9月20日(土)J2 第36節 鳥栖 vs 熊本(15:00KICK OFF/ベアスタ)
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前節、後半立ち上がりの失点から守備が崩れて4失点を食らい、今季2度目の3連敗を喫した熊本が、今年最後の九州ダービーに挑む。鳥栖との対戦はここまで1分1敗といまだ勝てておらず、初勝利を挙げて今年の対戦を締めくくりたい。
対する鳥栖も、ここ4試合は3分1敗。終盤に入ってやや息切れしてきた感もあるが、前節対戦した仙台同様に昇格の可能性を残していて、4位以下の3チームが勝ち点52で並んでいる状況からも、3位に食い込む上では絶対に落とせない試合。加えて2万人の観客動員プロジェクトを仕掛けた一戦とあって、やはり今まで以上のモチベーションで臨んでくることは必至だ。
さて、熊本は今週、これまで取り組んで来た[4-1-4-1]から、再び開幕当初の[4-4-2]の布陣を試した。[4-1-4-1]では高い位置を取っていた両サイドハーフがタッチライン際の前後のスペースを意識し、前めのボランチ2人が出入りを繰り返すという動きになっていた。これに対して中盤の構成をダイヤモンド型にした[4-4-2]では、4人の最終ラインの前にボランチが1枚構える点では[4-1-4-1]と同じだが、前にMFが3人並ぶためプレスに行くときのスライドやマークの受け渡しが容易になる。また奪った後の展開でも、前線が2枚になることで選択肢が増えるほか、距離のバランスも保たれ、さらに、高い位置で外に張ったサイドハーフとかぶることがないため両サイドバックも上がりやすくなるなど、攻撃時の形は作りやすくなる————。
と、頭で考えてみたが、実際に今季一貫して目指してきた(そしておそらく今後数年間のベースとなる)“積極的な守備”と“高い位置で奪っての早い攻撃”を機能させるためには、連動した寄せと、それを続けるハードワーク、そして素早い攻守の切り替えが必要なことに変わりはないし、システムを変えた効果がわずか1週間で現れる保証もあるわけではない。そう考えると、今回の試みは鳥栖対策というよりむしろ、ここ数試合続いている悪い流れを変えたいという思惑が大きいからだろう。「正直、疲れもあるのかパフォーマンスも全体的に落ちている。ここでもう一度、やりたいことを確認して、どうやって来年以降に財産を残すか考えないといけない」という池谷友良監督の言葉からも、それを窺い知ることができる。
鳥栖の得点は熊本と同じ36と、昇格圏内にいるチームとは思えないほどの数字。だがこれに反して失点は32で、仙台と並んで広島に次ぐ少なさ。この守備が鳥栖を現在の順位たらしめている最大の要素だとすれば、ここをいかに崩すかが鍵。中盤の底に入る予定のMF喜名哲裕も「前の(MF)3人は自由に動いて、受けに降りてくるんじゃなくて2トップと絡めればベスト。あとは、個人個人が攻撃に行く時の勢いやゴールへの意識をもっと強く持ってトライすることが大事」だと話す。
一方、先制を許すと厳しい展開になることは明らかで、2点のビハインドとなると状況的にはかなり逼迫する。「点を取られた時はもちろん、取った時でもしっかり落ち着くこと。攻撃的になりすぎないよう、我慢する時間はしっかり耐えないといけない」(DF福王忠世)との言葉通り、ゲームが動いた後の時間帯でも慌てずに対応しなくてはならない。
実際に、前がかりになって点を獲りに行くことが、守備を固められカウンターでやられるリスクと表裏一体だということは、前節だけでなく過去に幾度も学んだはず。おまけに、クロスへの対応や、中へ入って来る選手へのケアなど、失点シーンの“実地練習”は、ここまでの試合でJ2のどのチームよりも多く経験している。せっかくの経験は生かさなければ無駄だ。
上位チームがJ1昇格の可能性に懸け、容赦なく勝点3と得失点差を稼ぎに来るシーズン終盤の緊張感は、初めてJリーグの舞台を踏んだチームにとっては未知のシチュエーション。だからといって、上位陣の動向を、指をくわえて見ているのはつまらない。残り9試合を全勝しても来年のJ1に熊本は行けないが、J1に“行きそうな”数チームを引き止めることはできる。例えば…、鳥栖を。
以上
2008.09.19 Reported by 井芹貴志
J’s GOALニュース
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