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【J2:第22節 鳥栖 vs 愛媛】レポート:『自作自演』と評した鳥栖の岸野監督。3連敗後の3連勝の評価は胸中複雑。対する愛媛は、序盤にペースをつかめず、終盤の勢いで追いつけず。(08.06.26)

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6月25日(水) 2008 J2リーグ戦 第22節
鳥栖 2 - 1 愛媛 (19:03/ベアスタ/3,869人)
得点者:23' 高地系治(鳥栖)、50' 藤田祥史(鳥栖)、77' 南祐三(愛媛)
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勝点3を自らの力で勝ち取った、第20節対湘南戦。3連敗後の機転となる試合運びを見せた。

勝点3を「与えてくれた」(岸野監督/鳥栖)、第21節対熊本戦。雨中とはいえ、前節とのあまりの内容の違いに首をかしげてしまった試合運びを見せた。

真価が問われた今節、第22節対愛媛戦。前々節と前節に見せた両方の顔を今節は見せてくれた。

鳥栖ファンとサポーターの諸兄は、素直に3連敗の雪辱ができた今節の勝利を喜ぼう。

立ち上がりは、湘南戦を髣髴させる早いプレッシャーを見せてくれた。特にFW藤田祥史のボールに対する執拗なプレスは、圧巻だった。愛媛DF南祐三に「守備で安定感が無かった」と言わしめたほどの激しいプレスに、愛媛はボールを収めることができなかった。その結果が、先制点を生むことになる。23分、愛媛DF南は鳥栖FW藤田のプレスを受けて、GK多田大介にボールを回した。このパスに対しても藤田が猛突して、多田が慌てて前線にボールをフィードした。何事でも、慌ててしまう時には冷静な判断と正確性を失ってしまう。その結果は大きな代償となって鳥栖に笑みを与えた。

フィードしたボールは、鳥栖MF鐡戸裕史に渡り、左サイドから走り込んだMF高地系治の足元へと渡る。この時点で、勝負あり。利き足である左足でゴール左を狙いすまして先制点をあげた。決めた高地も素晴らしかったが、そこに至るまでのボールの奪い方と奪った後の展開は、『鳥栖らしさ』と言える。しかし、ここからが岸野監督が評した『自作自演』劇の始まりでもあった。

連戦の疲れとホーム戦のプレッシャーかもしれない。「シンプルさに欠ける」(岸野監督/鳥栖)試合運びが、徐々に自らの首を締め付けていく。40分過ぎには、立て続けに愛媛のシュートを受けてしまった。「試合の入り方が愛媛の形ではなかった」(DF南/愛媛)だけに、先制点以降は愛媛に流れが傾きつつあった。それでも、鳥栖の執拗なプレスに愛媛は中盤でボールを収めることができず、鳥栖の優位なままで前半を終えた。

ハーフタイムが無ければ、そのまま流れは愛媛に行っていたかもしれない。しかし、このインターバルは鳥栖に少しばかりの休息を与え、少しばかりの流れを引き戻すことができた。50分に中央でボールを受けた鳥栖MF高地が、右サイドに広瀬浩二を走らせた。MF廣瀬のセンタリングには、FW藤田のヘディング相性は実証済みである。昨季第16節対福岡戦(博多の森:1−2で鳥栖の勝利)では、廣瀬のセンタリングに藤田のヘディングが炸裂して同点ゴールを生んでいる。今節も相性の良さを見せて追加点をあげた。(そういえば、この福岡戦での決勝点は、高地が同様のコースに左足で蹴りこんだシュートだった)

ここまでだったら、前々節の湘南戦に見せた『強い鳥栖』だったかもしれない。自らの力で勝点3を得た試合といえたかもしれない。しかし、運動量が落ち始めると愛媛の良い所が目立ち始めた。後半開始から愛媛はMF江後賢一を入れることで、サイドに起点を作り始めていた。起点ができると流れは徐々に傾いてしまう。77分にCKからの一連の流れでDF南がヘディングシュートを鳥栖のゴールに突き刺した。(このときのマークは、FW藤田だっただけに『自作自演』の一端は彼の責任でもあるが・・・)

こうして、後半は前節の熊本戦と同じように自らのペースを作れずに終了のホイッスルを待つことになる。

真価が問われた今節の愛媛戦。
湘南戦で見せた『勝点を奪い取った』サッカーが本物か、熊本線で見せた『勝点を与えてもらった』サッカーが本物なのか、今節では結論を出すことができなかった。どちらも同居したサッカーを見せてくれただけに、胸中複雑である。
鳥栖ファンとサポーターの諸兄は、次節草津戦(6月29日:第23節正田スタジアム)まで、その真価を問うことを待っていただきたい。必ずやきっと次節で鳥栖の魅せるサッカーを披露してくれるに違いないから。

サッカーは相手があり、接触プレーが許されるスポーツである。
片方はボールをコントロールしようとし、もう片方はそれをさせまいとする。
ミスも起きれば、スパープレーも同居する。だからサッカーは面白い。
全く持ってサッカーに飽きることが無い。

以上

2008.06.26 Reported by サカクラゲン
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