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【J2:第38節 仙台 vs 水戸】レポート:水戸が繰り出すロングボールが仙台守備陣のミスを誘い、荒田の2ゴールで水戸が逆転勝利。美しいゴールが飛び交う一戦を制する。(08.09.29)

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9月28日(日) 2008 J2リーグ戦 第38節
仙台 2 - 3 水戸 (13:04/ユアスタ/13,638人)
得点者:42' 梁勇基(仙台)、44' 赤星貴文(水戸)、71' 荒田智之(水戸)、80' ナジソン(仙台)、89' 荒田智之(水戸)
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 蓋を開けてみれば、ロングボール中心のチームと対峙したチームが陥りやすい展開。そこにいくらかのミス、そして悲劇が混ざった形が、仙台のこの日喫した敗戦である。

 序盤はリスクを冒さない戦いぶりでゲームに入った水戸に対して、仙台もうまく攻めの糸口を見いだしていた。サイドを幅広く使った攻めには、特に左サイドでSBの田村直也がよく絡み、そうかと思えば中央に開きだしたスペースにも時折良いボールが入る。リズムは決して悪くなかったのだ。

 ところが慌てず騒がず、水戸はハイボールで逆襲。崩しきることなく、サイドの浅い位置からでもゴール前へボールをシンプルに送る。これに対処するうちに、仙台はじわじわと水戸の罠にはまっていった。DFラインは押し下げられ、同時にボランチの2人もDFラインに吸収されていく。よくある話ではあるが、水戸の「空中戦」によって、仙台は「地上戦」を戦うために必要だった土台を前線から遠いところへ押し下げられてしまった。

 それでも仙台は先制点ををもぎ取る。42分、右SBのようなゴールまでまだ遠い位置にいた梁が、対角線、左の最前線にいたナジソンへ正確なロングパスを通す。ナジソンは反転からシュートを試みようと中へ切れ込むが、打てないと見るや、ペナルティーアークへと走り込んできた選手へグラウンダーのパス。それこそ、最後尾から一気にゴール前へ顔を出してきた梁だった。「壮大なワンツー」を受けた梁はノートラップで右足アウトサイドにてシュート。これがゴール右を射抜いた。苦しい内容でも、仙台は局面を打開できる個の力がある。リードさえ奪えばゲームのペースは仙台が決められるだけに、仙台を覆いかけていた霧は一気に晴れるか・・・

 だが、ハーフタイムを前に仙台は、自らそのリードをフイにしてしまう。44分、水戸は右サイドから鈴木和裕が早いタイミングでゴール前にクロスを入れるが誰にも合わない。そのままゴール前を横切ろうとしたボール、仙台のCB、木谷公亮が見送ろうとしたのだが、彼は反対サイドで隙をうかがっていた赤星貴文を見落としていた。ノーチェックでボールを拾った赤星はゴール左、角度のない位置から左足で同点ゴールをゲット、ユアスタを沈黙させる。

 仙台としては直後にハーフタイムに入ったことは、考えようによっては仕切り直しできるという点でよかったところがあり、実際に55分には決定的な場面を迎える。しかし右サイドからのパスを受けてゴールに迫った千葉直樹のシュートは左ポストにはじかれ、それに詰めた関口訓充の一撃も再び左ポスト。とかく運のない仙台は徐々に追い込まれていった。そうするうちに攻めは間延びしていく。

 すると水戸は、攻めの構成をよりロングボール中心のものへとシフトしていく。前半はまだハーフウェーラインを超えてから、斜めのボールをゴール前へ入れる感じだったが、後半はそれこそハーフウェーラインよりも手前から、縦の長いボールを一気にFWに当ててきた。

 そして、この最小のエネルギーでの攻撃が、最大の効果を生むことになる。もはやCBを2枚残すだけ、「2バック」の状態となっていた仙台の最終ラインに向け、71分、最後尾に近いところにいたビジュからロングボールが放たれる。最前線にいた荒田智之を、木谷と岡山一成の二人は挟んでいたはずだったのだが、荒田は二人にもまれながらも巧みにボールをコントロール、ペナルティーアーク付近で木谷をはじき飛ばした直後、苦しい体制から迷うことなく左足を振り抜いた。ゴール右上へ、美しすぎるシュートが突き刺さる。ついに水戸がリードを奪った瞬間だ。

 仙台も80分、ナジソンのスルーパスを受けてペナルティーエリアに進入した田村が相手のハンドを誘いPKを得ると、それをナジソンが決めて同点に追いつくのだが、押せ押せムードの中で得たCK、岡山のヘッドが今日3度目となるポスト直撃でゴールにならないという場面の後、最後に悲劇の主人公となってしまったのはその岡山だった。それまでも体が限界を迎えながら、何とか相手の攻撃をはじき飛ばしていた岡山だが、すでに45分を2分近く過ぎていた後半ロスタイム、水戸最終ラインの小澤雄希が入れてきたロングボールに対し、若干不規則なバウンドとなったことも災いして遂にクリアミス。岡山と競りながらスペースに飛び込んできた荒田はそれを受けると、ワントラップの後左45度から、1点目と同様に思い切り左足で狙う。手を伸ばした林卓人をかすめてボールがネットに吸い込まれた瞬間、水戸の仙台戦クラブ史上初勝利が決まった。

 現在の水戸は確かにロングボール中心のチームになっている。しかし1点目を決めた赤星が言うように、中盤も決してすることが無くなったわけではなく、こぼれ球を拾ってからの2次攻撃への意識は高く、そこで序盤に目指していたポゼッションが活きる場面も。実際この日も、仙台のボランチが最終ラインに吸収されれば相手を押し込む位置取りを取り、逆にボランチが前に出ていれば、ボランチと最終ラインの隙間に入り込むなど、相手の動きに合わせた攻めは見せられていた。木山監督の理想に、徐々にではあるが近づいているようにも見えたが、これは今後の戦いも注視して行く必要があるか。

 一方仙台は、ここ最近堅さを見せていた守備の崩壊で星を落とした。完全に崩された訳ではないという解釈もできるが、しかしミスをした選手だけの悲劇にしてしまってはいけない。一体となって戦うと決めた以上、これをチーム全体の悲劇ととらえることが、次節以降の再加速につながっていく。

以上
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