5月10日(土) 2008 J1リーグ戦 第12節
名古屋 0 - 0 神戸 (19:03/瑞穂陸/7,353人)
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冷たい雨が降りしきる瑞穂競技場。前節に続き、ヨンセンのワントップ、トップ下にマギヌン、サイドに小川佳純と杉本恵太という攻撃布陣を敷いたストイコビッチ監督。「スリッピーなピッチに少し神経質になりすぎた」と試合後にGK楢崎正剛が語ったように、スローペースな試合展開となり、名古屋の攻撃力が影を潜めた内容となった。
対して、アグレッシブに前線からプレスをかけてきた神戸。「今シーズン失点0の試合がなかったので、90分間集中して、カウンターというイメージで」という松田浩監督攻守の言葉通り、攻守の切り替えが速く、積極的に攻撃を仕掛けてきた。これに名古屋は危なげなく対応していくも、前線からの守備を突破して相手陣内に攻め込むとグッと引かれる神戸の守備に攻撃を阻まれ、反撃するチャンスをなかなか与えてもらえない。
それでも15分を過ぎたあたりから小川と杉本がサイドをチェンジし、攻撃の形に変化を付けると、徐々に名古屋が押していく展開になっていった。中村直志が中央で粘り強くマイボールにすると、小川や杉本がサイドから、さらにサイドへ散らしたことでできた中央のスペースからマギヌンやヨンセンが、引いて守る神戸の守備の穴を突いて、何度も仕掛けていく。しかし放ったシュートは枠を捕らえることができず、逆に「ピンチは前半の1回だけ」(名古屋・増川隆洋)というレアンドロのクロスから栗原圭介が放った、枠の中に飛ぶシュートを打たれてしまう。しかし、これは前節もチームを救った守護神・楢崎の好セーブでゴールを割らせず、命拾いの1本となった。
0-0で折り返した後半。ボールを支配するものの、前線へとパスがつながらず、決定機を作れない名古屋。もどかしい展開を打開すべく、60分に吉村圭司に代えてFW玉田圭司を投入。小川をボランチに入れ、玉田とヨンセンの2トップでさらなる攻撃的布陣を敷いた名古屋。玉田のキープ力でCKを得ると、小川が中央へ放り込んだボールにゴール前でヨンセンら攻撃陣と、神戸GK・榎本達也が交錯。ここで榎本が倒れて、5分もの間、ピッチ内で治療を受けるという事態に。攻撃のリズムを掴みかけていた名古屋にとって、この時間はマイナスとなった。やっと試合が再開するが、やはりボールを支配しながら攻撃のテンポは早まらず、シュートを放ってもことごとく枠外。これにストイコビッチ監督も熱くなり、着込んでいたベンチコートを脱ぎ捨てる。
ロスタイム直前、味方のクロスに飛び込んだ神戸FW大久保嘉人が楢崎と接触。楢崎はそのままプレーを続けるも、大久保はピッチに倒れ込み、そのまま担架で運ばれていく。交代枠を使い切った神戸に対し、数的有利に立った名古屋。ロスタイムは5分。1点を取るには十分時間はあった。攻め立てていくも、焦りからかミスを連発。結局攻めきれず、最後までゴールを割ることができなかった。
日本代表・岡田武史監督が視察に来ていた試合で、良いところなく今季初の無得点ドロー。決定力のなさを見せてしまった名古屋の選手を、岡田監督はどう見ただろうか。いや、それよりも、珍しく攻撃力のなさを嘆いたストイコビッチ監督が、これからこの永遠の課題にどうやって取り組むのか?勢いだけではリーグ戦は乗り切れない。次節が終われば中断期を迎えるリーグ戦。再開後に課題をどう修正してくるか、選手はもとより、ストイコビッチ監督にとっても正念場となるだろう。
以上
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