3月8日(日)J2 第1節 湘南 vs 横浜FC(16:00KICK OFF/平塚)
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始動からおよそ1ヵ月半、反町康治監督率いる湘南が初陣に臨む。「モーション(躍動)とエモーション(強い感情)」というフレーズのもと、チャレンジし続ける姿勢やゴールへの意識、スピード、シンプルといったキーワードが、沖縄キャンプ以来一貫して追求されてきた。また2月1日のフィンランド代表戦を皮切りに、練習試合を通じて課題をあぶり出し、修正を重ねている。チームとして今季新たに着手した4-3-3システムの組織力を創りだしているのは、戦術理解に則った個々の弛まぬハードワークである。
指揮官は言う。
「強い感情と躍動感を大事に一年間やりたいということは、選手たちも理解している。たとえば紅白戦ひとつ取っても、手を抜いて調整したりいい加減にやる選手はいない。それがこのチームのいいところ。やらなければいけないことはたくさんあるけど、おおむね整理はついて、選手たちもいい感覚を掴んでいると思う」
一方、開幕戦で平塚に乗り込むはおなじ神奈川の横浜FCだ。指揮を執る樋口靖洋監督もまた横浜FCでの初陣となる。樋口監督は、「選手たちがすごく意欲的に取り組んでくれていて、どこでボールを奪うか、どういう展開をしようといったコンセプトは浸透してきている」とチームを評す。
さらに、キャンプを通して得たものがあるという。
「チームをつくるうえで重要なのは、おなじ方向に向くという空気をつくること、チーム全体の一体感だと、あらためて感じている。うちは年齢層の幅があるが、だからこそベテランの選手がうまく一体感を出してくれているし、若い選手たちにも『自分たちが引っ張ろう』という意識が芽生えつつあると思う。そういういい手応えがある」
ベテランといえば、カズには自身の持つ最年長出場と最年長得点の記録更新が期待されるが、「自分のゴールより、出場したらできるだけ走って、できるだけボールに触り、精一杯やるだけ」と、穏やかに語った。静かに、しっかりと開幕に備えている様子だ。
さて、樋口監督はくだんの湘南のフィンランド代表戦について、「あの段階でもチーム全体にすごく躍動感があり、積極的にプレーしようという姿勢をピッチから感じた」と語る。他方、反町監督が横浜FCのソニー仙台との練習試合に足を運び、話題になったことも記憶に新しい。ただし、共通しているのは「相手の情報を入れすぎない」という点である。「リアクションになりたくない。あくまでイニシアチブを握り、自らアクションを起こすことで4-4-2のシステムのメリットを出せる」と樋口監督が語れば、反町監督も、「相手のインフォメーションを与えすぎて自分たちのやるべきことを間違えるのはよくあること。『彼を知り己を知れば百戦あやうからず』。まずは己を知らなければいけない」と話した。
言うまでもなく、シーズンは実際に蓋を開けてみなければ判らない。反町監督は、「最初からべらぼうにうまくいくような夢心地はありえない」と語る。
「もちろんいいスタートを切るに越したことはない。ただもっとも大切なのは、結果も内容も右肩上がりにしていくことだ。だから試行錯誤しながら徐々に問題点を整理し、きちんとおなじ方向に向くように、コンディションも維持ではなく向上させていきたい。開幕のメンバーと最終節のメンバーは半分以上入れ替わっているのがいちばんいい。それだけチームが進歩しているということだから」
そのメンバーについて、開幕のオーダーは両軍ともに興味深い。湘南は6日、田原豊の移籍加入を発表した。練習参加して間もないが、「湘南はいい雰囲気で、また楽しいサッカーができるチームだと感じた。韓国とオーストラリアでサッカーをやっていたのでボール感覚は問題ない。昇格したいし、させたい」と、本人の意気込みは強い。FWの競争がいっそう激しさを増した格好だ。また横浜FCも八角剛史や小野智吉が怪我から復帰し、よいパフォーマンスを見せている。
湘南、横浜FCともに攻撃的なサッカーを掲げ、それを生み出す積極的、組織的な守備も磨いている。ゆえに拮抗した展開が予想され、4-3-3対4-4-2という図式はもとより切り替えやこぼれ球の行方といった一瞬に鍵が落ちていそうな気配だ。セットプレーも然りである。28度目の神奈川ダービーを制し、初陣を飾るのはどちらか。ホームの湘南は、サポーターがつくる今季最初の「勝利への花道」をそのまま勝利に繋げたい。
以上
2009.03.07 Reported by 隈元大吾
J’s GOALニュース
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