3月11日（水）AFCチャンピオンズリーグ 水原 vs 鹿島（20:00KICK OFF/水原）
-試合速報はこちら-
チケット情報 | 決勝戦は11月7日(土）に国立競技場で開催！
----------

FUJI XEROX SUPER CUPでG大阪を３−０、開幕戦で浦和を２−０と、絶好の滑り出しを見せている鹿島アントラーズ。ACLの初戦で、Kリーグの昨年のチャンピオンである水原三星と対戦する。

日曜（３／８）に水原に入った鹿島は月曜（３／９）から練習を再開。月曜は、２時間ほど密度の濃い練習を行ったが、試合前日の火曜（３／１０）は、軽い調整とセットプレーの確認のみで終えた。先発のメンバーは、ここ数試合で安定感を見せている選手がそのまま入る模様。シーズン開幕以降、チームがひとつの意志を持つような見事な連係を見せてきただけに、この試合でも結束力や一体感の強さを武器としたいところだ。

対する水原三星は、開幕戦を２−３で落とした。大宮アルディージャに移籍したマトや、京都サンガに移籍した李正秀など、昨季の優勝メンバーの多くがチームを去ってしまい、特にDFラインはまったく新しく作り替えなくてはいけない状況となった。開幕戦では、退場者が出て１０人となった相手に対し３失点。DFラインの裏を取られるシーンが続出し、相手FWがクロスする動きに対応できない連係の悪さを露呈してしまった。３バックで挑んだが、韓国、中国、ブラジルと国籍の違う選手たちではコミュニケーションが難しく、ラインはバラバラだった。

ただ、監督の車範根によると、怪我をしていて開幕戦には出場できなかった、15番のハンと20番のぺクを復帰させる模様。特にぺクはゲームメイクができる選手として、その復帰には大きな期待が持たれているようだ。ただ、もともと対戦相手によってフォーメーションを変えて戦うチームらしく、韓国メディアも予想フォーメーションには戸惑いを見せていた。

注目選手としては、日本でもよく知られているGKのイ・ウンジェだろう。韓国代表のゴールマウスを長らく守り続けているだけに、お馴染みの顔だ。あとはソン・ジョングッ。日韓W杯で活躍し小野伸二とフェイエノールトでチームメイトだった選手だ。水原三星でも中盤の重要な選手として活躍している。さらに、チームのエースは、昨年のJリーグオールスター対Kリーグオールスターで２得点したエドゥーだ。左サイドからの仕掛けを得意とし、昨年１年間で１６ゴールをあげている。内田篤人、岩政大樹が対応することになるのだろう。また、Jリーグでお馴染みの安英学もチームに在籍しているが、残念ながらACLのメンバーには登録されておらず、出場することはない。

チームの完成度に大きな違いがあるようだが、アウェイでの戦いはどうなるかわからない。それは昨季のアデレードUとの対戦が大きな教訓となっている。オリヴェイラ監督も「お金で買えない」と貴重な経験となっていることを強調した。
試合開場となる水原ワールドカップ競技場は、ピッチが硬いことが特徴。AFCのボールも普段Jリーグで使うものとは異なるため、「トラップするときに注意が必要かもしれない」（青木剛）と、鹿島の選手たちもトラップやパスのときに注意をするようだ。また、相手も攻守の切り替えが早く、自陣に引くのではなくボールを奪いに来る。青木は、「グランドのやりづらさもあるので、後ろで繋ごうとすると危ない。DFラインの裏をうまく突いていきたい」という狙いを持っていた。

悲願のACL制覇に向けて、いよいよ鹿島が動き出す。

以上

2009.03.10 Reported by 田中滋