2月22日(日) 琉球放送創立55周年記念「シーサーマッチ2009」
F東京 1 - 2 札幌 (14:00/北谷/4,834人)
得点者:25' 梶山陽平(F東京)、47' ダニルソン(札幌)、59' ダニルソン(札幌)
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沖縄・北谷公園陸上競技場で開催された「シーサーマッチ2009」。
F東京は、宮崎都城での2次キャンプを締めくくる集大成の一戦。札幌も、現在熊本でのキャンプの真っ最中。キャンプの成果を測るという点では同様だが、前日移動の際には、飛行機のトラブルで空港に7時間も足止めされるというアクシデントも。互いに疲労感を抱える中で、どれだけ質の高いパフォーマンスを発揮できるかも焦点となった。
午前中は雲が覆っていたが、晴れるに従って気温も上昇。14時には25度を上回る暑さの中でキックオフを迎えた。
前半はF東京がペースを握る。整った守備陣形でボールを奪うと、切り替えの早い攻撃を仕掛けていく。特にMF今野泰幸、ブルーノ クアドロス、羽生直剛、梶山陽平がテンポよくパスをつないで前にボールを運び、交互に飛び出しては札幌の守備陣を揺さぶった。25分には、相手GKのクリアをブルーノ クアドロスが奪い、FW赤嶺真吾の落としから、DFラインの裏を突いた梶山がゴール。今季はトップ下へとポジションを移し、「常にゴール前で何ができるかを考えている」という梶山だが、新たなチャレンジが実を結ぶ形で先制を果たした。
その後も、スピード感のあるパスワークでチャンスをつくるF東京だが、試合後に城福監督が「2点目、3点目がいつでも取れる雰囲気になってしまった」と振り返るように、決定機を確実にモノにするという迫力が欠けたことも事実。
一方の札幌は、ハーフタイムに石崎監督が「一人一人が戦っていない。戦う姿勢を見せよう!」と指示。後半は一変して、札幌が開始からリズムをつかんだ。前線からプレスをかけ、攻撃ではサイドチェンジを交え、両サイドから精度の高いクロスを送り、勢いを見せ続けた。
その中でもひと際大きな輝きを放ったのが、新加入のボランチMFダニルソンだ。47分、中盤でパスを受けると、25〜6mほどもある距離から左足を一閃。ブレた球に、F東京GK権田修一は一歩も動けず、ゴール左に突き刺さった。59分には、相手陣内の中ほどでFKの場面で、再び左足が炸裂。GKを強襲したボールは、キャッチミスを誘ってネットにイン。ダニルソンの2発で札幌が逆転勝利を収めた。
F東京にとっては、手応えを感じる反面、後半の内容に課題を見せ付けられた結果となったが、DF茂庭照幸が「相手が前からプレスをかけてきた時に、安直に蹴ってしまえば昨季からの進歩はない。今季めざすサッカーに向けて、辛抱強くチャレンジする中での結果」と話すように悲観はしていない。選手交代を使って、金沢浄、徳永悠平を中盤で起用するなど、多くのトライと見極めができたことも収穫だといえる。
札幌は、前半の戦いに反省は残るものの、この試合ではMFクライトン、MFダニルソン、FWキリノの外国籍3選手が初めて揃ってピッチに立った。今後、時間を重ねればコンビネーションはさらに上向きになるだろう。同時に新指揮官のもと、アグレッシブなサッカーをめざす中で、MFダニルソンや主将のMF上里一将など、若い選手が躍動し、自信もつかんだはずだ。
もちろん「2週間で改善されるのであれば、それは課題ではない」とF東京城福監督が言い切るように、開幕戦までにすべての問題点を修正することはできないかもしれない。しかし、それぞれにめざすサッカーに突き進む推進力を見せ、期待を抱かせたプレシーズンマッチ。両チームを初めて観た沖縄県の人々も、FW赤嶺(F東京)、MF上里・FW上原慎也(札幌)の凱旋という観点だけでなく、試合の駆け引きや、個々のプレーのおもしろさを十分に楽しめたのではないだろうか。
以上
2009.02.23 Reported by 藤原 夕
J’s GOALニュース
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