7月29日（火）キリンチャレンジカップ2008 なでしこジャパン vs アルゼンチン女子（16:00KICK OFF/国立）
-国立へ行こう！ スタジアムガイドはこちら-
-試合速報はこちら-
-7月24日＆29日に壮行試合開催！チケット情報はチケットJFAでチェック！-
----------

　２４日に神戸でのオーストラリア女子代表戦を３−０で勝利したなでしこジャパン。続いては、７月２９日（火）、今度は国立競技場でアルゼンチン女子代表とのキリンチャレンジカップ２００８を戦う。キックオフは午後４時。神戸での試合同様、男子五輪代表の試合の前に行われる。
１５日に集合して本格的に始まったなでしこジャパンの北京五輪直前合宿も、いよいよ最後の仕上げとなった。北京五輪本番前に行う最後の試合だけに、確認しておきたいこと、試しておきたいことも多々あるだろう。そして何より、しっかりとした手ごたえと自信を手に、北京へと旅立っていきたい。

オーストラリア女子代表戦を終えたあとの選手たちは、３−０というスコアの勝利に笑顔は見せたものの、その試合が何より“北京五輪への準備”という意味合いをもつ試合だっただけに、ミスへの反省と感じた課題を次々に口にしていた。より効果的な攻撃の展開、周りとのコンビネーション。そして気温の高い中での運動量と判断力。それぞれのポジションで感じたものを、ひとつひとつ整理して話していた。
そのオーストラリア女子代表戦を終えてから、ここまでのミーティングとトレーニングの中で確認と修正をチームとして行ってきた。その課題の修正と、自分たちの取り組もうとしていることの実践と確認をアルゼンチン女子代表戦でトライしたい。

北京に向けてのシミュレーションという意味では、もうひとつ大切な課題を残している。「オーストラリア戦ではハイプレッシャーの中で出来なかった」と、さほどプレッシャーがかかっていないかった状態だったことを口にした宮間あや（岡山湯郷Belle）。同じく北京五輪を前にしているアルゼンチン女子代表との対戦で、プレッシャーが高い中で、どう自分たちのサッカーを展開していくのかも重要なポイントとなってくるだろう。

オーストラリア女子代表戦では、対ノルウェーということを念頭にシミュレーションを行ってきたが、今回は「スタイルは違いますが、対ニュージーランドを想定して必ず勝点3を取る、そして1点でも多く、という狙い（佐々木則夫監督）」と言うように、アルゼンチン女子代表戦については、五輪本番の初戦・ニュージーランドとの戦いに向けてのシミュレーションという考え方が強い。勝点３を取ることだけではなく、『グループリーグ突破のためには、ニュージーランド戦でより多くの得点を取ることも重要な要素のひとつになる。では、そのためにどんな戦いをするのか…』、こうしたことも重要なポイントになると考えられる。
前回のオーストラリア女子代表戦では、選手たちにこれまでやってきたことを自分たちで考え、話し合ってピッチで出すように仕向けた指揮官だが、このアルゼンチン戦に向けては、「実際に勝点3を必ず取る事について、まず立ち上がりからのゲームプランは伝えて対応していきたい」と言う。
　
「時間帯や相手の出方にもよるが、常に攻撃的なサッカーをしていきたいと思う」と澤穂希（日テレ・ベレーザ）。より多くの得点を取り、勝つというゲームプランのもと試合を進めたい。しかし、前年に中国で開催された女子ワールドカップでアルゼンチンと対戦した際になでしこジャパンが奪ったスコアはわずかに１。５年前の女子ワールドカップ・アメリカ大会で対戦したときの６−０で圧勝した相手とはまったく違うチームへと成長しているアルゼンチンは、決して簡単に勝てる相手でないことは確かだ。体格はさほど大きくはないものの、「テクニックもあり、よく走るというイメージ（澤）」という相手に対し、納得のいく戦いで国内での準備を締めくくりたいところだ。

「オリンピックに向けての最後の試合なので、イメージが高まるようにしっかり勝って気持ちよく北京に行きたい」と、阪口夢穂（TASAKIペルーレFC）。「アルゼンチン戦でしっかり勝点3を取って、勢いを保って、北京でメダルを取りたい」と、宮間。「北京に向けて、良いチームワークで、今までやってきたことを出したいと思う」と澤。
それぞれ選手たちは、北京五輪に向けて気持ちを高めている。
見る側の我々も、間もなく始まる４年に一度のスポーツの祭典・五輪本番を前に、なでしこジャパンがどんなチームなのか、そしてそのチームを構成する一人ひとりは、どんな選手で、どんな思いを持っているのか…、しっかりチェックをするのも楽しいものになるのではないだろうか。

なでしこジャパンの五輪の初戦は、他のどの競技よりも、開会式よりも早い、８月６日。
本番までの準備日数は、およそ１週間だ。

以上