3月22日(日)J2 第3節 福岡 vs 水戸(13:00KICK OFF/福岡)
スカパー!生中継 Ch183 12:50〜(解説:乾眞寛、実況:南鉄平、リポーター:森田みき、プレイヤー解説:布部陽功)
☆顔写真クイズ|勝敗予想ゲーム
----------
開幕して1分1敗。今シーズンをJ1昇格に待ったなしのシーズンと位置づける福岡にとっては、思い描いていた結果とは大きく異なる。しかし、久永辰徳は話す。
「スタートダッシュすることは理想だし、その通りに行くのが一番いい。けれど、混戦のJ2では、理想通りにスタートできないこともあると思っていた。51試合を戦うリーグ戦では、いい時も、悪い時もあり、その中の悪い流れの試合が開幕から2試合にきたということ。それにアビスパが何が何でも3位以内に入るためには泥臭さが必要だとも思っているので、いまの結果はネガティブには捉えていない。十分に挽回できる」
そして22日、アビスパは今シーズン初勝利を目指して、レベルファイブスタジアムに水戸を迎える。
さて、思いもよらない結果にも、トレーニングに臨む福岡の選手たちのアグレッシブさは変わらず。高いモチベーションを維持して激しいポジション争いを繰り広げている。好調を維持する黒部光昭と、復調著しい田中佑昌は、いつ高橋泰・大久保哲哉の2トップと入れ替わってもおかしくない状況。中盤では岡本英也、鈴木惇が先発復帰を目指して猛アピールし、右サイドに活躍の場を求める城後寿や、ベテラン勢に真正面から挑戦状を叩きつけている。そして、出場停止の柳楽智和の代わりは、丹羽大輝と長野聡が激しく競り合う。「誰を使うか本当に迷っている」と篠田善之監督は嬉しい悲鳴を上げている。
ただ福岡の問題は、そうした状況が結果に結び付かないことだ。個々の頑張りや、メンタルの部分でのチームとしてのまとまりは感じられるのだが、戦術面でチームのベースとも言える部分が確立しているとは言い難い。それが、1試合の中に波を作り、押し込まれた時間帯に我慢しきれず、昨年同様、あっさりと失点を喫する要因になっている。その解決に向けての作業をしながら、勝点も確実に積み上げなければならないのが、いまの福岡の立場。久永が言う「泥臭さが必要」というのは、そういう状況をさしてのことだろう。
その福岡が迎える水戸は、ここまで1勝1敗。リーグ戦では2003年のJ2第12節以降負けがない(13勝5分)相手だ。しかしながら、木山隆之監督の下で2年目を迎えるチームは確実にレベルアップ。過去の対戦成績は全く当てにならない。コンパクトな陣形を保ち、前線からプレスをかけ、高い位置で奪ったボールを人数をかけて攻め上がるのがスタイル。チームの連動性も高い。それを余すことなく発揮したのが前節の徳島戦。試合開始早々に主導権を握り、そのまま徳島を圧倒した。「非常にいいチーム」と篠田善之監督も警戒を強める。
布陣は、ボックス型の中盤を形成する4−4−2。昨シーズンのJ2得点順位5位の荒田智之と、高さと強さを持つ高崎寛之が組む2トップは脅威だ。中盤ではキム・テヨンが相手の攻撃の芽を摘み、右SHの菊岡拓朗が中央へ入り込んでゲームを作る。左SHの遠藤敬佑は豊富な運動量を生かして攻撃を仕掛け、その遠藤が空けたスペースを小澤雄希が積極的に駆け上がる。そして、高さを誇る大和田真史がセットプレーのターゲットだ。徳島戦の後半では、10人になった相手に追加点を奪えずに決定力に課題を残したが、目指すサッカーの方向性が間違っていないことに手応えを感じているはずだ。
おそらく、福岡にとっては難しい試合になるだろう。しかし、そういう状況の中で、いかに勝ちきれるか、それが今シーズンの福岡に求められていること。内容云々よりも、結果を手に入れることが何よりも優先される試合になる。過去2試合で苦しめられたロングボールへの対応が最大の課題だ。
そして、大きく変わろうしている水戸にとっても必要なのは勝利。成長過程にあるチームにとって勝利にまさる良薬はないからだ。アウェイの戦いであってもアグレッシブに仕掛けてくることは間違いないだろう。
51試合を戦うJ2は一筋縄ではいかない。毎年のように繰り返されるサバイバルゲームは更に混乱を極め、どのチームが笑うことになるのか最後まで分からないリーグになるだろう。そういう状況の中では一喜一憂することは無意味とも言えるかもしれない。しかし、それでも、絶対に勝利を得なければいけない試合がある。福岡にとっては水戸との試合がそれ。あらゆる力をひとつにして勝利を掴みたい。
以上
2009.03.21 Reported by 中倉一志
J’s GOALニュース
一覧へ【J2:第3節 福岡 vs 水戸】プレビュー:福岡に与えられた命題は、どんな状況でも勝ちきること。難敵水戸に対して真価が問われる(09.03.22)













