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【J1:第11節 札幌 vs 東京V】レポート:昨シーズンのライバルがJ1の舞台で再戦。東京Vがブラジルパワーで札幌を一蹴!(08.05.06)

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5月6日(火) 2008 J1リーグ戦 第11節
札幌 1 - 3 東京V (13:05/札幌ド/16,508人)
得点者:5' レアンドロ(東京V)、21' ディエゴ(東京V)、33' フッキ(東京V)、55' クライトン(札幌)
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東京Vのシステムは4−3−3。前線にはレアンドロ、ディエゴ、フッキという3人のブラジル人選手を並べ、残りの日本人選手が守備意識を高めて攻守のバランスを保つスタイルだ。平たく言ってしまえば、7人で守って前の3人が攻めるという戦い方である。この試合における最大の焦点は、その3人の攻撃陣を組織的な札幌の守備網がどのように封じるのかという部分だった。
だが、結果として札幌の守備は東京Vのブラジル人選手を抑えきることができず、内容としてはワンサイドゲームとなってしまった。90分を通してのシュート数は札幌が4本で東京Vが25本という大きな差がついた。

キックオフから40秒ほど、東京Vは中盤でのシンプルなパスワークからフッキにつなぎ、そのフッキがダイナミックなドリブルでつっかけたところを札幌がファウルで止める。この序盤のプレーだけでも、フッキというアタッカーのパワーは札幌に強く印象づけられた。4−4−2でバランス良くポジションを取る札幌のゾーンディフェンスも立ち上がりからしっかりと形が作られていたが、このフッキさらにはディエゴといったブラジル人のパワフルな突破を前に少しずつラインを押し下げられていたのだ。
5分にはCKのこぼれ球をレアンドロが頭で押し込み早速、東京Vが先制点を奪うと、15分過ぎには右サイドでボールを持ったフッキが内側に飛び込んで決定機を作る。20分頃にもフッキはDFラインの裏に抜け出して惜しいシュートを放った。

1点を追う札幌もクライトンが中盤でボールキープをしてタメを作り、そこから前線のダヴィ、あるいは藤田征也といったスピードのある選手にパスを供給して起点を作ろうとするも、いかんせん全体のラインが押し下げられているためフォローが遅く、厚みのある攻撃ができない。

それに乗じて東京Vはさらにたたみかける。21分にはベテランの左サイドバック・服部年宏が攻撃参加し、応対したディビッドソン純マーカスを一瞬のスピードで置き去りにしてクロス。それをディエゴが決めて追加点を挙げると、33分にはブラジル人3選手のパス交換で札幌の守備を完全に崩して最後はフッキが右足を振り抜いた。「どこのチームでもそうですけど3点取られて4点取り返すというのはそんなに簡単な作業ではなく、前半である程度ゲームは決まった」と札幌の三浦俊也監督が振り返ったように、33分に生まれたフッキの得点は前半中頃に生まれたものでありながらも、試合を決定づけるそれだったのだ。結局、3−1のスコアで札幌を下した東京Vが勝点3を獲得した。

ゲーム展開全体として、札幌は東京Vのブラジル人パワーに翻弄されたことは間違いないが、3トップという形にも手を焼いた印象だ。札幌の最終ラインは4人がフラットに並んでゾーンディフェンスをするのだが、その人と人の狭間に東京Vの3トップが上手くポジションを取ったため、必然的に平岡康裕、吉弘充志というセンターバックは常に2人の選手を同時に見ながらのプレーを強いられ、苦しんだ。試合を決めたフッキの得点時などは、ボール保持者へのアプローチが弱くパスを回されてしまったわけだが、札幌DF陣の置かれていた状況を考えればアプローチの弱さを責めるよりも、アプローチをさせ難くした東京VのFW陣を褒めてもいいだろう。

ここ数試合、札幌はゾーンディフェンスの悪い部分が出て失点している場面が幾度かあったが、だからといってやり方を変える必要はないだろう。そもそも、ゾーンディフェンスとマンマークのどちらが良いかという議論に意味はない。どちらも一長一短なのである。ならば、これまで自分達が積み上げてきたものに自信を持って戦うべきだろう。

昨シーズンのJ2では1位と2位を分け合った札幌と東京Vだが、J1に昇格してからの最初の対戦は東京Vの完勝となった。J2のトップチームが今後、どういった戦いを演じてくれるのか。双方の動向には、ぜひとも注目したい。

以上

2008.05.06 Reported by 斉藤宏則
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