7月31日（木）ＶｆＬボーフム・ジャパンツアー2008 横浜FM vs ＶｆＬボーフム1848（19:00KICK OFF/日産ス）
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　今年１月、浦和レッズからドイツ・ブンデスリーガのＶｆＬボーフム1848に移籍した小野伸二が、久しぶりに日本のピッチに立つ。

「ＶｆＬボーフム・ジャパンツアー2008」で、横浜Ｆ・マリノスとボーフムがプレシーズンマッチで対戦。会場となる日産スタジアムには『ファンタジスタ・小野伸二』目当てのファンも足を運ぶことだろう。

　この試合の目玉は、やはり小野。昨季の浦和では、ポンテがトップ下を担っていたこととケガに悩まされ、出場機会が減少し移籍に至った。だが、ドイツではボーフムの司令塔としてパスセンスと広い視野で攻撃陣をリード。古傷の左足首のケガもあって途中からの17試合中12試合の出場に留まったが、それでも復活の兆しが見えてきた。

　そして、約２週間後にブンデスリーガの開幕を迎える。小野は６月26日のチームの初練習から合流。オフの間に体のケアに専念しており、調子はいいという。７月11日のベジクタシュ(トルコ)との練習試合では２対３で敗れるも、トップ下で前半45分間プレーして２アシストと、全得点に絡んでいる。また、20日のＦＣポルト(ポルトガル・１対１)、26日のバレンシア(スペイン・０対１)との練習試合ではフル出場を果たした。

　日本代表復帰への意欲を見せている小野にとって勝負のシーズン。まずはボーフムで開幕スタメンの座を確保する必要がある。横浜ＦＭ戦は、単なる凱旋試合ではない。もちろん、ケガをしないことが一番大事になるが、司令塔として結果を残そうと、横浜ＦＭのＤＦ陣にキラーパスで襲いかかるはずだ。　

　そして小野を迎え撃つ横浜ＦＭ。リーグ戦の前節・ＦＣ東京戦は１対１のドローで、リーグ戦の連敗は「６」でストップした。しかし、今後も険しい道のりが続く。８月６日のヤマザキナビスコカップ準々決勝第２戦、８月９日のリーグ戦で共にガンバ大阪と対戦するからだ。難敵を相手に白星を掴むためにも、ボーフム戦は重要な準備試合となるだろう。
　ボーフムは、ブンデスリーガで昨季12位のチームであるが、小野のドイツデビュー戦だった昨季２位のブレーメンとの試合では、敵地で２対１の勝利を収めている(小野は２アシスト)。決して名門クラブではないが、秘めたポテンシャルは高く、前述のＦＣポルトとの練習試合でもポルトガル王者に引き分けた。横浜ＦＭにとって、腕試しをするには格好の相手といえるに違いない。ドイツのチームらしく、フィジカルコンタクトに長けた相手に対し、持ち前のパスワークがどこまで通用するのか。また、小野に対してどんな守備の包囲網を敷くかも気になるところ。親善試合らしく若手の出番も多いと思うが、対峙しそうな兵藤慎剛や長谷川アーリアジャスールらの若いボランチが小野に翻弄されず、ボール奪取に成功すれば自信に繋がるだろう。そして内容を求めるだけでなく、勝ってＧ大阪との２連戦を前に弾みをつけたいところだ。

以上

2008.07.30 Reported by 小林智明（インサイド）