9月20日(土) 2008 J1リーグ戦 第25節
磐田 0 - 1 横浜FM (15:33/エコパ/20,037人)
得点者:47' 大島秀夫(横浜FM)
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どちらも同じような状況にありながら、アウェイで恐れることなく積極的なサッカーを展開した横浜FMと、ミスを恐れて消極的なサッカーになってしまった磐田。そのコントラストは、1-0という点差以上に大きな差となってピッチ上に描き出された。
その状況は、キックオフ直後から表われた。横浜FMは、ケガで山瀬功治と出場停止で河合竜二を欠き、戦力的には不安のある状況だったが、臆することなく前線から激しくプレッシャーをかけ、攻めの姿勢を明確に見せる。それに対してホームの磐田のほうは、動きの鋭さと思い切りの良さを欠き、球際でも横浜FMに後手を踏んで、徐々に押し込まれていく。
そのため磐田は、初めからコンパクトな3ラインを作ることができず、2トップと中盤の距離も開いてサポートが遅れ、前田やジウシーニョにボールが入っても、横浜FMのDF陣の厳しい寄せにつぶされて前線でタメを作れない。したがって、最終ラインを押し上げる時間もなく、中盤のスペースでセカンドボールも拾われて、ますます押し込まれてしまう。そうなると、両サイドでも横浜FMに主導権を握られ、駒野友一と村井慎二も高いポジションをとることができない。まさに悪循環。しっかりパスをつなぐべき場面で、慌てて前に蹴ってしまう場面も目立ち、前半はまったく自分たちのリズムを作ることができなかった。
磐田の選手たちは、今週ハードな練習が続いたことによる疲労や、台風一過の暑さも影響したのか、身体が重そうにも見えた。そうしたフィジカル面の要因と、「少しゲームを恐れながらプレーしていた」(オフト監督)という精神面の要因と、どちらが大きかったのかはわからない。だが、前半の磐田が積極性を欠き、動きも乏しかったことは誰の目にも明らかだった。
それでも、最後のところでは守備陣が踏ん張り、前半は0-0のまま終了。後半に立て直すことができれば、まだ自分たちの流れに戻すことは可能なはずだった。
しかし、オフト監督が「後半スタートが大事だ」と送り出した後半開始早々、警戒していたセットプレーから先制点を奪われてしまう。
開始2分の横浜FMの左CK、一度ショートでニアにつないだ狩野が、戻ってきたボールから右足クロス。すると磐田の守備陣は、この揺さぶりにつられてファーサイドの中澤佑二と大島秀夫をフリーにしてしまい、大島に頭で先制ゴールを決められてしまった。逆に横浜FM側から見れば、中澤の指示で磐田の意表をついた、してやったりのゴールだった。
これで攻めるしかなくなった磐田は、前半よりも積極性を見せ始めたが、横浜FMもペースを落とすことなく2点目を狙って攻撃を仕掛け、チャンスの数でも上回る。なかなか主導権を握ることができない磐田は、23分に村井に代えて中山雅史を投入して3トップに変更。ジウシーニョを左に開かせてサイドのスペースを狙った。
これはある程度の効果を発揮し、攻撃の時間が徐々に長くなって、横浜FMのほうにも守りに入る意識が見え始める。そんな中で、33分には横浜FMのDFのミスをついてジウシーニョが決定的なヘディングシュートを放つが、GKの頭上を越えたボールは無情にもわずかにバーをも越えてしまう。
さらに35分の左FKの場面では、上田のキックからまずファーサイドの前田がドンピシャのヘッドを見せるが、GK榎本哲也がビッグセーブ。そのこぼれから今度は田中誠がシュートするが、これも榎本に阻まれ、そのこぼれからジウシーニョが打ったシュートも右ポストに当たってゴールならず。
横浜FMが気持ちで守ったという見方もできるし、磐田に運がないという見方もできるが、どうしても1点が入らない。
その後は、4バックに変えて手堅く守る横浜FMをなかなか崩すことができず、磐田がビッグチャンスを作れないままタイムアップ。横浜FMが今季アウェイで2勝目を挙げ、大きな価値のある勝点3をつかんだ。
それに対して磐田のほうは、17位の千葉に勝点2差まで迫られ、崖っぷちに急接近。しかも、これまでは「内容は悪くないけど勝ちきれない」という試合が多かったが、この試合は違う。シュート数も、横浜FMの13本に対して磐田はわずかに6本。リスクを冒しても攻めに出るという気迫が欠けていたことは否めない。
それでも試合は待ってくれない。次のF東京戦(@味スタ)はわずか3日後。とにかく、結果が出ないことによってプレーまで萎縮してしまうという悪循環からは、何としても脱しなければならない。経験豊富な選手が多いチームだけに、23日までに何とか心身両面での立て直しを図ってほしい。
以上
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