26日(土) 2008 J1リーグ戦 第8節
清水 1 - 0 F東京 (13:04/日本平/14,145人)
得点者:44' 青山直晃(清水)
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どちらのチームも、良い面と課題がそれぞれに見えたゲーム。ただ、その中で清水がしぶとくつかんだリーグ戦でのホーム初勝利は、今後に向けて大きな意味を持つ1勝となりそうだ。
ホームの清水は、前節・横浜FM戦の途中からと同じメンバー、F東京は栗澤に代わって大竹が先発した他は川崎F戦と同じ。両者とも先週の流れを引き継ぐ形で、この試合に臨んだ。キックオフ直前から雨が本降りになる中、立ち上がりから積極的に仕掛けたのは3連勝中のF東京だが、すぐにホームの清水がペースをつかみ返す。
4分に西澤がポストプレーからヒールで落とし、フェルナンジーニョが前を向いてドリブルを仕掛けた場面あたりから、今日の清水の狙いが形になっていった。原がF東京のサイドバックの裏などの左右のスペースに動いて守備を引っ張り、そこで生じた隙間に西澤が顔を出してクサビのボールを受ける。そして、素早くサポートに入ったフェルナンジーニョらに落として、前を向いてボールを持てる形を作れば、そこから中央、左右と多彩な攻撃が可能となった。
それに対してF東京のほうは、「(清水の)DFラインからトップへの長いクサビを簡単に入れられていた」(城福監督)という反省が出たように、清水が狙う組み立てを止めることができず、前半の終盤までは清水が完全にゲームを支配した。その中で清水は何度もきれいなパス回しを見せ、F東京のゴールに迫る数を作って、前半は9本ものCKを獲得。最近の試合の中ではもっとも流れの良い攻撃を見せたが、最後の詰めがもうひとつという課題は克服しきれない。11分の藤本のシュートはバーに当たり、13分のフェルナンジーニョのシュートも右に外れて、なかなかゴールを割ることができなかった。
F東京のほうは、我慢の前半となった中、清水のシュートを4本に抑えるなど、最後のところではよくしのいでいた。しかし前半のアディショナルタイム、ここまで特に多かった清水の右CKがついにゴールに結びつく。藤本が左足で蹴った精度の高いキックを、中央の青山が頭で叩きつけて、清水が何とか自分たちの流れのうちに先制点を奪うことに成功した。逆にF東京にとっては、時間帯としても、課題となっているセットプレーからという意味でも、非常に痛い失点だった。
後半に入ると、F東京が前半の問題を修正して守備を整え直し、清水の運動量が少しずつ落ちてミスが目立ち始めた中で、徐々に流れが変わっていく。特に残り15分はかなりF東京が押し込む展開になり、清水の守備陣が耐える形。CKの数も、前半は清水9本/F東京1本だったのに対して、後半は清水0本/F東京8本と、完全に立場が入れ替わった。
ただ、押し込まれた中でも、清水の選手たちはゴール前では身体を張ってシュートブロックに飛び込み、GK西部が肝を冷やすようなシュートは打たせない。公式記録ではF東京の後半のシュート数は4本。清水守備陣は最後まで集中力を切らすことなく、5試合ぶりの完封でチームに6試合ぶりの勝点3をもたらした。
これで連勝を3で止められたF東京としては、前半で劣勢になったのはある程度しかたないとしても、そこで我慢しきれずアディショナルタイムで失点してしまったことは大きな課題。ただ、後半はそこから自力で流れを変えられたことは、前向きにとらえられる部分だろう。自信を失うような敗戦ではないだけに、3日後のホームでの大分戦で、どれだけ自分たちのサッカーができるかが重要になる。
勝った清水としても、攻撃でのフィニッシュの部分と、疲れてきた時間帯でのゲームコントロールは今後に向けての課題となる。だが、攻撃の形が非常に良くなったことと、昨年までの堅守が戻りつつあることは大きな収穫。そして、ようやくホームで勝てたことにより選手たちが肩の重荷を下ろし、自信を取り戻したことが、何より大きなプラス材料となるはずだ。
以上
2008.04.26 Reported by 前島芳雄
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