7月2日(水) 2008 ヤマザキナビスコカップ
G大阪 1 - 0 横浜FM (18:59/金沢/10,702人)
得点者:78' 平井将生(G大阪)
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G大阪にとってはリーグ戦の2連勝に次ぐ、勝利であったにも関わらず、試合後の選手の表情は曇りがちだった。というのも「点を獲られなかったのは良かったけど、ミスも多くて内容も良くない。結果だけが良かったのと、将生が点を獲ったのは良かった」というDF山口智のコメントが示すように、全く持ってG大阪らしさが見られない試合内容だったから。前半からミスも多く、全体がビルドアップしていかない。よって、思うような攻撃を仕掛けられない時間が続く。後半、DF下平匠に代えてDF安田理大を投入してからもその流れは変わらず。そういった状況下でも先制点をものにしたことは評価できるとはいえ、前後半併せてもシュート数はわずかに7本。MF遠藤保仁が過労による発熱で離脱したことが影響して、という以前に、前半から出場している選手の個の運動量があまりに少なく精彩を欠いていたことが、チームとしての質を下げていたように見受けられた。
これに対して横浜FMは前半から殆どの時間でボールを支配したと言えるだろう。ただ、パフォーマンスが良くなく引いて守ったG大阪に対して、その守備をこじ開ける攻撃力を示せたかと言えば、そうとも言い切れない。数あるセットプレーのチャンスもゴールには繋げられず、ようやく作り出したゴールチャンスでは決定力不足に泣いた。横浜FMの個のポテンシャルの高さを思えば、G大阪ゴールをこじ開けていてもおかしくはないはずだが、流れの良くない時はこういうものか。ことごとくシュートはゴールマウスから遠ざかっていく。「ゴールの匂いがしない」とはFW坂田大輔の試合後のコメントだが、まさにその通りで、ボールこそ支配し、横浜FMのペースでは進んでいるものの、どこか勢いが感じられないというあたりに、今の「勝ちきれない」横浜FMの状況が伺えた。
それでも、この決勝トーナメントでは『アウェイゴール』が適用されることを思えば、ホーム側のG大阪にとって、少ないチャンスをゴールに結びつけて手堅く1点を奪い取り、セカンドレグに繋げることが出来たのは、準決勝に向けた大きな収穫だっただろう。特に、内容が良くないながらも守備の意識を切らさず、相手の攻撃を無失点で凌ぎ切ったこと。加えて、先のDF山口の言葉にもあったように、FW平井将生に、待望のプロ初ゴールが生まれたことも離脱者の多いG大阪の現状を思えば、大きなプラス材料だったと言える。また、内容に関係なく『勝利』がチームにもたらす効果は果てしなく大きいと考えても、リーグ戦に繋がる価値ある勝利だったとも評価できるだろう。
今カードのセカンドレグは8月6日。横浜FMのホームゲームとして開催される。そこで今回の『1-0』という結果がどのように反映されるのかも、楽しみな限りだが、その前に、今週末には再びJ1リーグの戦いが待っている。内容が悪いながらも勝利を手にしたG大阪は柏とのアウェイ戦。殆どの時間帯を支配しながら決定力不足に泣いた横浜FMは川崎Fとのアウェイ戦。今日の試合でそれぞれの『収穫』となった要素がJ1リーグにも反映されることを願っている。
以上
2008.07.03 Reported by 高村美砂
J’s GOALニュース
一覧へ【ヤマザキナビスコカップ G大阪 vs 横浜FM】レポート:横浜FMが試合を支配しながらもG大阪のゴールをこじ開けられず。G大阪はFW平井がプロ初ゴールとなる決勝弾を挙げ、手堅く勝利を引き寄せる。(08.07.03)
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