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【日本 vs ウルグアイ】レポート:世界との差に触れた90分。本気のウルグアイに完敗したこの試合をバーレーン戦につなげてほしい(08.08.21)

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8月20日(水) キリンチャレンジカップ2008
日本 1 - 3 ウルグアイ (19:10/札幌ド/31,133人)
得点者:47' オウンゴール(日本)、53' セバスティアン・エグレン(ウルグアイ)、82' イグナシオ・ゴンサレス(ウルグアイ)、89' セバスティアン・アブレウ(ウルグアイ)
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 なるほど、オーストラリアがAFCへの移籍を希望するのも無理はない。オセアニア代表となった彼らは2002年と2006年のワールドカップ本大会出場をかけ、本気のウルグアイとプレーオフを戦ってきた。同じ立場で日本がウルグアイと対戦することを想像すると寒気がする。それくらいにウルグアイは強かった。長距離の移動のハンディを感じさせない完成度を見せていた。

 試合前にも書いたが、今回のウルグアイ代表はW杯南米予選を戦ってきた本気のメンバーである。そんな今回の代表チームについてウルグアイのタバレス監督は、試合前日の監督会見で「世代交代を図りまして、2年がかりで作ってきました」と説明していた。そうした背景の中、ウルグアイは現在進行中のW杯南米予選や、昨年行われたコパアメリカで3位になるなど真剣勝負の中でチームを作ってきている。アウェイでのバーレーン戦を皮切りにW杯最終予選をスタートさせる日本代表にとって、チームの問題点をあぶり出させてくれる相手としてこれほど適任の相手はいなかったと言える。そして実際に日本代表は、ウルグアイ代表に圧倒された。

 新加入の小野伸二(VfLボーフム)を始めとして、コンセプトが提唱されて以降初めての出場となった田中達也(浦和)、青木剛(鹿島)、高木和道(清水)といった選手が先発のピッチを踏んだことで、日本代表の連動性は多少失われたところはあったのかもしれない。また、長谷部誠が「プレスをかけてもうまくかわされるし、かわし方も巧かった。1対1で負けていた場面が多かったと思う。サッカーは1対1で負けてたら勝てない」と振り返ったように基本的な技術で上回られていたということもあっただろう。さらに戦術的には、ウルグアイが積極的に左右のサイドバックであるシルバやフシレを使ったことで、日本はサイドをケアする必要に迫られてしまった。これによりトップの選手を2列目以降の選手が追い越す形をあまり作れず、厚みのある攻撃はほとんど影を潜めてしまった。いずれにしても、日本は完全に力負けした形となる。

 分厚く中盤を支配するウルグアイの攻撃を凌いでいた日本は、31分に駒野友一がドリブルで持ち込み、強烈なシュートを見舞う場面を作る。主導権を奪われていただけに、ああしたワンチャンスをものにできていれば試合運びは楽になるのだが、ゴールはそう簡単には決まらない。

 後半の頭から岡田監督は青木に変えて長友佑都(F東京)を投入。機能しなかった左サイドバックの阿部勇樹(浦和)をボランチに上げ、長友をそのまま阿部のポジションに入れる。この交代により、日本は4-4-2から阿部をアンカーにおいた4-3-3へとフォーメーションをチェンジ。長谷部誠(VfLヴォルフスブルグ)と中村憲剛(川崎F)に攻撃の比重を高めさせ、阿部には守備を主体とした役割を与えることで、責任の所在を明確化させる。この調整によって立ち上がりから日本がペースを掴むと、47分にCKの流れから中村がマイナスの折り返し。速いボールだったのが功を奏し、ウルグアイのオウンゴールを誘うこととなる。

 しかしウルグアイは焦ることなく試合を進めた。まずは53分にスアレスからブエノへとつなぎ、日本ゴール前に生まれたギャップにボランチのエグレンが走り込んでシュート。これが同点ゴールとなる。勝ち越したい日本は、61分に分厚い攻撃を仕掛けるが人数をかけるウルグアイの守備陣を崩せなかった。

 9月6日のバーレーン戦に向けて何人かの選手をチェックしておきたい岡田監督は、68分に玉田圭司(名古屋)に変えて大黒将志(東京V)を投入。W杯ドイツ大会のブラジル戦以来のAマッチの舞台となった大黒は結局シュートを放つには至らず。試合後に「1回チャンスがあったんですが、うまく止められなかった。いいボールが来たんですけどね。あれはボクのミス。次は失敗しないように練習したい」と自らのプレーを反省しつつも、代表定着に向けて意欲を燃やしていた。

 後半に入り、ペースダウンしたかに見えたウルグアイは交代出場のI.・ゴンサレスが、82分に逆転ゴールを奪うと、ロスタイムの93分には、こちらも途中交代出場のアブレウがゴール前のこぼれ球をうまく蹴り込んで日本を突き放した。同点ゴールを狙い押せ押せの日本代表は、土壇場で勝ち越し弾を受ける形となった。

 結果的に1-3の敗戦となったが、ここ数年を振り返っても親善試合としてはかなりレベルの高い試合だった。「今までの親善試合と違って、向こうは予選が控えていて、アグレッシブに来ていた」と語ったのは小野。また岡田監督も「我々が南米のチームと公式戦を戦うというのはワールドカップ以外ないので、そういう意味で親善試合でやったなかで一番強いチームだと思います」とこの試合の質の高さを口にしていた。

 アジアでもこれほどの力を見せるチームはそうそういない。そういう意味で、バーレーン戦を前にこの内容の試合を行えたのは日本としては確実にプラスだった。来日した月曜日の練習をキャンセルするほどの疲労を見せていたウルグアイは、コンディション的に十分ではない中で、勝負強さを見せた。世界との距離を垣間見たこの試合を、バーレーン戦につなげなければならない。

以上

2008.08.21 Reported by 江藤高志
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