9月18日(木)AFCチャンピオンズリーグ アル・カラマ vs G大阪(04:00KICK OFF/ホムス)
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4勝2分の負けなしでグループリーグ突破を決めたガンバ大阪が挑む、初のAFCチャンピオンズリーグ、決勝トーナメント。準々決勝を戦うのは、グループリーグを3勝2分1敗の首位で乗り切ったアルカラマ(シリア)だ。ここ最近の試合ではなかなか白星を挙げることが出来ず苦しい戦いが続いているG大阪だが、国内戦とはまたステージが違うこの戦いをきっかけに、反撃のきっかけを掴みたいところ。グループリーグではアウェイ戦を3戦全勝で乗り切った自信を胸に、アジアで輝くG大阪を示して欲しい。
名古屋戦の翌日、関西を飛び出ったG大阪は日本〜ドバイ(10時間半)、ドバイ〜シリア(3時間)の13時間、プラスドバイでのトランジットを含めると17時間もの時空を駆けて初見参となるシリアの地に到着した。それでも「練習までの時間を眠らずに散歩をしたり、お風呂に入ったり、選手たちがそれぞれに時差に対していいチャレンジをしてくれていた(西野監督)」こともあり、同日17時過ぎから始まった練習で疲れが見えた選手は一人もおらず。帯同した19人全員がこの一戦に対する胸の内を示すかのごとく、元気に汗を流した。そんな選手たちの『決意』を感じ取る中で、西野監督も「1つの目標はこのステージで戦うということにあったが、それが実現した今、ここまできたら、もう一つ上のステージを目標にしたいと思っている」。改めてアジアを舞台にした戦いへの決意を力強く語る。
ただ、一方で簡単な戦いではないことも承知している。というのも、アル・カラマはシリアリーグの中で最も熱狂的なサポーターを擁するチーム。他のチームが入場料もとれないほどの観客数しか数えない中でも、多い時には3万のサポーターでスタンドを埋め尽くし、選手たちを後押ししてきたからだ。つまり、当日は、アウェイさながらの雰囲気が予測される。「国内でのナビスコカップなどのホーム&アウェイ戦とは違い、独特の雰囲気の中でプレーすることになるだろう」とDF加地亮が話すように、国内の戦いで感じてきた『アウェイの重圧』の何倍、何十倍もの重圧を受けることになるかも知れない。もちろん、選手たちはそれを素直に受けるというよりは、奮起の材料として跳ね返すつもりだ。
「とにかく先に失点すると更にスタンドは盛り上がるだろうし、自分たちも苦しくなる。まずは失点しないことを全員で徹底しながら、かといって消極的ではないサッカーで相手を黙らせたい(DF加地亮)」
「激しいサポーターの雰囲気に飲まれないように、個々が自分のプレーに集中して、思い切りのあるプレーをすることではねのけたい。ある程度押し込まれることも考えられるが、我慢強く耐えてどっかで仕掛けられたらいいと思う(MF遠藤保仁)」
対するアラカラマは、国内リーグがヨーロッパと同じシーズンで戦うため、現時点ではまだ開幕していない状況。しかも、今シーズンの始動にあたっては、大激震がチームを襲ったと聞く。その最たるものが、リーグ突破の立役者として活躍したゲームメーカー、ジハード・アルフサインや、エース、モハマド・アルハムウィらの移籍。更に、これに伴ってその手腕を高く評価されてきたクワイド前監督が辞意を表明し、ユース監督だったオサマ・アルヤブルディ氏が新監督に就任した。 07−08シーズンでは7度目の国内リーグ優勝を果たしたばかりのクワイド監督の手腕は、これまでチーム躍進の原動力とも言われてきただけに、大きな痛手。その中で、新監督がどこまでチームをまとめあげてG大阪戦に挑むのかに注目が集まる。
キーマンは、右の攻撃的MFとして存在感を示すMFアーテフ・ジェンニアット。シリア代表でもある彼は、グループステージには全試合に出場。運動量を活かして前線を駆け回り、かつ、自ら2ゴールを挙げるなど活躍を見せた。システム、攻撃のスタイル、戦い方など全てがベールに包まれたままで、まさにG大阪戦がそのベールを脱ぐ瞬間になりそうだが、いずれにしても、彼がボールを触る回数が増えれば、前線の2トップもより活かされる。自由にさせることのないよう、しっかりと封じたい。また先にも書いたように『ホーム』戦だということも、アルカラマにとっては大きな強み。グループリーグ同様、準々決勝のスタンドには多くのサポーターの来場が予測されており、熱く選手たちの背中を押すだろう。
ほんの1ヶ月ほど前、MF遠藤保仁を取材した時に彼が口にしたこんな言葉がある。
「今は常に上で居続けるチームであることの難しさを感じている時期でもあるけど、だからこそ、今が頑張りどころ。ここを抜ければまた確固たるものが見えてくると思う」
明けない夜はないように、いつか必ずこの暗いトンネルを抜け出させる日はやってくる。勝てない現状への苦しみは、その一歩を大きく、強く踏み出すための試練だと受け止め、今はとにかく自分たちを信じて、『勝つこと』だけを求めて戦うしかない。その一歩を、このアルカラマ戦で踏み出せることを願っている。
以上
2008.09.16 Reported by 高村美砂
J’s GOALニュース
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