7月13日(日) 2008 J1リーグ戦 第16節
千葉 0 - 3 札幌 (19:03/フクアリ/12,494人)
得点者:2' 中山元気(札幌)、13' ダヴィ(札幌)、60' ダヴィ(札幌)
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最下位の千葉、17位の札幌の直接対決は、見る者が思う以上に選手の神経をすり減らす戦いなのだろう。それだけに、相手よりも精神的に優位な立場で戦える時間帯が長ければ、自分たちのイメージに近いプレーや戦い方ができる。そういう意味では、試合開始15分内に2点のリードを奪った札幌が、狙い通りに戦って勝点3を得たのは妥当な結果と言える。
千葉はボランチのDF斎藤大輔が前節の試合中の接触プレーで首を痛めて欠場。サイドハーフでプレーするMF工藤浩平をボランチに下げ、右サイドハーフにFW苔口卓也を入れた。対する札幌は、出場停止のMFクライトンの代わりにボランチにはMF西大伍を入れ、通常はクライトンが務めるプレースキッカーをMF藤田征也が務めた。
試合前、千葉のアレックスミラー監督は「札幌の得点の80%から85%はセットプレーからなので、特に注意するように」と選手に話していた。だが、札幌の最初のセットプレーだった2分、藤田が蹴ったFKを千葉がきちんとクリアできず、こぼれ球をFW中山元気がシュート。ボールはクロスバーに当たったが、落ちてバウンドしてールラインを越えた。得意のセットプレーから先制点を奪った札幌と、警戒していたセットプレーから失点した千葉。両チームのボールに対する執着心と勝利への貪欲な姿勢の差が表われていた。
手痛い失点を喫した千葉は、5分、FWレイナウドが札幌のDFと競って落ちたボールをFW新居辰基が拾い、ドリブルからシュート。だが、ボールはサイドネットの外側をかすめてノーゴール。これを含め前半は8本のシュートの千葉だが、そのほとんどはゴールマウスを捉えなかった。「前にボールを出させないことを心がけた」(MF芳賀博信)札幌の前線から連動したプレスを受け、両サイドにはボールはまわるが、中央で縦に仕掛けられない。サイドでも深くえぐった形は少なく、アーリークロスや単純なロングボールは札幌のDFに跳ね返された。札幌はディフェンスラインの裏にスルーパスを入れられるのを嫌がっていたのに、前半の千葉はその形でパスをつなぐ攻撃にトライせず自滅した。
13分にFWダヴィが千葉のDFボスナーをフェイントでかわしてシュートを決め、追加点を奪っていた札幌は、後半は「自分たちのミスから相手にリズムを渡した」(中山)。だが、千葉の決定力不足にも救われ、60分にはFWダヴィがタイミングのよい飛び出しからチームの3点目のゴールを奪って、千葉にとどめを刺した。試合前はクライトンの不在はダメージが大きいと思われたが、「ボランチの2人が日本人だったので、ディフェンスラインとの連係面ではかえってよかったかもしれない」(GK高木貴弘)と結果は逆に出た。
千葉は後半には途中出場のFW巻誠一郎に当てたボールを拾って縦にパスをつなぎ、シュートまで持ち込む場面が何度かあった。巻と同じ57分から出場したMF米倉恒貴は、ゴールが見えたらシュートを打つ積極的な姿勢を見せた。それだけに、攻めた時に横パスばかりで手数をかけ、札幌の選手に自陣に戻る時間を与えて守りやすくさせたり、シュートまでいかずに相手にボールを奪われたりしていた前半が悔やまれる。
試合後の選手はよく「リスクを負うので」と話すが、結果が無得点に3失点では意味のない言い訳にしか聞こえない。巻が「もっとアグレッシブに、勇気を出してプレーしないといけない」と話したように、腰の引けたプレーをやめてあと一歩でも前に出ていかないとJ1残留は不可能だ。
以上
2008.07.14 Reported by 赤沼圭子
J’s GOALニュース
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