7月26日(土) 2008 J1リーグ戦 第19節
川崎F 1 - 1 名古屋 (19:04/等々力/21,952人)
得点者:12' マギヌン(名古屋)、52' ヴィトールジュニオール(川崎F)
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前半の早い時間に失点する悪い癖は、この試合でも治ることはなかった。川崎Fはここ数試合で見せていた、前半の入りの悪さを払拭する試合内容を見せた。しかし前半12分。わずかな隙を突かれマギヌンに豪快なゴールを許してしまった。
立ち上がりの両チームは、セーフティーな試合の入りを指向してか、ロングボールが目立つものとなる。川崎Fには鄭大世。名古屋にはヨンセン。共に前線にターゲットを持つ両者にとって、クサビとして入れられたボールをどう展開していくのかが試合を左右する鍵となった。そうした内容の試合で生きたのがヴィトール ジュニオールである。豊富な運動量で2列目を動き回り、ボールを引き出すと、シンプルに前線にはたいてリズムを作った。これがチーム合流後、2試合目とは思えない軽快さで、チームにとけ込んだ姿を見せた。
ヴィトールのプレースタイルも影響したのかもしれないが、川崎Fは中央からの崩しが目立つ前半となる。時折サイドを使う場面も見られたが、タテへの早さを標榜するチームだけに、鄭大世へ、ジュニーニョへとタテパスが入れられ、そして名古屋の最終ラインにブロックされた。
ポゼッションでは名古屋を圧倒しながらも、シュートにまでは行けない。そうした時間帯の失点はフロンターレにとって堪えるものとなる。また、この試合が腰痛からの復帰戦となった寺田周平が、失点の場面で足を痛めて交代。前半開始からわずか14分で、カードを一枚切らなければならない事態に陥ったことで、攻撃力の川崎Fに暗雲が立ちこめることとなる。
立ち上がりこそペースを握られた名古屋も、サイドに起点を作ることで、徐々にペースを取りもどす。「サイドのスペースに最初にヨンセンと玉田を広く、ワイドに使ってそこにボールを入れた」とその作戦を説明したストイコビッチ監督の言葉通り、シンプルにサイドにボールを送り込んでペースを掴み、川崎Fの守備陣を翻弄した。
ただ、お互いに相手陣内にまでは攻め込むのだが、決定的な形を作るまでには至らず。シュートで終われない事で、中途半端な形でボールを失う場面が頻発し、それによってカウンターの応酬となる。
見ようによっては攻守の切りかえの早い試合という言い方もできるのだが、厳しい言い方をすれば詰めの甘さを露呈した乱打戦、という言い方もできるだろう。いずれにしても、激しい打ち合いは名古屋の1点リードで後半を迎えることとなる。
1点を追いかける川崎Fは後半から猛烈にアタックをかけて名古屋ゴールを狙い続けた。逆転勝ちへの可能性をグッとたぐり寄せたのが、52分のプレーである。この日何度となく見られた中央からの崩しが唯一成功する。中村憲剛から村上和弘へタテパスが入ると、シンプルに鄭大世へラストパス。鄭大世が巧みにシュートを放つが、ここは楢崎正剛がはじき返す。このこぼれ球を詰めていたのがヴィトールだった。ヴィトールは落ち着いて左足を振り抜き、これが同点ゴールとなる。
イケイケの川崎Fが逆転ゴールを狙い続けるが、浦和戦に引き続きこの日もジュニーニョが不発。何度かあった決定機を決めきれず、そのまま時間だけが経過する。
川崎Fが主導する試合展開の中、時折見せる名古屋の攻撃は鋭さを秘めていた。しかし、疲労によるものか、両チームとも精度を欠く攻撃に終始。お互いに3枚の交代枠を使い切るが、試合を決めるには至らず。1-1の引き分けにより、勝点1を分け合う事となった。
以上
2008.07.27 Reported by 江藤高志
J’s GOALニュース
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