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【J2:第23節 愛媛 vs 福岡】プレビュー:愛媛、福岡ともに中盤の再構成が勝負の鍵。その上でハードワークが連戦の山を乗り越えるエンジンとなる。(08.06.29)

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6月29日(日)J2 第23節 愛媛 vs 福岡(19:00KICK OFF/ニンスタ
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前節の鳥栖戦ではボランチの宮原、FW大木と攻撃の軸を欠いて攻め手を失ってしまった愛媛。大木はコンディションを戻してきたが、今週月曜の紅白戦で膝を痛めた宮原は全治3週間となり、今節の古巣・福岡戦も欠場となる。こうなると、まず注目しなければならないのは中盤の構成だが、そこは鳥栖戦の後半が伏線となりそうだ。

立ち上りからハイペースでプレスをかけてきた鳥栖の運動量が、後半に入って落ちたこともあるが「前半よりはボールを動かせることができた」と振り返ったのはボランチの赤井。左サイドには縦に仕掛けられる江後が入り、FWには若林というターゲットが生まれたことでボールを前に運べるようになったが、それでも崩し切れず結果的には2点のビハインドを跳ね返すことはできなかった。

そこに連戦の疲労は隠し切れなかったが、今節はマンツーマンの守備を敷いてくる福岡に対して、やるべきことは明確。「マンツーマンの相手には早くボールを受け渡すことでいい攻撃がしたい」とキムテヨンは語るが、愛媛の選手たちに共通しているキーワードは「流動的に動くこと」。中盤の左右両サイドのポジションをこなしてきた赤井がボランチに入り、ボランチの経験がある横谷が右サイドを務める形となり、さらにこの2人のポジションチェンジに加え、鳥栖戦ではなかなか前に進めなかったキムテヨンが2列目からシュートレンジに顔を出す形がみせられれば、今までの愛媛になかったポジションの流動性が生まれて攻撃の幅も広がってくる。中3日で迎える今節ではあるが、攻撃面では福岡のマンマークを混乱させる動き出しと運動量を見せられるか、そこがまずひとつのポイントになりそうだ。

ただ、第1クールの対戦では愛媛を圧倒した福岡も、手をこまねいている訳ではないだろう。今節は中盤の久藤と田中が出場停止で必然的に選手が入れ替わることになるが、誰が誰にマークをつけるのかは早い時間帯で見定めたい注目のポイントだ。そして攻撃では、高い位置から愛媛のDF陣にプレスをかけつつ、好守の切り替えを早くしてFWの大久保にボールを集められるか。「前で起点になられると、どんどんボールを前に運ばれて苦しくなる」とDF三上が警戒するように、逆に愛媛にとっては守備面でも福岡に自由を与えない前線からのプレスが必要になってきそうだ。

いずれにしても、愛媛にしてみれば過去2分3敗と福岡が相性の悪い相手であることは事実。このあと愛媛は仙台や湘南、広島ら上位陣との対戦が控えているだけにここで踏ん張れるかどうかは後半戦の行方を左右しかねない。しかし勝ち切れないまでもホームではここ6戦負け無し(2勝4分)。「いい方向に向っているし、自信を持って後はやるだけ」と若林が意気込みを語るように自分たちのサッカーを貫き、これまでの上積みを勝利に結び付けられるか。さらに連戦の中では戦力・戦術を越えた「STRONG WILL」―勝利への飽くなき執念も試される一戦となる。

以上

2008.06.28 Reported by 近藤義博
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