8月17日(日) 2008 J1リーグ戦 第21節
札幌 1 - 2 京都 (14:03/札幌ド/16,338人)
得点者:18' ダヴィ(札幌)、49' 渡邉大剛(京都)、89' フェルナンジーニョ(京都)
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ホームに京都を迎えた札幌が1−2のスコアで敗戦。前日に千葉が柏とのダービーマッチで引き分けているため、最下位へと転落した。出場停止明けのエース・ダヴィが前半に個の力を活かした得点を挙げ、堅守速攻形の札幌にとっては理想的な試合展開となったはずだったが、後半に入ってからは京都のパワーに押し込まれてしまい2失点。逆転負けを喫してしまった。
前半は完全に札幌のペースだった。前節は出場停止だったダヴィ、中山元気、高木貴弘が復帰し、負傷が癒えた西嶋弘之も久し振りにスタメンに名を連ねた。中でもダヴィの存在は大きく、前線からの適切なプレッシングで相手のビルドアップを封じ、札幌のゾーンディフェンスを安定させる立役者となっていた。そして、18分には坪内秀介の蹴ったクリアボールに反応し、相手のDF手島和希との走り合いに勝ってボールを保持するとそのまま相手GKとの1対1に持ち込んで先制点を奪ってみせたのだ。
その後も札幌は、26分にカウンターから5人対3人の数的優位を作ったし、34分にはクライトンの放ったミドルシュートを相手GKが弾いたところにアンデルソンが飛び込みヘディングシュート。38分には西嶋のフィードにまたしてもアンデルソンが反応するなど、複数回のチャンスを作った。前半のシュート数は札幌が10本で京都が3本。この数字を見ただけでも札幌の優勢が見てとれる。
だが、その優勢な前半のうちの追加点を奪えなかったことが、最終的に響いてしまったのである。
後半に入ると、京都は9試合ぶりの先発出場となったアタリバに代えて長身FWの田原豊を投入。システムも3バックに変更。加藤久監督のこの采配が、試合の流れに変化を起こしたと言っていいだろう。「相手のDFが高くて、前半は跳ね返されてばかりだったけど、ユタカ(田原)が入ってからはそこで競り勝ってくれる場面が出てきたのでプレーがしやすくなった」とはフェルナンジーニョ。攻撃の中心であるフェルナンジーニョが前を向いてボールを扱う場面が増えたため、必然的に京都は攻撃のクオリティーが高まり、渡邉大剛の得点を引き出した。
1−1のスコアとなった直後、今度は札幌の三浦俊也監督が動く。右サイドの藤田征也を退けて守備的MFのディビッドソン純マーカスを投入。システムを4−4−2から4−3−1−2へと変更したのである。1の部分にはクライトンを置き、この選手には攻撃に専念してもらうという算段だ。
これは極めて趣旨の明確な交代だった。同点に追いつかれた直後にこうして攻撃の比重を高めたベンチワークをするということは、つまり、あくまでも追加点を狙って勝点3を取ろうということ。三浦監督は「勝ちにいく」という明確なメッセージを、選手交代によって選手、そしてスタンドの観衆に示したのである。
前述した通り、17位の札幌は負ければ最下位(18位)に転落する。しかし、ハッキリ言ってしまえば17位も18位も大した違いはない。どちらも自動降格圏なわけであり、メディアに「最下位・札幌」と言われるか言われないか程度の差である。そんな些細なことよりも三浦監督は、降格圏から脱出する確率を上げるためにはこの試合で勝点3を取らなければいけないと考え、1−1というタイスコアの局面でもリスクのある攻撃的な采配を行ったということだ。
冒頭で記した通り、終了間際にフェルナンジーニョに逆転ゴールを叩き込まれて札幌は敗れてしまった。そして、結果が出なかった以上は三浦監督の采配は失敗だったということになる。しかし、置かれている現状を考えれば、攻撃力を上げながらも守備的MFの位置に3人を配して相手のカウンターも牽制できる布陣を敷いた、三浦監督のベンチワークは理に適っていたと言うべきだろう。現状の順位と残り試合数、他チームとの勝点差などを考えると、ここからの札幌はどこかのタイミングでリスクを冒しながら勝点を追い求めなければならない。そして、時には強烈なカウンターパンチを浴びてしまうこともあるだろう。そうしたタフな戦いに選手、スタッフ、そしてファン、サポーターが我慢強く耐え抜くことができるか。そこが、シーズン終了時の札幌の明暗を大きく分けることになるだろう。
以上
2008.08.18 Reported by 斉藤宏則
J’s GOALニュース
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