5月6日（火）J1 第11節 柏 vs 神戸（14:00KICK OFF/柏）
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　アウェイでの千葉ダービーを制し、浮上のきっかけをつかんだ柏。今季いまだ手にできていない連勝をつかむためにも、選手、サポーターにとって６日の試合はいつも以上の集中力が求められる一戦となりそうだ。

　柏は千葉戦からの課題をいかに消化できるかに視線が注がれる。１２節まで出場停止となる李忠成不在の影響は大きく、前線の展開力という部分では連携不足が色濃く滲んでしまっているだけに、前節からのメンバー変更もあるか。連戦の疲労、ベテラン陣の故障、調子の上がり切らない若手など、決してチーム状態は芳しいとは言えない。千葉戦でのGK菅野孝憲のようなブレイクがこの試合でも待たれるところだが、石崎監督の選手起用が注目される。

　そんな柏がホーム日立台で迎え撃つのは、Ｇ大阪、鹿島、浦和という優勝候補勢相手の３連戦を１勝２分けの無敗で乗り切った神戸。浦和戦（１０節）では指揮官をして「選手たちにお礼を言いたい」と言わしめた奮闘ぶりを披露するなど、「失ったものを取り戻した」（松田浩監督）チームは、強豪相手に結果を残したことで自信を深めているのは間違いない。

　なかでも、好調を維持するエース大久保嘉人、途中出場から２戦連発中の吉田孝行の存在は、柏DFをナーバスにさせそうな気配だ。原点に立ち返ってディフェンス面を基点にチームを再構築中の柏にとっては、先制点だけは失いたくないだけに、神戸攻撃陣とのつばぜり合いは見物となる。GK菅野、古賀正紘といった選手たちを中心としたDF陣にとっては、神戸戦は堅守復活に向けていい試金石となりそうだ。

　また、柏では４戦３発を記録しているアレックスから目が離せない。フランサ不在の今、チームを引っ張るのは中盤でタクトを振るうこの男に他ならず、現在の柏のサッカーは背番号６を中心に回っている。精度の高いキックを武器に、ハードワークをいとわないブラジル人MFの活躍こそが、今季初の連勝へのキーとなる。

　昨季中盤にあった８戦６勝２分けの時期にも挙げられるように、ひとたび波に乗れば一気に勢いが増してくる柏にとって、ここでの勝利は連勝街道の弾みになる可能性を秘めている。さらに、13位柏（勝点１３）vs９位神戸（勝点１４）という構図の一戦となるが、勝てば一気に立場は逆転する。リーグは混戦が続きそうな展開だけに、目の前の敵に集中して向き合っていけば、状況は一変するはずだ。

『ファミリーＪｏｉｎデイズ』が開催される当日は、「レイソル　ジャンボカルタ大会」などのイベントも行なわれるなど、ゴールデンウィーク最後にお祭り騒ぎとなりそうな日立台。天気予報も晴れる見込みとのことで、サポーターには今季最高の応援で選手たちを盛り立ててほしい。

以上