7月26日(土) 2008 J1リーグ戦 第19節
柏 2 - 2 京都 (19:04/柏/9,027人)
得点者:2' 安藤淳(京都)、5' 菅沼実(柏)、9' 柳沢敦(京都)、51' 北嶋秀朗(柏)
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前半10分で3度ゴールが揺れる展開となったJ1第19節の柏と京都の一戦は、2-2のドローに終わった。立ち上がりに失敗したホームの柏だったが、後半に今季初先発となった北嶋秀朗の今季初ゴールで追い付き、連敗は逃れた。
「いいスタートが切れなかった」(柏・石崎信弘監督)、「前半に関しては非常にいいサッカーを展開した」(京都・加藤久監督)と試合後に両指揮官が語ったように、前半は柏にとって非常に厳しい展開となった。
前節の東京V戦では、開始12分に失点して苦しい展開を強いられた柏だが、この日もあっさりと早い時間帯に先制点を許すことに。五輪代表参加の李忠成、出場停止の古賀正紘など、前節から先発メンバー4人が入れ替わった影響もあったのか、開始わずか2分、中央にできたスペースを付かれて、シジクレイのミドルのこぼれ球を安藤淳に叩き込まれる。
それでも3分後、1トップの北嶋秀朗のポストプレー、左SB大谷秀和のクロスから最後は菅沼実が頭で押し込んですぐに同点に追い付いたが、今度はその4分後に再び失点。好調の柳沢敦にフェルナンジーニョとのコンビからネットを揺らされ、1-2とまたしても勝ち越される。
ここから柏は苦難の時間帯を過ごす。DFラインでボールを回しているうちに京都にパスコースを消され、相手ゴールに近付く前に絡めとられては逆襲を受け、柳沢敦の早い動き出し、フェルナンジーニョの個人技に翻弄される展開。ロングボールを蹴っても、前線の北嶋に思うようにボールが納まらず、こぼれ球も京都に拾われる。左サイドの菅沼が、対面する渡邉大剛と激しいマッチアップを繰り広げて気を吐いたシーンもあったが、京都のリズムのまま前半を終える。
しかし、石崎監督の「なかなか皆さんの前では言えないような言葉を使って」というハーフタイムの叱咤もあってか、後半の柏の選手たちはこの嫌なムードを振り払ってみせた。
後半開始6分、またしても京都の網にひっかかったかと思われたが、そのボールをすぐにDF藏川洋平が奪い返すと、一気に前線までドリブル。相手守備陣が整う前に中央にクロスを送ると、北嶋が自画自賛のトラップで華麗にコントロールし、ゴールを破った。
ここからは、完全に柏が主導権を奪い返し、前半はあまり見せ場のなかった右サイドの太田圭輔が、盛んに裏をねらって決定機を作るなど、チーム全体がアグレッシブな姿勢を見せ始める。さらに、後半25分から投入されたフランサがチームの勢いに拍車をかけた。結局逆転ゴールこそ生まれず、試合は2-2のドローに終わったものの、柏の王様の存在感は際立っていた。
ピッチに入って早々、華麗なパス、ポストプレーであっさりと観衆の目を惹きつけたフランサ。中盤で自らのパスミスでボールを奪われてピンチに陥りそうな場面、自分より前方にいた仲間が全力で帰陣する様子を悠然と歩きながら見送る姿でさえも(ケガの影響があったのかもしれないが)、ある種の気高さを感じたほど。選ばれた人間にしか使われない特別なエクスキューズ、「うーん、フランサだから仕方ないか(笑顔で)」という感じでしょうか。やはり、この男は特別な存在だと感じざるをえない。
柏の次節の対戦相手は浦和。試合までの2週間の中断の間に、まずは立ち上がりの意識を改善したいところだろう。
一方の京都は、後半は柏に押し込まれたものの、これで5戦無敗。リーグ初得点を挙げた安藤は及第点のプレーを見せ、市立船橋校出身のルーキーMF加藤弘堅も後半途中からピッチに立ってリーグ戦初出場を果たした。
また、柳沢はここ5試合で4得点とチームを引っ張り続け、フェルナンジーニョもその重要性を感じさせるパフォーマンスを披露した。今夏に清水からやってきたブラジル人テクニシャンは、ボールを一度キープすると、それを簡単に奪われることはほとんどない。攻撃面の貢献はもちろん、簡単に逆襲を受ける機会が減るという意味で、守備陣の負担を減らしている。京都にとっては、すでに代えの利かない存在だろう。
ただ、終盤になって前線のふたりの運動量が減って、存在が薄くなってくると、一気に京都の攻撃力はダウンしたように感じた。柳沢とフェルナンジーニョが押さえ込まれたときどうするのかという点は、今後の課題となってくるかもしれない。
以上
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一覧へ【J1:第19節 柏 vs 京都】レポート:序盤で躓いた柏、後半に追い付いて京都とドロー。北嶋が今季初得点、フランサは存在感示す。(08.07.27)













