7月5日（土） 2008 J2リーグ戦 第24節
仙台 0 - 1 愛媛　（19:04／ユアスタ／13,808人）
得点者：61' 田中俊也（愛媛）
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●手倉森誠監督（仙台）：

「結果もついてこず、内容もちぐはぐしたものになってしまい、申し訳ない気持ちだ。
　前節の戦い方から今節に入ろうとした時に、まず守備の部分を立て直そうと今週は取り組んできたが、練習でできていたことがゲームでうまくいかなかったことが、今シーズンは初めてだったところに自分自身驚きもある。
　あとは、攻撃の部分でも動きの足りなさや、パスを繋ごうとするときにロングボールに頼りすぎたところがあったので、そこが悔しい。
　前半のピンチを凌いで、後半に戦いを進めていく中で、押し込みながら点を取れなかったところで、点を取れないうちに最後はじれて飛び込んでしまい失点してしまった。
　今日のゲームを厳しく受け止めて、次のゲームで挽回できるように、時間がない中でもやっていく」

Q:攻撃面で動きが足りなくなった要因は？
「これから選手にも聞いてみるが、今日は『見ること』が遅かった印象だ。ボールが動いているうちに次の人とコミュニケーションを取ることも足りなかったし、味方を探しても枚数が足りなかったし、あらためて今日、理詰めのパスがなかった。
　ピッチで見ていて『何を焦っているんだ』というところも感じたので、ホームで、ピンチがあった前半から少し浮き足だったところがあって、先制点に対して焦りがあった感じ。もう少し慎重なゲームの進め方を取り戻したい」

Q:後半の立ち上がりなど、守備で振り回されて体力がなくなったという部分はないか？
「運動量は攻撃だけ、守備だけというものではない。守備でもポジショニングや距離の取り方で足りなかったところがあることを考えれば、確かにその通りだったと思う」

Q:守備の立て直しを考えた中、今回は細川選手を起用した狙いと、その評価を。
「まず、（相手の）サイドへのアプローチを期待していた。いい攻撃はしっかりした守備から生まれる。前回から田ノ上が外れたことに対してのメンタルカバーを考えた時に、細川の方がトレーニングから充実していたところがあったし、水戸戦の後半にやや混乱していた時間帯で出てもしっかり仕事をできていた。そういうところを今回の前半にも持ってきていた。
　ボールの落ち着かせ方というところでは練習通りにいかなかった。ただ彼を、チームメイトの誰もが責められないと言っていた。また、次に向かって、彼のところも修正させていきたい」

Q:今季ホーム初黒星。この結果を受けて、まず次節の鳥栖戦、そして次のホームであるC大阪戦の２試合に向け、チーム全体にどういったことを伝えていくか？
「まず、今日の敗戦の分を必ず挽回しなければいけない。時間がかかってはいけないので、次の試合をしっかり取って、次のホームゲームで、今日みっともない試合をしてしまった分も挽回する。
　次のゲームに向けては、出場停止の選手も出たので、考えて組み合わせを練って次に進んでいきたい」

Q:「サポーターの方々には苦しい試合が続く中でもついてきてほしい」という話をしていたが、今日のブーイングを受けて、伝えたいことは？
「今日はブーイングを受けて当然の内容と結果だし、選手達とも『これを糧にしないといけない』という話をした。ブーイングに負けて倒れるようではいけないし、やるのは自分達なのだから、ブーイングをエネルギーにしてまたやっていけるようにしたい。
　負ければこうなることは当然だし、それを覚悟してピッチに立つわけだから、強気でチームの勢いを進めていければと思う。
　今日は、自分達も苦しい思いをしたが、本当にサポーターに苦しい思いをさせてしまった。次には必ず挽回したいし、一試合一試合戦って、年末にはサポーターと一緒に喜びたい。それまで、ブーイングも、激励も、最後まで付き合っていただきたい」

Q:監督自身は、補強の必要性については考えているか？
「補強は常にクラブとしては考えなければいけない点だ。リーグ戦を通じて、獲得できるタイミングもあるし、来季に向けてということもあるし、時期的なところがある。どこにどういう選手が必要なのかという調査は必要で、それはプロのクラブであれば仕事としてやるのは当たり前。このような結果が続くのであれば考えなければいけないだろうし、なるべくそういうことのないように、今いる選手達を奮い立たせてやっていく」

以上