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【ヤマザキナビスコカップ:決勝 大分 vs 清水】清水プレビュー:準備は万全。気持ちも最高に高まっている。あとは大舞台で自分たちのサッカーをやり通すだけ!(08.10.31)

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11月1日(土)ヤマザキナビスコカップ 決勝 大分 vs 清水(13:35KICK OFF/国立
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★この試合は13:30〜【TV】フジテレビ系列全国生中継&【ラジオ】13:00〜ニッポン放送で生中継!

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 「浦和もG大阪もナビスコで勝ってからリーグ戦で優勝できるようなチームになってきた。まずタイトルという結果を出すことで、(清水も)若い選手が多い中で何か変化があると思う。ここは登竜門だと思っている」。長谷川健太監督は、自らが就任してからの初タイトル獲得にかける想いをこのように語る。
 たしかに今の清水は、長谷川監督が4年間で作り上げてきたベースの上で若い選手たちが躍動し、川崎FやG大阪といった強豪チームに完勝するだけの力をつけてきた。「若い選手も伸びてきているし、守備がすごく安定しているし、簡単に負けるチームではなくなっている。あとはタイトルを獲って自信をつけるだけだと思う」とベテランの西澤明訓が言うように、ひとつきっかけをつかめば大きく飛躍できるだけの準備は十分に整っている。
 タイミング的にも、今はチームの調子が非常に上がってきた時期。流れは確実に清水のほうに向いており、選手たちも「自分たちはできる」、「絶対に優勝するんだ」という想いを日ごとに強めてきた。

 しかし、決勝戦に勝つことはやはり簡単ではない。何が起こるかわからない一発勝負でもある。リーグ戦ではF東京、川崎F、G大阪という上位陣に3戦連続で快勝しているが、大分はその3チームとはまったくタイプが異なる相手であり、やはり同じようにはいかないだろう。もちろん、選手もスタッフもその点は十分に承知しており、「決勝進出が決まってからずっと準備をしてきた」(長谷川監督)という。
 大分は、J1最少失点の守備力を誇るチーム。マンツーマン気味にしっかりと人にマークについてくる守りで、清水と同様に攻守の切り替えが非常に早く、ボールを奪われてもすぐに激しく奪い返しにくる。しかも球際はどの選手も非常に強い。したがって、その激しい当たりを早いパス回しで無力化できるかどうかという部分は、清水にとって大きな課題となる。
 ここ数カ月の練習で、長谷川監督は1タッチプレーのトレーニングを多くしており、その成果はゲーム中での速いパス回しとして確実に表われている。もちろん今週の練習でもそれは入念に行なっており、かなりクオリティの高い1タッチゲームを見せていた。少ないタッチで速くボールを動かせば、大分のマークはどうしてもズレてくる。そこから効果的にサイドチェンジできれば、大分はボールサイドに人数をかけてくるので、逆サイドのスペースは大きく広がっている。そのことは過去の対戦でも確認済みだ。
 ただし、ボールを横に回している中で相手に奪われてしまえば、一転してカウンターからピンチになるというリスクもある。したがって、リスクを抑えながらボールを速く動かすということを、大舞台でもこれまで通り確実に行なうことが選手たちに求められる。
 今の清水は、速攻でもパスワークでもサイドを攻略するパターンはいくつも持っている。そこまでがうまく機能すれば、あとは絶好調な前線の3人=原一樹、岡崎慎司、枝村匠馬らが、速くて流動的な動きから今度もゴールを決めてくれるはずだ。

 守備に関しては、前述の通りカウンターに注意するのと同時に、ロングボールやアーリークロスに対してつけいるスキを与えないという点も重要になる。大分の前線には、ウェズレイ、高松大樹、森島康仁と高さと強さを兼ね備えた選手が揃っている。そこでしっかりと跳ね返すことができず、ボールをルーズにさせてしまうと大分の注文通り。2列目、3列目から勢いよく飛びこんでくる選手たちにセカンドボールを拾われ、押しこまれてしまう可能性がある。
 ここでも、いつも通り清水のDFラインがきっちりとハイボールを跳ね返し、中盤の選手がセカンドボールを確保するということが重要になる。また、大分はクロスに対して逆サイドの選手が長い距離を走って入ってくるというパターンもあるので、その点にも十分な注意が必要になるだろう。
 いずれにしても清水は、攻守ともに「いつも通り」のことができるかどうかが、勝利への大きなカギとなる。指揮官も選手たちも「自分たちのサッカーをやり抜くことが大事」と声を揃えるのは、戦術的にも大きな意味があるのだ。

 大分は正確なクロスの供給源である左サイドの鈴木慎吾が出場停止ということもあり、チームとしての好調さを考えても、戦術面でも、清水が有利と言える要素は多い。したがってシャムスカ監督としても、打ち合いの展開は望んでいないだろう。たとえ0-0からのPK戦になったとしても、とにかく勝てればいいというゲームでもある。お互いに守備力が高いことを考えても、先制点が本当に大きな意味を持つゲームであることは間違いない。
 また、先制点が入る時間によって、打ち合いになるのかロースコアになるのかという試合展開も分かれてくるかもしれない。ただし、先制点の行方は、時の運にも左右される。めったに入らないようなシュートが決まることもあるし、防ぎようがないセットプレーから決まることもある。
 しかし、運を味方につけるのも実力のうちだ。努力を怠ることなく、より深く、より幅広く力を蓄えてきた者に、勝利の女神が微笑むケースも多い。もちろん大分にもその資格はあるだろうが、12年ぶりのナビスコカップ優勝を目指す今の清水には、運という不確定要素も自らの手で引き寄せられるパワーがあると信じている。

以上

2008.10.31 Reported by 前島芳雄
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