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【J1:第14節 F東京 vs 千葉】プレビュー:F東京、千葉ともに非公開練習を実施。両指揮官の心理戦の行方は!?(08.06.29)

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6月29日(日)J1 第14節 F東京 vs 千葉(16:00KICK OFF/味スタ
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約3週間の中断期間を経て、リーグ再開初戦を迎える。序盤戦をリーグ3位と躍進したF東京。最下位に沈む千葉。両チームにとって今後の試合スケジュールを考えても、この再開初戦が大きな意味を持っている。F東京は浦和、鹿島、G大阪と現在のJリーグを牽引してきた強豪との対戦が続く。千葉は、降格争いをするクラブとの直接対決が控えている。このゲームで勢いに乗らなければいけない理由が両チームともにある。ゲームは明日16時、味の素スタジアムでキックオフする。

今週は、両チームともに完全非公開練習を実施するなど、この一戦に向けて両指揮官の心理戦はすでに始まっている。序盤戦で見せたスタイルを継続し、どう進化させたのか。中断期間での充実度がうかがえるゲームとなるはずだ。F東京は中断期間中、夏場を見据えて疲労度の増す後半15分過ぎからの戦いをシミュレーションしてきた。「体力的にきつい時間帯をどう乗り切るのかを体験してもらうために、わざと疲れた状態でゲームに臨ませた」と、城福監督。厳しいトレーニングをする中でも、練習試合を積極的に実施した。

「体力が落ちてくると、2mのポジションの取り直しをサボるから、その分相手が寄せる時間を与えて自分に余裕がなくなる。30m走ることも大切ですが、もっと頑張るところが違えばもっと楽にプレーできる」(城福監督)指揮官は、一貫して近い距離でのサポートと、ボールの動きに合わせポジション取りを意識させてきた。夏場を迎えるにあたり、さらにそこに重点を置いて指導に当たった。約束事をチーム一人ひとりが守ることで、疲労度を最小限に抑え、後半15分過ぎの厳しい時間帯でもゲームを支配する狙いがある。
千葉はアレックス・ミラー監督の就任後、4勝1分と短期間でチームを立て直した。大きく変わったのは、何と言っても守備意識だろう。

「千葉はシステムがどうであれ、ブロックをひいて全体としてもリトリートしてというところは変わらないと思う。まずは守備からというか、迎え撃つような形でくることも想定して準備をしている。基本的には、中があってのサイドだと思っている。中央での主導権を握ることが先決。サイドにボールがいけば、個人の対応やカバーの仕方もあるが、まずは真ん中の軸のところで主導権を取られないようにしなければいけない。フィニッシュやフィニッシュの手前ぐらいまで侵入して、そこまででイージーなミスをしないことをゲームの中で一貫してやらないといけない」(城福監督)

守備のやり方という点では、両チームともに共通項がある。例えばF東京は攻撃時のシステムが4−3−2−1でスタートしても、守備時はツーラインを作り4−4−2に姿を変えてきた。千葉も4−4−2システムを、斎藤が中盤の底に座る4−1−4−1システムに変更する。お互いに言えるのは、自分の守備範囲を明確化し、それぞれに責任を与えたということだ。選手個人が責任を持って自分の役割を全うすることでチームとしての一体感を生み出す手法を両指揮官は取っているといえる。

千葉はミラー監督就任後、ボールを奪うと縦に速いショートカウンターで一気にゴールに迫ってきた。だが、「元々パスワークを持っているチーム。一本のパスというわけではなく、ハイスピードの中でショートパスを繋いでくる。千葉が何年か積み上げてきたサッカーとリンクしたカウンターには注意が必要です」と、城福監督。単に、前線に放り込むカウンターだけではない。中断期間を経て進化している可能性も高い。相手の特長をゲームの中で把握し、いかに消すかが明日のゲームの焦点となるはずだ。

両チームともに完全非公開練習を実施し、明日の先発メンバーは予測しづらい。F東京の奥原コーチも「メンバーに関しては僕らも最後の最後まで分からない。せっかくだからそれも楽しんじゃいましょうよ」と、頬を緩ませる。キックオフの瞬間、ピッチに立つ11人にどんなサプライズが待っているのか。3週間待った“お楽しみ”は最後までとって置くことにしよう。

以上

2008.06.28 Reported by 馬場康平
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