6月29日(日)J2 第23節 山形 vs 広島(18:00KICK OFF/NDスタ)
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J2のシーズンも半ばにして、首位と2位の対決が初めて実現する。開幕以来、広島が首位に居座り続けるなか、2位以下の入れ替わりが激しいことをそれは物語っている。現在の2位は山形。前節はドローに終わったが、それまで2位のC大阪が敗れて勝点38で並び、得失点差で上回ることで返り咲いたばかりだ。首位との勝点差は10。「首位攻防」と呼ぶには大きな差だが、質の高いゲーム内容でそう呼ばせることは可能だ。
広島は前節で2−1と徳島を下し、ひとり旅をさらに加速する勢いだ。リトリートする徳島にカウンターから先制を許す展開となったが、前半のうちに高萩洋次郎と佐藤寿人のゴールで逆転すると、後半は余裕をもってリードを守りきった。同点となる高萩のゴールは、バイタルエリアのボールに相手ディフェンスラインから食いついてきた瞬間のギャップをすかさず突いたもので、スキルの高さを示す見事なパスワークから生まれている。また、佐藤寿人も相手の視野の外に消える「らしい」ゴールで今季10得点目。負傷のDF森脇良太のあとを結城耕造や森崎和幸が務めたり、GK木寺浩一の負傷で佐藤昭大に出番が回るなど守備陣のメンバーが固定されていないが、これまでの安定した試合ぶりが揺らぐほどのアクシデントにはなっていない。
山形は0−1の甲府戦敗戦を受け、アウェイ連戦となる湘南戦に臨んだが、結果は1−1のドロー。だが、6連勝のあとの1分け1敗という結果にも、「連敗しないことが大事」と勝点1を前向きにとらえようとする空気がチーム内にはある。前を向いた石原直樹の正面にディフェンダーが入れなかった失点シーンや、石原とアジエルのホットラインにかき回されポストのすぐ脇を抜けるシュートを浴びるシーンもあったが、1失点は計算できる範囲。また、左サイドバック石川竜也へのマークが厳しくなったことを受け、今後のステップアップの課題として掲げたボランチでの展開も一歩前進した跡を残している。順位が入れ替わることはないが、広島との差を縮め、2位グループで確固たる地位を占めるためにも、ホームでの勝利にこだわりたい一戦だ。
前回対戦では、13対2というシュート数が示すように、ポゼッションに長けた広島が、引いた山形を押し込み自由にパスを回す展開となった。ゴール前を固められていたために、シュートまで持ち込んでもGK清水健太に反応され、佐藤寿人がストライカーの嗅覚を発揮した決勝点が68分に生まれるまでは、山形ゴールが割れるか否かをめぐる息詰まる攻防が続いた。山形にしてみれば、2トップを縦の関係にしたことでストヤノフや槙野智章など広島のディフェンスラインに自由に持たせてしまったことと、奪ったあとに起点として期待された長谷川悠が抑え込まれたことが、圧倒的にアンバランスなポゼッションにつながる要因となった。
しかし今回は、前回とは戦い方を変えている山形の守備がどこまで機能するかが大きなポイントとなってくる。厳しいフォアチェックから連動し、高い位置でプレッシャーをかけるスタイルが山形を今の順位まで引き上げているが、小林伸二監督は今節でもそのやり方を変えないことを明言する。ただし、1トップ2シャドー2ボランチと厚い中盤が流動的に動き、さらにワイドにも展開できるJ2では変則的なシステムに4−4−2をどうあてはめるかは、相手が技術で上回るだけに頭を悩ませる問題だ。全体をコンパクトにしてボールへのプレッシャーを連動できれば、広島の攻撃陣に有効なボールを入れさせず、薄いバックラインを突く反撃につなげることもできるが、逆にプレスをはがされたりアプローチが緩くなったとき、山形はゴール前で大きなリスクに晒されることになる。ボランチの秋葉勝は「出所へのアプローチでコースが限定されると思うので、最初の段階でいかに狭いほうに追い込んでいけるか。いずれにしても、走らなきゃいけないのは確かです」と、消耗戦の覚悟もできている。前回とは違う意味でスリリングなゲームになりそうだ。
広島が今シーズンここまで喫した2敗はいずれもホームで、アウェイでは8勝1分けで現在6連勝中。一方、ホームで戦う山形も、みちのくダービーの勝利でNDスタでの連勝を6まで伸ばしている。どちらが連勝を伸ばすのか。勝利をめざして戦う90分間の先に、答えは用意されている。
以上
2008.06.28 Reported by 佐藤円
J’s GOALニュース
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