3月10日(火) AFCチャンピオンズリーグ 蔚山 1 - 3 名古屋 (19:30/蔚山/3,156人)
得点者:25' CHO JIN SOO(蔚山)、54' 吉田麻也(名古屋)、77' ダヴィ(名古屋)、87' マギヌン(名古屋)
ホームチケット情報 | 決勝戦は11月7日(土)に国立競技場で開催!
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2009年3月10日(火)、蔚山。名古屋の記念すべきACLの初挑戦は、この日、この場所から始まった。ACLは、今年から新フォーマットになり、Jリーグからは4クラブ出場できることになった。リーグ戦の3位までと、天皇杯の優勝クラブの4クラブ。そして名古屋はリーグ戦で3位になり、ACLの挑戦権を得た。そしてやってきたACL初戦の日。韓国の蔚山は釜山から1時間ほどの工業都市だ。この日は、快晴で、暖かく日中は18度ほどあった。スタジアム周辺も、ピリピリムードは一切なく、穏やかな雰囲気に包まれていた。
キックオフ5時間前、スタジアム周辺には、名古屋のサポーターも蔚山のサポーターもまだ来ていなかった。
キックオフ4時間前近くになると、名古屋のサポーターが姿を現しだした。最初に話を聞いた男性2人組のサポーターは、観戦ツアーでやってきたのではなく、自分たちで航空券を手配してソウル経由でやってきたとのこと。一人のサポーターは、リーグ戦では、ホームもアウェイもスタジアムへ駆け付けている熱心なサポーターで、今年の4月から社会人になるので、4月からは、ACLのアウェイとかはいけないかもと言っていた。そしてもう一人の男性は、なんと、今日が初めて名古屋の試合を観戦するとのこと。その初観戦がリーグ戦での瑞穂でも豊田スタジアムでもなく、ACLで、しかもアウェイの蔚山とは、かなりレアなケースではないだろうか。友人に誘われてついて来たとのことだった。次に話を聞いた方たちは、観戦ツアーで来たけど、ツアーだとキックオフ1時間くらい前にスタジアムに到着の予定だったので、待ちきれず自分たちでスタジアムへ駆け付けてきたとのことでした。初の海外アウェイだが、スタジアムに着いてしまえば国内も海外も一緒。やることはリーグでもACLでも国内でも海外でも変わらずサポートあるのみです!とコメントを残してくれた。このようなアツい気持ちは確実に選手にも伝わるだろう。ちなみにこの時点で、名古屋サポーターは10名ほどで、蔚山サポーターは姿を確認できなかった。
キックオフ3時間前の16時半になるとスタジアム周辺には名古屋サポーターが増え始めた。とは言え、蔚山サポーターは相変わらず一人もおらず、交流をすることもなく、天気もよいこともあり、平和な感じで、記念撮影をしたり、スタジアム周辺を散歩したりして待っていた。予定では、開門は17時。おそらくチケット販売も同様に17時の予定だった。しかし、そのような雰囲気は全然なかった。そして諸々の予定時刻だった17時は、なにごともなく過ぎていった・・・。
キックオフ2時間前の17時半。チケット売り場がオープンした。と同時にスタジアムも開場。この時を待っていたサポーターがスタジアムへと入っていく。そして横断幕を張ったりして応援の準備をしていた。名古屋のサポーターが続々とスタジアムに入ってくるのに対し、蔚山のサポーターは、ゴール裏にただ一人。バックスタンドには3人だけがいるだけだった。
キックオフ1時間前の18時半すぎ。選手がアップをし出すと一斉に声を出して選手を鼓舞した。そしてサポーターの中心にいたサポーターから「折角海外のアウェイまで来たので皆集まって、一緒に応援しましょう!」という呼びかけがあり、蔚山に駆け付けた200名近くのサポーターは密集して、応援を始めた。蔚山のサポーターも少しは増え、ゴール裏では男性6名、女性3名、子供2名の合計11人だった。
そして19時半、名古屋にとって記念すべき日のキックオフのホイッスルがなった。試合展開は、名古屋が先制をされるも、後半に建て直し、セットプレーから怒涛の3得点で、見事逆転勝利を収めた。そしてアウェイの蔚山まで駆け付けたサポーターはACL初勝利の歓喜に酔いしれた。
試合後の記者会見ではストイコビッチ監督は「サポーターの皆さんにはとても感謝しております。このような遠いところまで、長い距離を来ていただき、いつも応援をしていただきとても感謝しています。ありがとうございました」と語った。 また選手もサポーターに対する感謝の気持ちを言葉にした。この日、カップ戦は1試合のみ、そしてリーグ戦に出場経験のなくACLに先発出場した、佐藤将也選手はサポーターに対し「アウェイの韓国まで来てくれて、本当にありがたいです。また自分みたいに全然試合に出ていない人にとっては、本当に心強かったですし嬉しかったです」と語った。また玉田選手も「アウェイなのに、ホームのような雰囲気を作ってくれて、相手のサポーターも圧倒してくれたことはありがたかったです。すごく力になっているし、サポーターのためにも勝たなければと思ってたので勝てて本当に良かったです。あんなに来てくれるとは思いませんでした」と語り、サポーターの存在の大きさとありがたさを語った。
試合後にスタジアムから出てきたサポーターに話しを聞いた。「今日は初の海外でのサッカー観戦でしたが、本当に来て良かったです。リーグ戦とは違った雰囲気があって本当に楽しかったです。予選のアウェイは今日しか行けないかもしれないですが、決勝トーナメントに行ったら中東には一回は行ってみたいと思っていますし、ACLで優勝して、UAEでやるFIFAクラブワールドカップには是非行きたいです!」と海外での初観戦、初勝利の喜びを語る夫婦がいた。また各自バラバラで来て、こちらでたまたま出会ったサポーターにも話を聞いた。「降りる駅を間違えたりのハプニングで出会ったりとばったりあって仲良くなりました。今後もホームの試合の時とかにも会いたいですね。海外のアウェイだと、観光もできるし、独特の雰囲気もあるし、本当に楽しかったです!」とACLの魅力にどっぷりはまった感じだった。リーグ戦とは違った雰囲気が味わえ、感じられるのがACLの魅力のひとつでもある。その魅力に、今年ひとつのクラブのサポーターが魅せられはじめた。今年の決勝戦は11月7日に国立競技場で開催される。名古屋発、アジア経由、国立競技場行きの選手とサポーターの戦いは、はじまったばかりだ。
以上
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