8月7日(木)北京五輪 男子グループB 日本 vs アメリカ(18:00KICK OFF/天津)
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前日練習を終え、準備は万端か?と聞かれた反町監督はかみ締めるようにこう話した。「このために2年間やってきたんだからね」
全てをぶつけるべきときがやってきたのだ。明日8月7日は、反町ジャパンとして初めて世界の大舞台に立つ日だ。
現地入りしたのは8月4日、試合の3日前。そこからの3日間に行ったのは、体を現地に慣らし、試合に向けたコンディションに調整していくこと。直前まで合宿を行っていた名古屋よりもやや涼しく、17時頃で気温は摂氏33度、湿度47パーセント程度。名古屋が17時でも36度を超えており、猛暑を覚悟してきた選手たちにとっては拍子抜けするほど。初めての練習を終えた長友佑都(F東京)は「余裕余裕、これならノンストップですよ」と笑顔を見せていたものだった。
日本にとっては、気温を含め環境が近いことが北京五輪での何よりのアドバンテージ。五輪参加国で、日本で合宿を行う国も多数あるのは、環境が大して変わらないからなのだ。だからこそ3日前という直前に入り、コンディション調整のみを行うというスケジュールを組むこともできたのだ。この利点は最大限に生かしたい。
初戦の相手アメリカは7月30日、8月2日に香港で行われたING杯に参加し、1点も得点できないまま終わっている。中盤およびセンターバックの守備は堅いと言われているが、両サイドバックがかなりの穴となり、そこを突くことができそうだ。基本布陣は4−4−2で中盤はフラットだったりダイヤモンドだったりする。注目選手はトップ下に入ることになりそうなアドゥー(背番号11)、ビジャレアルで活躍するアルティドール(背番号12)、オーバーエイジでトップに入ることになりそうなマクブライド(背番号17)ら。だが、中盤からのドリブルや強烈なシュートを持ち、チームの中核となるべきアドゥーは不調がささやかれており、ING杯の2試合無得点と合わせてチームの不安要素となっている。
ノワク監督は「僕は楽観視している。セットプレーで点を取ったらそれに文句を言うヤツはいないだろ?」と話しており、日本は攻守においてセットプレーは大切にしていきたい。
反町ジャパンは、アルゼンチン戦後名古屋でJ1名古屋と練習試合を行い3−1で勝利した後に現地入りしている。現地入り後は、非公開練習が続いたため詳細は分からないが、どうやら中盤は本田拓也(清水)、細貝萌(浦和)の2枚が入る模様。前線は李忠成(柏)と森本貴幸(カターニャ)がタテの関係になり、4-2-3-1のような感じになるだろう。
彼らのキーワードは「いつもどおりにやること」。今までにやってきたことを出し切る。そのことだけを監督に言われているのだろう。選手たちも常にそう口にしている。それでも、明日の試合は中国の対戦カードでないにも関わらずチケットは売り切れなのだそう。「せっかくだから楽しみたいよね。それで、プレーはいつもどおりに」と内田篤人(鹿島)は話している。
注目はその内田と森本だろうか。アルゼンチン戦でもいつもと変わらぬ落ち着き払ったプレーで右サイドを切り裂いた内田は、チームのキーワードであるいつもどおりを体現できるだろうし、その上で選手としてのブレイクスルー、ワンランク上に行くステージに、この大会はなるかもしれない。森本は、ここにきてチームへのフィット感が増すばかり。前日練習でも、これまでにないキレや集中を見せており期待できそうなのだ。彼ら2人だけでなく、チームの雰囲気はこれまでになく上々。まるで生まれ変わったような一体感を見せている。その雰囲気はおそらくテレビ越しでも伝わるのではないだろうか。
泣いても笑っても、まもなくその時はやってきてしまう。ただ願うのは悔いを残さないよう全てを出し切ることだ。今大会メンバーには選ばれなかった柏木陽介(広島)がこんなことを言っていた。「五輪はテレビで見ると思う。でも、中途半端な戦いをしているくらいだったら、悔しくなってしまうから見たくない」。
まずは選手らが100パーセントを出し切る。見たいと望むのはそんな反町ジャパンの姿だ。結果はその次に求めていくことにしたい。
以上
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