9月14日(日)J2 第35節 甲府 vs 草津(18:30KICK OFF/小瀬)
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甲府の残り試合が10となった。このカウントダウンが進むにつれて節ごとの感情がどんなものになっていくのか、楽しみでもあり怖くもある。そこに「希望、期待、夢」を残し、実現に近付けるためには一戦必勝で勝ち点3をもぎ取っていくだけ。今節の相手は勝ち点差3で甲府の一つ上の順位にいる草津。第17節(5月30日)からの8節を6勝2分で戦い抜き、中の上のポジションを固めた。その後の9節はスピードダウンしているが、連敗はない。第32節からエースFWの高田が網膜はく離(全治3ヶ月)というアクシデントで戦列を離れたが、期限付き移籍(7月29日から)で獲得した、生まれながらの慶応ボーイ・都倉(川崎F)を置いて昇格エリアを目指している。
草津の高田は民主党の小澤一郎のような存在。その高田が不在になった草津は戦い方を一から作り直すような気持ちで都倉を起用している。都倉の先発初戦となった第32節の岐阜戦は快勝したが、昇格を見据えて重要だったのは33節の湘南戦、34節の山形戦。湘南戦は積極的に戦ったが、セットプレーからの流れとミスから前半に2失点。後半にも2失点して積極的な戦い方が裏目に出た。湘南が少ないチャンスから勝利の扉をこじ開けた。続く、山形戦は失点をケアするために積極性にブレーキをかけて、消極的な引き分け。確固たる戦い方が見つからないまま甲府戦を迎える。甲府戦で戦い方を見つけて勝利を手にしないと、順位が8位になり、昇格争いともお別れとなりかねない。上昇中の甲府と違い、草津はもう一度上昇の流れを掴まないと気持ちが切れてしまう恐れがあるからだ。この状況で草津が必死に戦ってくるのか、それとも戦い方に確信が持てないままなのかが興味深い。
草津の新加入FW都倉のストロングポイントはポストプレーの強さ。山形戦を見ると、中盤でボールを回して裏を狙う戦い方から、長身(187センチ)の都倉をクサビにして、落としたボールに絡んでいく攻撃に変わってきたように見えた。ボールを回すという選択肢もあるが、DFラインから都倉にボールを当てることで守備のリスクは減ってくる。草津がこの戦い方をしてくれば前節山形が草津に苦戦(0−0)したように、甲府の攻撃も苦戦を強いられる可能性が高くなるだろう。そして、忘れてはならないのが松下のミドルシュート。これだけはどんな展開でも気を抜くことが出来ない。
鳥栖戦は3トップが流動的に動いてボールを貰うことが出来ずに、前線に起点を作ることが出来なかった甲府。前を向いて勝負する場面も少なく、重苦しい展開だった。前線の起点とクローズがなければ苦しくなるのは当然。組織として充分に機能できない試合でも個のレベルの高さだけで勝ち点を奪える浦和のような地力はない。甲府が残り10試合でスパートをかけるには3トップが常に機能するということは必須。チョット似ているけどサーレスはリバウドではないし、似ていないけどマラニョンはロナウジーニョでもない。スーパースターが居なくても勝つのが甲府スタイル。マラニョンとサーレスの成長とフィットは試合ごとに進んでいる。決して後退はしていない。チームは右肩上がりでフィニッシュに向かっており、鳥栖戦後、表情が暗かったマラニョンがどうリカバリーして草津戦のピッチに立つのか注目したい。鳥栖戦でマラニョンは自分が生き、チームが生きる道を見つけたはず。そのプレーを偶然発揮するのではなく、意識して発揮することが甲府の更なる前進になる。
以上
2008.09.13 Reported by 松尾潤
J’s GOALニュース
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