9月20日(土) 2008 J1リーグ戦 第25節
柏 1 - 1 鹿島 (15:04/柏/10,669人)
得点者:22' ポポ(柏)、89' マルキーニョス(鹿島)
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フランサがお膳立てしたゴールと、高い集中力を披露した守備陣。ゲームは柏の必勝パターンで推移したものの、試合後に記されたシナリオは、底力を発揮した鹿島の同点劇だった。
試合前に心配された台風直撃も免れ、晴天のもとで行なわれた柏vs鹿島。キックオフの笛が吹かれて間もなく、柏は相手を囲い込んでからの速攻を見せた。ここ数試合では見られなかった、定番の石崎スタイルで鹿島から主導権を奪っていく。柏復活。ホームチームはそんな言葉が浮かぶようなサッカーを披露してみせた。
トップ下の位置で鹿島のマルシーニョに起点となられるリスクを冒しながらも、ボールをためられるブラジル人トリオを活かし、中盤がゴールを見据えたプレーを展開。フランサ&ポポの2トップに加えて、太田圭輔、アレックスの両サイド、そして栗澤僚一がタイミングを見計らってボールの近くに顔を出していく。
対する鹿島にしても、押し込まれることを気にすることなく、ゴールを目指していった。両者一歩も引かない好ゲーム。先制点さえ取ることができれば、守備時に躊躇せずに人数を割くことができ、数的優位に立ってのボール奪取も可能になる。それまでは、互いに意地でも譲るわけにはいかなかった。
そして22分、その後の試合の趨勢を決める先制点を奪ったのは、柏の方だった。栗澤の絶妙なくさびのパスから、フランサの巧みなボールキープ。そして、後方からポポが入れ替わるように駆け抜けた次の瞬間、柏先制のミッションは完遂された。
柏にとっては、あとはバランスを崩さずに守り切り、あわよくばカウンターから追加点をねらう状況。さらに、早い時間帯に小笠原満男を故障で失い、鹿島の攻撃陣からは脅威が減退していた。守備陣がしっかりと攻撃を受け止め、その後も作り上げられていくチャンスにホームチームの追加点も近いという雰囲気が漂ったが、しかし次にゴールを割られたのは柏の方だった。
「後半はちょっとバランスを見過ぎてしまった」。栗澤のコメントは実に的を射てはいるが、それにしても悔しさの残る失点だった。杉山浩太、菅沼実を途中出場させて追加点奪取のメッセージが発せられながら、迎えた試合終了間際にペナルティエリア内で古賀正紘がPKを献上して退場処分に。そしてキッカーのマルキーニョスは、憎らしいほどの冷酷さでゴール左上隅にボールを突き刺してみせた。
ただ、2位の力を見せ付けるように同点に追い付いてみせた鹿島ではあるが、小笠原の負傷退場は緊急事態。過密日程のなかでの離脱ということはもちろん、何より中盤の引いたポジションから常に相手の隙を睨み上げていた男の不在は、想像以上に大きな影響をチームに及ぼす可能性もある。
とはいえ、今季の得点数を17に伸ばしたマルキーニョスは、この日もゴールキングの力を証明するように爆発的なスピードでエリア内を蹂躙。その横では田代有三も持ち前の高さで制空権を支配するなど、J1の優勝争いとAFCチャンピオンズリーグでの戴冠を同時に目論む鹿島だけに、不動のエースを軸として「我々にはチーム層がある」(オズワルド オリヴェイラ監督)という地力でこの難局を乗り越えたいところだ。
一方、シュート数こそ5本に終わり、攻撃面での飛躍的な発展こそ見せられなかったものの、柏にとっては終盤戦に向けた最後の爆発のきっかけをつかんだ一戦となった。試合後、サポーターは選手たちに拍手を送り、チームの出来に満足感を示した。それはサポーターが選手たちから受け取った、やる気やチームの進化の予感といったモノから生まれた拍手だったように思う。ここから奇跡の『勝点55』強奪劇が幕を開けるのか。次節、川崎F戦(9/27@国立)での選手たちの戦いぶりが注目される。
以上
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