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【J1:第14節 柏 vs 浦和】レポート:柏がフランサの決勝アシストで浦和を飲み込む。石崎サッカーが本領発揮中!(08.06.29)

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6月28日(土) 2008 J1リーグ戦 第14節
柏 2 - 1 浦和 (19:03/国立/36,785人)
得点者:29' 李忠成(柏)、63' 阿部勇樹(浦和)、84' 太田圭輔(柏)
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右サイドから中に切れ込んだ藏川洋平の弾丸ミドルがポストに直撃すれば、アレックスの華麗なループが相手ゴールに迫り、CKのこぼれ球を拾った太田圭輔のシュートもバーに直撃した。この日、柏は首位浦和相手に2-1の勝利を収めることとなったが、2得点に加えて作り出した決定機は相当の数に上った。

序盤、浦和の圧力に押され気味だった柏も、集中した守備でこれを防ぐと、間もなくして試合のペースを掌握。「キャンプで自分を追い込んだ」という右サイドバックの藏川を筆頭に、仕上がりのよさを感じさせるプレーが髄所で見られ、両サイドからバランスよく浦和ゴールに迫っていった。特にこの日は前述の藏川の身体が切れていたことで、太田との右サイドのコンビが機能し、それに伴ってアレックスと大谷秀和の左サイドも効果的なプレーをしかけていく。

そして、そんな流れのなかで、李忠成の先制ゴールは生まれた。バランスを取り切れない浦和DFラインからうまく抜け出ると、GKとの一対一も冷静に制してボールを軽やかにゴールに蹴り込んだ。3万6785人の観衆の前で、歓喜を爆発させる背番号20は「小学生以来」というカズダンスを披露し、「やっぱり聖地だし、(これまで得点を取れていなかったのは)嫌でしたね。やっと国立の神様に認められたんじゃないかなと思う」と喜びを表した。

1点リードで後半を迎えた柏だったが、ここから浦和の怒涛の反撃が始まる。前線のタレントを活かした押し込みでゴールをねらっていくと、後半18分にはセットプレーから阿部勇樹がヘッドを叩き込んで同点に。とはいえ、この1点が浦和勝利の呼び水になることはなかった。

浦和に傾きかけた勝負の行方をひっくり返してみせたのは、やはりこの男だった。後半39分、中央で悠然とボールを手にしたフランサは、じっくりとパスコースを見極めると、右サイドにフリーで抜け出た太田に絶妙のプレゼントパス。チームメイトに「遊んでいるようにしか見えない」(山根巌)と言わしめる魔術師は、この日も盛んにトリッキーなプレーで会場を沸かし、最後には見事に値千金の決勝弾を導き出してみせた。

一方の浦和は、これで公式戦5連敗となった。依然として高原直泰の調子は上がらず、戦列復帰したばかりのポンテも完全復活までにはまだ時間がかかりそうな状態。待望の復帰を果たした三都主アレサンドロも開始15分で再び負傷離脱となるなど、悪い流れを断ち切ることはできなかった。試合後、田中マルクス闘莉王も「俺らはサポーターを喜ばせるために勝つためにすべきことをしなければいけない」と唇を噛むしかなかった。

フランサが戦線に復帰して以降の3試合、この背番号10がピッチに立った73分の間に、実に4得点を記録している柏。フランサがいない間にはポポ、アレックスが前線を引っ張り、徐々にチームの力は上がってきている。「フランサがいなくても面白いサッカーができるようにしていけば、フランサがいればもっともっと面白いサッカーができるようになってくる」(石崎信弘監督)。8戦無敗、FC東京、鹿島、浦和との試合を2勝1分けで乗り越えたチームの勢いは、まだまだ衰えることがなさそうな気配である。

以上
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