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【J2:第28節 愛媛 vs 徳島】徳島側プレビュー:Jの先輩として四国ダービー・ウィナーズ・フラッグを最初に手に入れたい徳島。この勝利の証を得ることが今節の絶対的使命となる(08.07.30)

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7月30日(水)J2 第28節 愛媛 vs 徳島(19:00KICK OFF/ニンスタ
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「お互いが尊重し合った上でライバル心を持たなくてはいけない。相手を挑発してケンカするのとは違う」と前置きしながら、「熱く戦いたいですね」と四国ダービーへの意欲を聞かせてくれたのは美濃部直彦監督。また今回が自身初の四国ダービーとなる倉貫一毅も、「初めてなので雰囲気は分からない」と冗談まじりに言いながら「今は勝つということしか考えられない」とこの一戦に対する決意を語ってくれた。
今季2度目の四国ダービー、特別な戦いがいよいよまた今節やってくる。

まず、今季最初の対戦となった3節( /jsgoal_archive/result/2008/0320/20080200030720080320_detail.html )を簡単に振り返っておきたい。徳島は0-3という屈辱的なスコアで完敗。さらに内容も厳しく、新加入選手が多い上に美濃部監督も就任間もなかったことでチームは戦い方を統制し切れずバラバラ感だけを目立たせてしまった…。今改めて思い出してもその一戦は今季これまでのワーストゲームのひとつであったように思われる。

しかし現在の状況はその時と全く異なる。結果こそなかなか伴わないが、徳島が指揮官の指し示す方向へ着実に歩みを進めているのは間違いない。自分たちの確立すべきサッカーへと少しずつ近付きながらチームは同じベクトルを持った集団になりつつあると言えよう。特に攻撃面は倉貫という流れの読めるコンダクターを手に入れてから急速に好転。彼の創り出す絶妙のタメを使って両サイドの麦田和志や藤田泰成らが積極的な攻め上がりを見せ、掲げる積極的なサッカーをコンスタントに実践できるようになってきた。
加えてチームはその攻撃の成長をさらにパワーアップさせるため新しいブラジル人2人も獲得。189cmの長身で圧倒的な高さを売りにするソウザ、巧さと早さを兼備したドリブルが魅力のアンドレジーニョだが、合流してまだ2週間程度ながら彼らのチームへの融合は着々と進んでおり期待値は高まる。いきなりのホームデビューとなった前節(山形戦)ではさすがに連携不足を露呈したものの、以降のトレーニングを見る限りその解消は日々されているだけに今節にも早速勝負を左右するジョーカーとなる可能性は十分だ。

とは言いながら、7試合勝ち星なしの実状と向き合えばそのような好材料以上に多くの課題を抱えるのが徳島の現実。それらをしっかり改善しないことには見えてきた良さも宝の持ち腐れになりかねない。
そしてその課題の中で最も深刻と言えるのがチャンスでの決定力。倉貫を中心とした展開で好機は作りながら決め切れない状態を続け、それによりチームが勝利を逃してしまっているのは明らかだ。それを裏付けるように、徳島は勝ちのない最近の7試合で2点以上を奪ったゲームが0。挙げても1点という決定力の弱さがそのまま必然の結果を招いていると言わざるを得ないだろう。
またもうひとつ、毎試合のように繰り返される後半のパフォーマンスの低下も見過ごせない課題である。選手個々の基礎体力の問題と言ってしまえばそれまでだが、同じ状況下で相手も戦っているのだからそれを言い訳にはできないはず。特にこの四国ダービーは精神的な強さが何より問われるだけあって、選手たちには身体的にキツい後半にこそ頑張りが求められる。

この四国ダービー第2戦に先立ち、徳島と愛媛は7/11に『四国ダービー満員宣言』を行った。そして今回から四国ダービー・ウィナーズ・フラッグ1試合1試合勝利チームの選手とサポーターに授与するなど、この特別な戦いをさらに盛り上げる試みがスタートする。となれば、徳島はJの先輩としてのプライドに賭けても最初にそのチャンピオンフラッグを手中にしなくてはならない。今節に限ってはリーグ順位云々などを無視してこの勝利の証を得ることがチームの絶対的使命となる。

「ここで意地を見せなくてどうする!徳島!」。サポーターと同じ心境も持ちつつ試合開始のホイッスルを待ちたい。

以上


2008.07.29 Reported by 松下英樹
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