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【J2:第36節 愛媛 vs 甲府】レポート:両チームとも主力を欠く苦しい台所事情の中、勝点3を手にしたのは甲府。後半の反撃も届かず、愛媛は4試合ぶりの敗戦に。(08.09.21)

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9月20日(土) 2008 J2リーグ戦 第36節
愛媛 0 - 1 甲府 (19:04/ニンスタ/4,052人)
得点者:32' 石原克哉(甲府)
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出場停止でDF金守智哉を欠く愛媛は、4試合ぶりにDF星野真悟がスタメンに復帰。一方で前節から大幅にメンバーを入れ替えてきた甲府は、怪我でDF秋本倫孝とMF藤田健、林健太郎の3人を欠く非常事態。代わりにDF御厨貴文とMF保坂一成、田森大己がスタメンに名を連ね、ゴールマウスはおよそ3ヶ月ぶりに阿部謙作が守ることになった。

ともにキーマンを欠いた状態で望んだ一戦は、甲府が先制。32分、クリアボールをサーレスが持ち込むと、2列目から次々と甲府の選手達が飛び込んでくる。走りこんできた保坂が放ったシュートをGK川北裕介がキャッチできず、こぼれ球に今度は石原克哉が飛び込みゴールネットを揺らした。「前半のアグレッシブな攻撃には満足している」と安間貴義監督が評価したが、11分の石原、19分の大西容平と立て続けに愛媛のゴールを脅かしつづけた「らしさ」のあった前半に、甲府はリードを奪うことに成功した。

しかし不安が無かったわけではない。「(代わりに入った選手が)少し緊張していたようだった」と甲府DF山本英臣が振り返ったが、大きくメンバーが入れ替わったことで思うようにボールがつながらず、運動量も落ちた後半には愛媛の猛攻に晒されることになる。「サイドで起点を作れなかった」と甲府「らしさ」を失った原因のひとつを安間監督が指摘したが、逆に愛媛は両サイドを制圧。

後半に入ると愛媛・望月一仁監督は、右サイドバックに関根永悟、高杉亮太をセンターバックに入れて最終ラインから攻守のテコ入れを行う。「3バックかと思った」と最初は愛媛の選手も戸惑う大胆な采配だったが、結果的に加速したサイド攻撃から63分には三上卓哉、65分にはFW田中俊也と若林学が立て続けにシュートを放つ。それでも甲府の守備陣の奮闘に阻まれ、ゴールを奪えずにいたが最大のチャンスが訪れたのは67分。カウンターからボランチの青野大介がドリブルで突破すると、中央から繰り出されたスルーパスは甲府のディフェンスラインの裏を取った若林の足元へ。しかし、これもGK阿部のファインセーブに阻まれた愛媛は結局反撃も及ばず、タイムアップを迎えた。

「甲府らしい試合で引き分けていたが、今日は甲府らしくない試合で勝てた」とFW大西は振り返ったが、後半は苦しい展開が続きながら必要だった勝点3を得た。主力を欠いた影響を選手達も認めつつ、それでもチーム一丸となって手にした収穫は大きい。昇格への望みをつなぎ、連戦への弾みもついた。

一方でラインコントロールやビルドアップなど、金守不在の影響を取り去ることができなかった愛媛。ただ、ショートコーナーやクイックリスタートで立ち上がりは勢いをつけてゲームに入りながら、後半に入るとサイドを変える展開も加えて目指していたサッカーも垣間見せた。結果的に勝点を奪えなかったが、チームとして後退しているわけではない。この日、3ヶ月ぶりにベンチに入った宮原裕司や怪我から復帰してきた選手達も含め、総力を挙げて中2日のアウェイ・広島戦に臨むしかない。

以上

2008.09.21 Reported by 近藤義博
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