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【J2:第22節 湘南 vs 山形】レポート:拮抗した勝負は互いに譲らず。両者にとって、次に繋がる勝点1。(08.06.26)

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6月25日(水) 2008 J2リーグ戦 第22節
湘南 1 - 1 山形 (19:03/平塚/7,039人)
得点者:42' 石原直樹(湘南)、47' 宮崎光平(山形)
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組織をコンパクトに保ちながら互いに機を窺う。湘南は初めて右サイドハーフに入った永田亮太が、ボランチの田村雄三、右サイドバックの臼井幸平とともに、宮沢克行と石川竜也という山形の左翼を警戒する。それでも山形は4分、石川から宮沢に繋ぎ、中を経て右サイドの宮本卓也に展開するが、山口貴弘がクロスを跳ね返している。湘南はその山口と斉藤俊秀、山形もレオナルドを中心に、敵の前線に対するチェックを弛まない。

互いに守備の意識を見せるなかで、湘南は臼井や石原を旗手に仕掛けていく。15分には斉藤を起点に石原、アジエルと経由し、臼井のクロスから阿部吉朗がゴール前に飛び込んだ。ファーサイドには永田も走りこんでいる。

他方、山形は秋葉勝から財前宣之、そして北村知隆が裏を突いた20分あたりから次第に攻勢を強めていく。財前が前線で自在に動きはじめ、北村が右へ、秋葉もサポートに入り、湘南の守備網を揺さぶる。ボランチからワイドに拡げつつ、また宮沢や長谷川悠らが相手のプレスをくぐって前を向く。28分には宮沢から石川へ落としてクロスを入れ、30分過ぎには長谷川がサイドネットを揺らし、佐藤健太郎のヘッドはポストを叩いた。

しかし、先にスコアを動かしたのはホームの湘南だった。カウンターで応戦していたなか、斉藤から阿部に送り、石原が持つ。湘南の点取り屋はすかさずドリブルで仕掛け、目の前に立ちふさがるDFのあいだからゴール左隅を見据え、しなやかに右足を振りぬいた。42分のことだ。

攻勢を強めながら1本が決まらず、ビハインドを背負った山形の反撃は間もない。後半開始早々の47分、左サイドで持った宮沢が佐藤に渡す。このときすでに動き出していたのが、後半開始から投入された宮崎光平だった。瞬時に相手DFのあいだに斜めに走りこみ、佐藤のスルーパスを受ける。湘南も厳しく寄せたが、「思い切り蹴った」というシュートは遠い隅へとねじ込まれた。

「後半のアタマだったから、向こうの勢いも少し挫けたと思う」と宮沢が語ったように、湘南にとって手痛い失点だったことは間違いない。こと3連敗の渦中にあっては、ともすれば敵の流れに呑みこまれてもおかしくはなかったろう。しかし、彼らは屈しない。

「自分を信じ、仲間を信じ、エンブレムに忠誠を誓い、みんなで勝ち上がろう」

今節、サポーターが掲げた横断幕の言葉だ。試合前のアップの際、フィジカルコーチのカルロスも「信じあってきたから今がある」と、信じる気持ちを強調した。そして菅野将晃監督もまた、横断幕に目を遣り、「信頼、信用だよな」と噛み締めていた。

残された時間には、湘南、山形ともに、チャンスが訪れている。湘南は石原とアジエルが際どいミドルを撃ち、また山形も宮崎、あるいは途中出場の根本亮助が長谷川との連係で裏を盗るなど脅かした。さらに湘南は、81分からのわずか4分のあいだにイエローカードを3枚食らったが、しかし集中が切れてしまいそうな事態にも自分たちを見失いはしなかった。そうでなければ、ロスタイムの宮崎や宮沢による強烈なミドルを死守することは叶わなかっただろう。両者ともに厳しく渡り合った決戦は、こうして幕を閉じたのだった。

前節連勝が途絶えた山形にとって、また連敗していた湘南にとっても、ひとつボタンを掛け違えれば負の沼に沈みかねない一戦だった。もちろん誰しも勝利が欲しい。また湘南についていえば、後半立ち上がりの失点は見過ごせない。だが勝てなかったことよりも、拮抗した展開に負けなかった事実が両者のつぎへと繋がってゆく。次節、山形は首位・広島をホームに迎え、そして湘南は小瀬に臨む。敗戦のあとのリスタートをともにしっかりと踏み出した。

以上

2008.06.26 Reported by 隈元大吾
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