8月16日(土) 2008 J1リーグ戦 第21節
F東京 0 - 1 浦和 (18:34/味スタ/37,154人)
得点者:67' 相馬崇人(浦和)
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F東京は浦和に0−1で敗れた。これで対浦和戦は04年ナビスコカップ決勝以来10戦勝ちなし。勝点を伸ばせず、順位は8位のまま。浦和はMF相馬崇人が67分、MF鈴木啓太のボールに合わせて先制すると、堅守で逃げ切った。4試合ぶりの白星を挙げ、首位鹿島と勝点1差の2位をキープした。
「立ち上がりは非常にタフなゲームだった」と、敵将のエンゲルス監督が話すように、序盤はF東京ペースでゲームが進んだ。細かいパスワークを中心とした攻めで浦和の守備の間隙を突く攻撃や、ミドル・サードからは石川直宏が最終ラインの背後を積極的に狙った。だが、フィニッシュまでなかなか持ち込めない。可能性のあるシュートやセンタリング、ラストパスを見出せないでいた。
すると、浦和が徐々に個人の打開力で違いを見せ始める。FW高原直泰が38分、最終ラインの裏に抜け出す。フリーで放ったシュートはゴールポストを叩き、さらに高原は44分にも、F東京GK塩田仁史と1対1の決定機に。だが、今度はクロスバーに阻まれる。後半に入ると、49分FW田中達也がミドルレンジから思い切りよくゴールを狙う。これもクロスバーを直撃するが、試合の流れは浦和へと傾いていった。
そして67分の先制点が生まれる。左サイドを相馬が疾走。そこへ鈴木が浮き球のパスを通すと、相馬は左足インサイドで合わせた。トップスピードの中、コースを見事についたボールは、ノータッチでゴールへと突き刺さった。
先制した浦和は、らしいゲーム展開に持ち込んだ。最終ラインがズルズルと下がるも、中盤も足並みを揃えて後方でしっかりと分厚いブロックを形成する。F東京は71分、石川に代えて赤嶺真吾を入れてFWを3枚にし、さらにはDF佐原を前線に上げてのパワープレーで臨むも、この赤い城壁を崩すことはできず。浦和の堅守の前に、無得点で敗れた。
「センターを意識させておいてサイドだとか、また逆にサイドを意識させておいてセンターとか。そういう部分を意識していかないといけない」(羽生直剛)。
F東京の無得点は必然だったのかもしれない。浦和の3バックをゴール前に張り付かせ、サイドに引きずりだすことができなかった。羽生の言うように、攻撃がワンサイドや中央に偏り単調になってしまった。また、ボールホルダーがもっとシンプルな選択をする必要もあった。グレーゾーンで前を向いてボールを持っても、密集にドリブルを仕掛けては奪われるというシーンが散見された。個の打開力や、技術には浦和との確かな差があった。だが、その前に組織力をいかすためのシンキングスピードにも違いがあった。浦和が奪った得点は、シュートこそ難しかったが、鈴木が相馬をシンプルに使った結果、生まれたゴールだった。
F東京は中断明けから2得点以上を奪えた試合は一試合もない。2点目の壁を越えるためには、難しいことを考えず、頭の中をもっと整理する必要があるのかもしれない。この一敗が与えてくれた教訓を見逃しては、チームは次のステップに進むことはできない。
以上
2008.08.17 Reported by 馬場康平
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