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【J1:第14節 名古屋 vs 鹿島】レポート:満員のスタジアムで0-4の大敗を喫してしまった名古屋。自らのミスと決定力が勝負を分ける。(08.06.29)

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6月28日(土) 2008 J1リーグ戦 第14節
名古屋 0 - 4 鹿島 (19:01/瑞穂陸/18,215人)
得点者:4' マルキーニョス(鹿島)、28' 小笠原満男(鹿島)、79' ダニーロ(鹿島)、89' マルキーニョス(鹿島)
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前売りチケット完売で満員となった瑞穂競技場。2002年11月30日の磐田戦(豊田スタジアム)以来の観客動員で、今季の名古屋に対する期待の高さがうかがえた。生憎の雨となってしまったが、アゲアゲムードが漂う中、試合が始まった。

ところが4分、鹿島のスローインからのボールをつながれてマルキーニョスに決められてしまう。早い段階での思わぬ失点だったが、「自分たちのプレーを取り戻そうとやれたと思う」と増川隆洋が振り返った通り、名古屋が多くのチャンスを作っていく。しかし、中央でプレスが弱くボールを奪えない、また奪って攻撃に転じてもミスでボールを失ってしまうという場面が目立ち、波に乗っていけない。半面、鹿島はそんな名古屋のミスと中央のスキを突き、効果的にカウンターを仕掛け、追加点を狙っている。

23分、サイドの深井正樹から、玉田圭司、小川佳純、ヨンセンとつなぎ、ボールが鹿島ゴールに突き刺さると、スタンドが歓喜の声で揺れる。ところが、これはオフサイドかハンドでノーゴールとなってしまう。これに不満をぶつける名古屋は、ここから火がついたように攻撃を仕掛け、ゴールはもうすぐ目の前にあった。ところが、この時間帯にゴールを引き寄せることができず、逆に28分、小笠原満男に見事なミドルシュートを放たれ、名古屋GK・楢崎正剛の指先をかすめてゴールに突き刺さる。

2点のビハインドを負った名古屋は、肩を落とすことなくアグレッシブにゴールを狙っていき、玉田がPKをもらうというビッグチャンスが訪れる。しかし、なんとこれを大きく外してしまった玉田。「あれが決まっていれば流れを変えられた」(玉田)、試合を左右するシーンだったことは間違いない。

後半に入ると、ボールはほぼ名古屋が支配。鹿島陣内に押し込む時間帯が続いていた。攻撃の形も名古屋らしさを取り戻し、前半では影を潜めていた2列目からの飛び出し、特にボランチの吉村圭司が度々前線へ顔を出す場面も見られるようになった。この間、深井に代えて杉本恵太を投入。攻撃を厚くすると、さらにチャンスを作っていく名古屋。しかし、この時間帯に得た大きなチャンスも決めきれず、ため息が続くスタジアム。55分に吉村に代えて藤田俊哉、さらに70分には疲れの見えたヨンセンを下げて巻佑樹を投入し、さらに前掛かりに鹿島陣内へと攻め込んでゆく。が、曽ヶ端準のセーブもあり、鹿島ゴールを割ることができない。

押し込んで押し込んで前掛かりになった名古屋だったが、逆にカウンターを浴びる。そして79分、一瞬時間が止まったような緩急付けたプレーから、ダニーロが強烈なシュート。決定的な追加点を決める。しかし、ここで試合は終わらなかった。1点でも返したい名古屋と取らせたくない鹿島の激しい攻防が展開され、消耗戦の様相。しかしロスタイム「名古屋は攻めるしかしないし、前掛かりにくるのは分かっていたので狙っていた」という鹿島・内田篤人が、名古屋陣内でボールを奪うと、そのままドリブルで右サイドを駆け上がり、ダメ押しの4点目を演出するクロスを上げ、マルキーニョスのゴールが決まって万事休す。名古屋は今季初の4失点で再開初戦黒星という、痛いスタートとなってしまった。

決めきれないことが思わぬ大きな点差につながったことを痛感したのはもちろん、ボランチ・中村直志の存在が大きかったことを感じさせたこの試合。課題は残るが、ここからという気持ちで仕切り直しできれば、優勝争いができる力はある。次節からのメンタリティーに期待したい。

以上
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