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【J1:第1節 大宮 vs 清水】レポート:ホームで納得のスコアレスドロー。大宮、清水共に勝点1をゲット。(09.03.08)

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3月8日(日) 2009 J1リーグ戦 第1節
大宮 0 - 0 清水 (13:00/NACK/14,039人)
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待ちに待った開幕節がやってきた。
大宮駅からNack5スタジアムに向かう道中も、いつもと違う。想像以上に人が多く、さながら渋滞のようになっている。迎える相手が清水で、チームカラーがオレンジだということもあり、オレンジを身につけている人ばかりが目に入る。どことなくフワフワした雰囲気が漂い、開幕に向けた期待を道行くみんなが持っていることを感じる。

試合は、事前に多くの選手や監督が予想したとおりに硬いものとなった。双方ゴールをこじ開けることなく終った。この結果を受けた両監督のコメントが面白い。まず、ホーム張外龍監督は「下馬評で17位のチーム(大宮)が同6位のチームとスコアレスドローならいいのじゃないか」と言い、長谷川健太監督は「アウェイの勝点1は悪くない。試合を面白くしたいのなら大宮が動けば良い」と言う。結果に納得しつつも、どことなくコメントに悔しさのようなものが滲むのは気のせいだろうか。

スタメンは両チームともほぼ予想通りの4−4−2.大宮は期待の新人新井涼平がピッチに立ち、他合計4名が始めてJ1のピッチにたった。一方の清水はGK山本海人が前日に負傷し、急遽西部洋平がゴールを守ることになったが、概ね予想通り。

前半、勢い良く試合に入ったのは大宮だった。張監督と共に取り組んできた、マイボールになったら早いサッカーを体現すべく選手たちは果敢に前に飛び出していく。特に新井などは積極的に高い位置に飛び出し、決定的なパスを出そうと試みるが相手守備に阻まれてしまい逆にカウンターを受けるシーンが少なくなかった。だが、その新井の積極性を張監督は「ミスはあったけど楽しみ」と期待を持って見守っていたし、全体に開幕の硬ささえなければ得点の可能性はあったのではないだろうか。

大宮の決定的なチャンスは2度ほどあった。31分、右サイドにいた藤本主税からのパスを藤田祥史と金澤慎がつなぎ混戦の中、ペナルティエリア内に入った藤田にボールが渡り左足を振りぬく、も惜しくもバーに当たってしまったシーン。もうひとつは、これまた右サイドにいた藤本が演出したシーン。藤本のクロスから市川雅彦が混戦の中でキープする。これが新井の前にこぼれペナルティエリア外中央から左足シュートも、これは惜しくもポストのぎりぎり左を通過した。

後半に入ると、大宮の選手たちの運動量が徐々に落ちてくる。それと共に、清水の選手たちの動きがスムーズになってくる。大宮の前線の選手がペナルティエリアに侵入することさえ厳しくなり、逆に相手のボランチ、センターバックの連携が上手く周りだした印象だ。後半26分は枝村匠馬のピッチ中央からのミドルシュートは枠内だが大宮GK・江角浩司が右手一本ではじき出す。32分、35分と連続してまたもゴールに迫られるが、岡崎慎司のシュートが枠をはずれ事なきを得る。前線でヨンセンの高さと岡崎の運動量およびスピードがもっとも警戒されていたが、肝心のヨンセンが未だフィットしていないからか。マトが完全に仕事をさせず、90分を終えた。

張監督は選手の頑張りを「感謝したい」と表現したたえていたが、やはり悔やまれる点はある。90分試合を通してコーナーキックがゼロだったことだ。セットプレーは大きな得点機であるだけに、上手にゲットしたいが珍しいことにゼロに終っている。
「コーナーキックがゼロというのは高い位置でプレーできていないことの証」と振りかえったのは橋本早十だが、特に攻撃陣は同じ気持ちだったのではないか。ただ、期待を一身に浴び硬くなるホームでの開幕戦を無失点で乗り切った、ともいえる。納得の滑り出し、といえるのではないだろうか。まだまだ、ここから33試合も残っている。楽しい時間はまだ始まったばかりだ。

以上
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