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【なでしこジャパン特別コラム】なでしこジャパンのキーマン澤穂希に迫る!(08.07.28)

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●国際親善試合 
2008年7月24日(木)/ホムスタ/16:00キックオフ(予定)/CS「TBSチャンネル」にて生中継
なでしこジャパン vs オーストラリア女子代表
●キリンチャレンジカップ2008〜ALL FOR 2010!〜 
2008年7月29日(火)/国立/16:00キックオフ(予定)/BS朝日にて生中継
なでしこジャパン vs アルゼンチン女子代表
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 開幕まであと一ヶ月を切った北京オリンピック。
女子サッカーが正式種目となった1996年のアトランタオリンピックから数えて4度目のオリンピック。日本の女子はこれまで、アトランタ、アテネの2大会に出場し、今回で3度目の大会を迎えることとなる。
2008年7月8日。日本サッカー協会より北京オリンピックのメンバー18名が発表された。
その18名の中で唯一、今回で3大会目を迎えようとしているのが、なでしこジャパンのエース、澤穂希選手(29歳)だ。わずか、15歳で代表デビューしてから既に14年以上、これまで136試合に出場し、68得点という記録の持ち主だ。
現在29歳。30歳を目前に3度目のオリンピックに挑む澤は、「このオリンピックにかける思いは、すごく強い」という。

澤にとっての最初のオリンピックはわずか17歳のとき。
高校3年生だった澤は、「まだ子供だったし、自分のことで必死だった。何がなんだかわからないままに終わってしまった」という。
そして4年後のシドニーオリンピック。日本女子サッカーは、その出場権を逃してしまったことにより、企業の撤退などが相次ぎ、女子サッカーの置かれる状況はどん底に陥る。
 そこで、オリンピックに出場することの重要性を痛いほどに感じたという選手たち。
「自分のためだけでなく、日本の女子サッカーのために・・・」その思いを胸に、次のアテネオリンピック行きにのぞみをかけた。2004年4月24日。いよいよアテネ行きが決まるかどうかという一戦、場所は国立競技場。そこには大勢の日本サポーターもかけつけ彼女たちの背中を押した。その声援をうけた選手たちは宿敵の北朝鮮に勝ち、アテネオリンピック行きの切符を手にした。
これが澤にとって2度目のオリンピック。
出場権を得たことで、描いていたとおりの反響を呼び、女子サッカー自体が注目を浴び、なでしこジャパンという愛称もついた。しかし、その喜びの反面、澤は笑顔だけで過ごせたわけではない。その裏には怪我との壮絶な戦いがあったのだ。
アテネ大会は「怪我との戦いもあり、100パーセントの力を出し切れなかった大会だし、正直悔いが残る」と厳しい表情をみせる。

そして迎える今回の北京。
「今度こそ。三度目の正直。納得のいく大会にしたいし、メダルを狙いたい。みんなが想像している以上に、強い気持ちを持っている」と、来るべき舞台での戦いに闘志を燃やしている。

彼女がサッカーを始めたのは6歳の頃。兄の通っていたサッカークラブを見学していたときのことだった。スクールのコーチが蹴ってみないかと声をかけてくれたことがきっかけだった。初めて蹴ったその足に感じたボールの感触を今でも覚えているというから不思議だ。男子に混じってサッカーに夢中になった小学生時代。そこでも中心選手として活躍をしてきた。
そして、中学1年生になるとすぐベレーザに入り、わずか15歳の少女が大人に混じり練習。中学生ながらに試合にも出場し、中学2年になると日本代表候補合宿にも呼ばれるようになり3年生になると代表として大会出場も果たす。そこからは、アジアだけでなく、オリンピック、ワールドカップと世界大会での出場を重ねていく。あっという間に日本の中心選手となっていった。
20歳で単身アメリカに渡り、世界トップのリーグでもあったアメリカのプロリーグ、WUSAに挑戦。所属したアトランタ・ビートでも中心選手として活躍。女子サッカー界で、その名は世界中に知られ、名実ともに世界のトッププレイヤーとして認められている。

しかし、そうした華やかな経歴の裏には、人知れぬ努力があったことはもちろん、その人生には数々の試練や葛藤があった。それを乗り越え、今の澤がある。
「夢は叶えるためにあるもの」という信条のもと、数々の夢を自らの力で実現させ、成長を続けてきた澤穂希。今はまた、次の夢、目標に向かって走り続けている。

以上

2008.07.17 Reported by日々野真理

■お知らせ
 澤穂希が30歳を目前に自身のこれまでを綴った自叙伝「ほまれ」が、河出書房より7月18日に発売。なでしこジャパンを見続けてきた日々野真理が構成に携わり作成した一冊。

これまで彼女の人生にどんなことが起こっていたのか。そして数々の壁、葛藤、試練をどう乗り越え、自らの夢を叶えてきたのか…。そして、なぜそれほどに前を向き続けられるのか…、トップアスリートとしてだけでなく、一人の女性として、一人の人間としての“強さ”の秘訣を知ることの出来る一冊ともいえる。
これから“なでしこジャパン”を目差そうという少女たちにも手にしてもらいたい。

※本の詳細はこちら
ほまれ 〜なでしこジャパン・エースのあゆみ
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