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【J2:第23節 愛媛 vs 福岡】レポート:新しい選手を加えて臨んだ愛媛と福岡の一戦はともに決定打を欠き、浮上のキッカケをつかむ勝点3には届かず(08.06.30)

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6月29日(日) 2008 J2リーグ戦 第23節
愛媛 1 - 1 福岡 (19:04/ニンスタ/2,916人)
得点者:28' ハーフナーマイク(福岡)、36' 金守智哉(愛媛)
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「全体的に見れば今日は勝点1でも良かったと思う」と、ドローも止む無しの結果であったと試合を振り返った福岡のリトバルスキー監督。その一方で「逆転して結果を出したかったので残念」と悔やんだ愛媛の望月監督。試合後の会見で、両監督が冒頭に発したコメントの内容がこの一戦の展開を物語っていた。

「彼らを欠いてこのような試合ができたことに不満はない」とリトバルスキー監督は続けたがサイドで仕掛けられる田中、ゲームをコントロールする久藤と中盤のキーマンを出場停止で欠き、攻撃の形を作り出せなかったこの日の福岡。9試合ぶりにスタメンに復帰したFW黒部もサポートを欠いて孤立し、ハーフナーマイクが落としたボールからシュートを放った前半10分のプレー以外に見せ場を作ることはできなかった。

一方の愛媛も「中途半端なアクションだった」と望月監督が振り返ったように、エンジンがかかり切らないままミスからコーナーキックを許すと、ハーフナーマイクに打点の高い豪快なヘディングを叩き込まれて先制を許した。しかし福岡のマンツーマンディフェンスに苦しんで攻撃に手詰まり感が漂う中で、愛媛に同点ゴールをもたらしたのもセットプレーだった。36分にはフリーキックから金守が体を投げ出してボールを押し込み同点に。この同点弾を生み出すフリーキックを誘い出したのは、左サイドに張った江後のドリブル突破だが、右サイドからは横谷、さらにボランチの赤井が飛び出す形が生まれ始めると愛媛の攻撃が勢いづいた。

そして後半の立ち上りには若林、大木の2トップのパス交換から左サイドに展開すると、江後のクロスに飛び込んだのは赤井。シュートこそ決まらなかったが、61分、63分にも横谷と右サイドバックの高杉が立て続けにサイドを突破して福岡のゴールに迫った。「ラストの精度がいい形で上がれば得点になるかなと思ったが…」と望月監督は指摘したが、ボールを支配しながら放ったシュートは後半3本。逆にFWに大久保を投入し、息を吹き返した福岡も終盤に猛反撃を試みたが時既に遅し。ロスタイムにはコーナーキックの波状攻撃から、最後はGK多田がファンブルしたボールに布部がつめたがシュートはゴール左へ。愛媛、福岡ともに決定打を欠いて1−1のまま試合はタイムアップを迎えた。

試合後に「今日みたいな勝ち切れない試合は反省しなければならない」と福岡のMF中村が語れば、「引き分けで終わらないためにはこの1週間のトレーニングが大切」と振り返ったのは愛媛の金守。出場停止や負傷者の影響で、互いに中3日で中盤の立て直しを迫られたが、満足を得られる内容、結果を手にすることはできなかった。福岡はアウェイ連戦を終えてホームで甲府を迎え、一方の愛媛はアウェイ仙台に乗り込む次節までに与えられた時間は1週間。下位に甘んじた前半戦を折り返し、上昇の兆しも見えてきた両チーム。浮上のために求められている勝点3を目指し、勝負の1週間が待っている。

以上

2008.06.30 Reported by 近藤義博
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