8月6日(水) 2008 ヤマザキナビスコカップ
清水 2 - 1 鹿島 (19:00/日本平/8,949人)
得点者:16' 岩下敬輔(清水)、48' 兵働昭弘(清水)、57' マルキーニョス(鹿島)
★準々決勝第2戦ハイライトも後日公開予定!ヤマザキナビスコカップ特集はこちら-
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リーグ戦では首位の鹿島に、15位の清水がガチンコの真っ向勝負で快勝。今年はナビスコカップでのタイトル獲得を宣言している清水が、ホームで堂々と自分たちの力を証明し、ベスト4進出を決めた。
10番の藤本淳吾とFWの矢島卓郎を負傷で欠く清水は、藤本のポジションを兵働昭弘が務め、2トップの一角にはマルコス・アウレリオが公式戦5試合ぶりのスタメン出場。対する鹿島は、スイスから戻った中田浩二が左センターバックに、内田篤人を欠く右サイドバックには中後雅喜が入り、マルシーニョがFWとして初スタメンという布陣を組んだ。
つまり鹿島は、マルキーニョスとマルシーニョの2トップ。ハイボールに絶対的な強さを見せる清水のセンターバックに対して、田代やダニーロを起用して高さで勝負するのではなく、「組織的な守備ラインに対して間をついたり裏をついたり、機動力で崩すという意図」(奥野コーチ)という選択だった。
だが、この狙いはかならずしも成功したとは言えなかった。マルシーニョは、指示通りに相手のDFとMFのラインの隙間にうまく入ってクサビのボールを受けたが、清水のDF陣がラインの高さを保ってコンパクトにしたこともあって、そこからのプレッシャーが厳しく、思うように裏のスペースを狙うことができなかった。
逆に清水のほうは、立ち上がりからチーム全体が非常に高い集中力と、局面での厳しい当たりを見せ、ときおり入るロングボールはセンターバックの高木和道と青山直晃らがことごとく跳ね返し、セカンドボールも味方選手が拾う場面が多くなった。鹿島は意識的にサイドチェンジを多用してきたが、それに対しても中盤の3人が横にスライドする動きを惜しむことなく、トップ下の枝村匠馬も運動量の豊富さを生かして中盤の穴を埋めて、守備組織にほころびを見せることはなかった。
その結果、序盤から清水が自分たちのサッカー、自分たちのペースで試合を進めていく。鹿島としては、ロングボールで相手のラインを下げさせることができなかったことも、苦戦の一因となった。
もちろん、鹿島の守りも決して甘くはなく、清水の速攻にも確実に対処したため、清水としても多くの決定機を作れたわけではないが、もうひとつの狙いであるセットプレーから先制ゴールを生み出した。
前半16分、アウレリオの左CKをニアサイドの高木が頭で後方にそらし、ファーサイドから入った岩下敬輔がうまく合わせて押し込んで、どちらも絶対に欲しかった先制点を、清水が比較的早い時間に奪うことに成功した。
その後、清水は多少DFラインが下がってしまう場面があったが、8分のマルシーニョのFKや21分のマルキーニョスのバックヘッド、29分のマルシーニョのシュートなどにもGK西部洋平がしっかりと反応して、前半はほぼ清水の流れのまま1-0で終了。
後半は、再び戦い方を統一して良い入り方を見せた清水が、試合の主導権を確保。そして開始3分には、右サイドから左へとうまく展開して、最後はフリーで入った兵働が左足のシュートを鮮やかにゴール右隅に突き刺し、大きな2点目を奪った。
一方の鹿島は、12分に相手セットプレーのカウンターから青木が左サイドに飛び出し、そこからのクロスにうまく飛びこんだマルキーニョスが頭で決めて反撃開始。清水にとっては、この試合で唯一自分たちのミスが重なってピンチを招いた場面だったが、そこを見逃さずにゴールに結びつけるところは、さすが鹿島と言うべきところだった。
その後は、2-2の同点に持ちこめば勝利が決まる鹿島が攻勢を強めていくが、清水もスピードのある原一樹を早め(16分)に投入してカウンターから3点目を狙う。前がかりなる鹿島に対して、自らの持ち味を生かした原が26分、29分、42分と決定的なチャンスを作ったが、ここは決めきれずに3点目を奪うことができない。
そのため終盤は、鹿島のパワープレーに押しこまれて耐える展開となったが、清水の守備陣がロスタイムになっても細かいラインコントロールをやり続け、最後まで身体を張ってゴール前で相手に自由を与えない。そうして1点のリードを守りきり、アウェーでもホームでもプラン通りの戦い方を貫き通した清水が、ベスト4進出の切符をつかんだ。
鹿島にとっては力を出し切れなかったという印象が残るホーム&アウェイの2試合だったろうが、それをさせなかったのは清水の力。ミスから失点を許したことと、3点目を決めきれなかったことは課題として残るが、リーグ戦や9月上旬の準決勝に向けても、清水の選手たちに大きな自信と手応えを残す勝利であったことは間違いない。
以上
2008.08.07 Reported by 前島芳雄
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