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【J1:第25節 札幌 vs 千葉】レポート:17位千葉vs18位札幌の直接対決は得点の奪い合いの末、千葉が勝利。勝点を24へと伸ばして16位・磐田に迫る(08.09.21)

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9月20日(土) 2008 J1リーグ戦 第25節
札幌 2 - 3 千葉 (14:06/札幌厚別/9,018人)
得点者:14' ボスナー(千葉)、41' ダヴィ(札幌)、46' 巻誠一郎(千葉)、74' アンデルソン(札幌)、89' 谷澤達也(千葉)
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最終的なスコアは3−2。24節までの勝点が21で17位の千葉と、同17で最下位(18位)の札幌という、J2への自動降格圏内にいるチーム同士の直接対決は得点の奪い合いとなり、試合終了間際に谷澤達也が豪快にゴールネットを揺らした千葉が勝利を収めた。この勝利で勝点を24へと伸ばした千葉はJ1・J2入れ替え戦を戦うことになる16位・磐田に勝点差2まで迫っている。

札幌も千葉も、チーム全体でブロックを形成する守備的なチーム。そのためジリジリとしたロースコアの展開も予想されたが、フタを開けてみると両チーム合わせて5得点が生まれた。そうした展開となった大きな要因のひとつとしては、14分に札幌の守備の要である箕輪義信が自陣ペナルティエリア内で相手を倒してしまい、PKを献上すると同時に退場処分を受けてしまったことが挙げられるだろう。

そのPKはボスナーがキッチリと決め、1人少ない札幌が1点を追うという展開となった。堅い守備をベースとする札幌の戦い方は本来、0−0のまま試合を進めてどこかのタイミングで相手の隙をついて得点を狙うという慎重なもの。その札幌が点を追う展開、さらに数的不利という状況は厳しい。そしてそれと同じくらい、もしくはそれ以上に札幌にとってダメージとなったのは、箕輪を失ったDFラインを埋めるべく西谷正也に代えてディビッドソン純マーカスを投入しなければならなくなったことだ。
この日の札幌は最下位に低迷する現状を打ち破るべく、西谷を14試合ぶりにスタメン起用してクライトンと併用。高い攻撃能力と豊富なパスアイデアを持つこの2人を並べることで、攻撃力のアップを試みた。三浦俊也監督のアイデアが序盤にしてフイになってしまったのである。札幌は普段、地元大学生などとの練習試合ではあえて数的不利にして戦っているためDFが1人減った際の守り方も身についている。そのため三浦監督も箕輪が退場となってからの数分間は、DFが1人減った3人のままでプレーを継続したが、千葉は1トップながらも左右MFの工藤浩平、谷澤が高い位置まで張りだす場面もあるため、さすがにそこを3人で見るのは厳しい。結局、前述の選手交代を余儀なくされた。

それでも、札幌はよく戦ったと思う。41分にはエースのダヴィが個人能力を武器に同点ゴールを叩き込んだし、後半に巻誠一郎のヘディングで再びリードされた後も、74分に得たCKの好機からアンデルソンが再同点となるシュートを決めた。特にアンデルソンの得点は、セットプレーの際にはニアサイドにいることが多かった相手の身長191センチのボスナーがそのエリアを離れた隙を突いたダイナミックなものだった。

そして、三浦監督のベンチワークも注目に値するものだった。負けてしまった以上は、その采配が必ずしも良かったとは言い切れないが、数的不利という厳しい状況ながらも、接戦に持ち込むことに成功したのである。特に、左足での強烈なキックを持つ上里一将を左サイドバックの位置に投入した策は上手かった。相手からのプレッシャーが厳しくないポジションに上里を置き、そこからのミドルパスで攻撃を組み立てることで後半は数的不利ながらも主導権を握ることに成功したのである。千葉のミラー監督も「途中から入った(札幌の)左サイドバックからの斜めのボール対して上手く守れなかった」と評している。

さて、この試合を終えてであるが、前述した通りかった千葉は勝点を24へと積み上げて16位・磐田に迫ったが、一方の札幌は勝ち点17のまま。置かれている状況はより厳しくなってしまった。

だが、この試合のように数的不利になりながらも残されたメンバーがハードワークを保ち、ベンチが懸命に手を打つ様を見ていると、どこかのタイミングできっかけを掴めば流れが変わりそうな気もしてしまう。「(人数が少なくなっても)内容が悪くなかったのは収穫」と大塚真司も力強く話す。
もちろん、どれだけ内容の良いパフォーマンスをしようとも勝点につなげられなければ意味はない。プロの世界では常に結果が求められる。だが、すべての結果には必ず原因とそのプロセスがある。それにもし結果だけがすべてだというのであれば、試合を見る必要がなくなってしまうではないか。
やはり我々サッカーファンというのは、結果はもちろんではあるが、そこにたどり着くまでの内容とプロセスにも一喜一憂したいからこそスタジアムに足を運ぶのだろうし、テレビの前でも声を上げるのだろう。

以上


2008.09.21 Reported by 斉藤宏則
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