2月22日(日) 2009Jリーグプレシーズンマッチ
名古屋 2 - 0 岐阜 (13:30/豊田ス/9,070人)
得点者:39' 山口慶(名古屋)、76' 小川佳純(名古屋)
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シーズン開幕の2週間前という、チームとしての準備が最終段階に差し掛かっている状況の中、昨年に引き続いて名古屋と岐阜のプレシーズンマッチが行われた。会場は名古屋のホームスタジアム、豊田スタジアムだ。
「チーム全体のテンポを早く…。『テンポアップ』を見て貰いたい。切り替えの早さ、パスワーク等、自分たちの特徴を出したい。」とJ1チーム相手に意気込む岐阜・松永英機監督に対し、名古屋・ストイコビッチ監督は、「明日のプレシーズンマッチは我々のゲームができるか否かのチェックを兼ねている。DF・MF・FWの各ラインについてチェックをする良い機会。」とあくまでも調整の試合と捉え、冷静さを見せていた。両チームの思惑が絡み合う中で、午後1時30分、試合開始の笛が吹かれる。
岐阜は、昨年からチームが大幅に若返り、メンバーの多くは新加入の選手。しかし、若いキャプテン・菅和範を中心に結束は固く、J1を相手に自分たちの力を試したいと、誰もが気合い十分で序盤から激しいプレスを見せてくる。
対する名古屋は、3位で終えた昨年以上の結果を求めるため、今季補強したFWダヴィが、労を惜しまぬ力強いプレーを見せ、名古屋のサポーターの前で自身の攻撃力を披露させたいと、アクセル全開で岐阜の守備陣へと果敢に挑んでゆく。しかし、代表でチームを離れた玉田圭司も合流してのこの試合、名古屋が優位に試合を進めるかと思われたが、岐阜のCBの2人、田中秀人・野本泰崇の2人が巧みなラインコントロールを見せて、名古屋の攻撃をはね除け、序盤は岐阜の勢いに名古屋がやや押され気味の展開に。
岐阜が、中盤でのセカンドボールを早めに前に送って、FWの大友彗だけでなく、ボランチの永芳卓磨までもが積極性を見せてシュートを放ってくるが、名古屋のDF陣は落ち着いた対応を見せて、安定した守備からリズムを掴むと、徐々に自分たちのペースに試合を持ち込んでゆく。
そして前半39分。自陣からの早い仕掛けで、玉田からのパスを受けたダヴィが右サイドを上がってゆくと、右45度の位置から狙い澄ましたシュートを放ってゆく。岐阜GK野田恭平の指先を抜け、見事、枠を捉えたかと思われたが、ボールはポストに跳ね返されてしまう。しかし、これを逆サイドを走り込んだ山口慶がダイレクトで押し込んで、名古屋が先制する。サイドを活かした理想的なパターンで挙げたこの得点に名古屋・ストイコビッチ監督は満足したのか、後半に入ると試合は一転、早いパス回しから相手DFを崩してゆく積極的なサイド攻撃よりも、選手を矢継ぎ早に入れ替えた、オプションを試す『場』にこの試合を変えてゆく。
後半、まず名古屋はハーフタイムに平木良樹とバヤリッツァを竹内彬と吉田麻也に入れ替える。試合後に「左サイドバックの阿部翔平がシーズン中で出られない場合を想定し、田中隼磨を左サイドバックの位置でプレーさせた」ストイコビッチ監督は、その可能性に納得すると、後半15分には中村直志・ダヴィに代えて花井聖と杉本恵太を、その7分後には玉田を下げて巻佑樹を投入、持ち札を惜しみなく次々に切りながら、今シーズンのチーム力を試す策を見せてゆく。
その一方で、岐阜・松永監督も「天皇杯でも敗れているので、何とか名古屋のゴールをこじ開けたい」と、名古屋の交代に乗じて、血気盛んな若い選手を投入、名古屋のゴールに襲いかかってくる。しかし、後半31分、右に抜け出していった名古屋・竹内からのクロスを、中央の小川佳純が泥臭いシュートで押し込んで追加点を挙げると、そのまま、名古屋が格の違いを見せつけて2-0で逃げ切って、昨年に引き続き、岐阜を下して、このプレシーズンマッチを終えた。
試合後、「全ての面でJ1との差を感じた」松永監督だけではなく、「何も出来なかった」と選手達が語っていた岐阜に対し、 名古屋・ストイコビッチ監督は「リーグ戦に向けまだ準備している段階。まだまだ上げられる」と開幕戦に向けた自信を見せ、「もっともっといろんなことに挑戦し、チャンスを増やしてゴールを決めたいと思う」と試合後に語ったダヴィ選手からは、モチベーションが高まりつつあることをうかがわせていた。
開幕まで、どちらのチームにとっても残された時間は僅か。しかし、ベストな状態で新シーズンを迎えるため、この試合は、自分たちの課題点をこの時点でしっかりと見つけ出すことが出来たものと言って間違いないだろう。
以上
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