今日の試合速報

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第45節 仙台 vs 草津】プレビュー:2005年の轍を踏まぬよう…考えるのは勝利だけ。ホームの祈りを受けて、仙台は自らの力で「次」へ進む。(08.12.05)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
12月6日(土)J2 第45節 仙台 vs 草津(12:00KICK OFF/ユアスタ
-ゲームサマリーはこちら-
-仙台へ行こう! スタジアムガイドはこちら-
携帯でこの試合のダイジェスト動画を見るなら - ライブサッカーJ -

★どっちが勝つ?Voter[5日11時現在、仙台15,152票 vs 草津25,224票!]
サポーター投票対決は【こちら】
JウイイレCCによるシミュレーションプレビューは「MOVIE」をクリック!
※オートプレーの為、実際のメンバーと異なる場合があります。また一部選手はエディットして作成・追加しています。ご了承ください。
----------

 シーズンを終わらせないための戦い、3位を巡る争いは、仙台、C大阪、湘南の3クラブ間で最終節までもつれこんだ(数字上は鳥栖にも可能性が残されているのだが、得失点差を考えれば明らかに非現実的と言えるのでここでは割愛。決して前節の腹いせではない)。
 仙台は現在3位、いわば逃げる位置にいるのだが「勝てば良い」というより「勝たなくては危ない」という状況だ。仙台は勝点1差で4位のC大阪、同じく2差で5位の湘南より得失点差で劣っている。なので万が一仙台が最終節の草津戦を引き分けてしまった場合、C大阪と湘南どちらかの勝利によって、勝点で追い抜かれるか並ばれ、同時に順位では抜かれてしまうのだ。C大阪、湘南、両方とも勝ちを逃すとはとても考えづらい以上、仙台はあくまで、勝たなくてはいけない。
 ただ「勝たなくてはいけない」という状況は、時に様々な打算に流されがちな逃げる立場のチームにとって、雑音を払拭する意味でむしろありがたい。仙台は今年と同じく3位で迎えた2005年の最終節福岡戦を「(4位の)甲府は優勝した京都とのアウェイ戦だから勝てないだろう」と踏んだのか積極的とは言えない戦いぶりで過ごし、残り10分で甲府がリードを奪ったという知らせを聞き慌てて攻めるも時すでに遅し…という悪夢を経験している。それをピッチで体験していた梁勇基は今年のシチュエーションを前に「今回は他のチームの結果を一切気にせず、目の前の草津にしっかり勝つだけ」と、目的にブレのない姿を見せていた。

 決して仙台、万全なチーム状況とは言えない。前節、1ヶ月半ぶりにピッチに戻ってきたばかりの左SB田村直也が、インフルエンザによっておそらく今節欠場。CBの木谷公亮も鳥栖戦の後しばらくは別メニューで過ごしていた。しかし4日の全体練習から木谷は復帰。左SBのポジションには、残念ながら先日、今季限りで契約を更新しない旨がアナウンスされた選手会長、磯崎敬太が入る。
 そして仙台は布陣にも手を加えた。いや、手を加えたというよりは、これまで戦ってきた形に戻したと言うほうが正しいか。終盤戦で仙台は、3ボランチで試合に臨む機会が増えていたのだが、最終節はシーズン当初から慣れ親しんだ4−4−2で行く模様だ。「3トップ気味で来る草津に対しては、ボールを奪ってから前へ出やすい」と、理由を手倉森誠監督は説明したが、さらに付け加えるとすれば、チームにここ数節失われていた、ピッチ上での攻守のバランスを取り戻す意図も感じられる。「仙台に必要なのは先制点。仙台も草津も、前節は先制点を早い時間に奪われてしまったことで、同じような試合をしてしまった。だが点を取りに行ける状況かどうかは、冷静に判断しないといけない。その判断を今季は梁と関口に託していたが、彼らを両サイドハーフに置くのが、攻守のバランスを取る上で最も良いのでは」(手倉森監督)。彼らのサイドハーフに、斉藤大介と千葉直樹というダブルボランチで構成される中盤は、第3クール序盤で連勝を重ねたときの組み合わせである。
 草津はホーム最終戦だった前節、3位を狙うC大阪に対して0−4の大敗を喫してしまった。しかし試合後発表になった植木繁晴監督の退任を受け、今節は植木監督の下で戦う最後の一戦となったこともあり、仙台の置かれた状況に関係なく、高いモチベーションを持って臨んでくることは間違いない。とはいえあくまで勝利にこだわるのであれば、勝つしかない仙台の足元を見る形で、守備を固めてじらしにかかることも考えられるわけで(この辺りは山形時代、植木監督の下でコーチを務めた経験を持つ手倉森監督も「植木さんは何してくるか分からない人。いろんな想定をしていかないと」と警戒していた)、今季草津が追求していたポゼッションを高めたサッカーを、額面通りに考えてよいかは微妙。ただ、島田裕介や熊林親吾といったパス能力を持つ選手からの、リズムを変える前方へのパスには警戒が必要だ。

 とはいえ、今節の結果は、もはやシステムや選手個々の能力云々を超越したものによってもたらされそうな気配である。
 C大阪は報道でも大きく取り上げられているように、今節が元日本代表、森島寛晃選手のラストマッチ。クラブの色を超え、青で僕らが満たされた2002年において、セレッソのサポーターだけでなく私たちにとっても「モリシ」は戦友だった。Jの舞台においては悲劇の主という印象が強いのだが、出来るのならば最後くらい、彼に笑顔で締めてもらいたい気持ちが無くはないし、少々のやっかみを添えて記すと、むしろ(仙台と湘南を除く)日本中が最も臨んでいるのは、正直なところこの結末だろう。
 湘南は9年越しの悲願の末にたどり着いた、降格後初となる最終節決戦である。仙台の5年もそれなりに長いが、9年という歳月はとてつもなく重い。何しろ、ほとんどの10代は20代へ、20代は30代へ、30代は40代へ…となる長さなのだ。J2で苦労し続けた湘南サポーターの祈りには、彼ら自身の年輪が刻まれている。
 だが、己の想いの強さなら負けないことを、仙台のサポーターはもちろん知っている。そんなサポーターたちに愛された選手たち…あなたたちは誰がなんと言おうと、ここでは日本代表以上の存在だ。湘南の9年が長いのならば、仙台は(少なくとも自分たちにとっては)1年が10年にも100年にも感じられる時を過ごしてきた。他のクラブに遠慮する必要など何もない。
 もし仙台の選手たちに、彼らサポーターの声を力に変える能力が備わっているのだとすれば、3戦ぶり…いや、前回のホームゲームは宮城スタジアムであったことを思うと、リーグ戦で5試合ぶり、日数にして48日ぶりに戻ってきたユアスタで、彼らは躍動してくれるはずだ。
 13時50分ごろ、日本中でまずはユアスタのみが、黄金色に沸騰している。その光景だけを信じ、願い、祈り、ただクールに戦えばよい。

以上

【告知】観たいシーンをすぐに探せる新サービス[ ひかりTV PLAY ON SEARCH ]スタート!
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着