3月21日(土) 2009 J1リーグ戦 第3節
大宮 1 - 1 神戸 (13:03/NACK/11,094人)
得点者:60' 吉田孝行(神戸)、84' 石原直樹(大宮)
スカパー!再放送 Ch183 3/24(火)23:00〜(解説:山本昌邦、実況:西岡明彦)
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試合後に行われた記者会見で、張外龍監督から聞かれた第一声は反省と感謝の弁だった。
「昨日練習をやりすぎて選手たちの動きが鈍かった。だが、追いついてくれて感謝している」という主旨のもの。確かに前日の練習は通常に比べて長く、90分強行われていた。周囲の我々もその長さには気づいてはいた。だが、当の選手たちに指揮官の言葉をぶつけてみても、例えば市川雅彦は「いや、そんなことないですよ。(長く時間を使った)ミニゲームはリラックスの意味もあるし、別に試合に影響したとは思わないけど」とあっけらかんとしたもの。他の選手たちも「別にそのせいじゃない」と口をそろえていた程度だった。ただ、指揮官が自ら非を認め謝ることは珍しく、しかも記者陣からの質問でなく自ら切り出した潔さに、今季の選手たちとの信頼関係、好ムードの一端がうかがえるように感じた。
さて、試合はといえば大宮にしてみても、アウェイまで遠征してきた神戸にしてみても、惜しい試合だった。共に勝点1ずつ分け合い、痛みも分け合った。ただ、「昨季2敗の苦しい相手によくやった」と張監督が言うとおりのポジティブな思いも残るし、選手個々の活躍からは次へつながるが確かにあった。
前半、安定しないながらも得点の雰囲気を感じさせたのは大宮だった。攻守に意図が見られたのがその理由だろうか。先発として3試合目にしてようやくしっくりきだした、橋本早十から前線に送られるパス、前線をかき回しウラを常に狙い続けた市川雅彦、体を張るポストプレーを見せた藤田祥史のプレーは、どれも相手の弱点、つまり相手ディフェンスがスピードについてくることが出来ず、ウラに弱いという点、を突いたものだったように見えた。それだけ、可能性を感じさせた。
だが、先制したのは神戸だった。しかも、味方のスローインを「左サイドのドリブル突破を期待して」(カイオジュニオール監督)投入された鈴木規郎にその意図通りに簡単に突破され、吉田孝行が決めるという流れだった。不必要なミスからの失点は悔やんでも悔やみきれない。
張監督が動いたのはこの直後だった。60分に失点すると、63分藤田に代え石原直樹を、73分には新井涼平に代え渡部大輔を、と中盤の枚数を削ってでもスピードのあるフォワード陣を投入した。橋本を「たぶん試合でやったのは初めて」というボランチに下げ、布陣は4-4-2のままサイド突破と疲れきった相手ディフェンスを崩すことを試みた。生まれた得点はセットプレーからのもので、橋本が放った右コーナーキックを手前でマト、そしてファーで石原がヘディングという練習どおりのもの。
この得点の前後の時間帯、大宮は必死にゴールを狙い続けた。交代出場の石原だけでなく、「相手もハーハーと息が上がっていたので、どんどん行こうと思った」という渡部大輔も果敢な突破を試みたしロスタイムまでシュートを放った。3枚のフォワードを中心に前線は活性化した。この時間帯の魅力ある攻撃が、せめてもう少し早く見られていればと思うと、勝点1を惜しく感じられてしまう。
神戸にしても、せっかく相手のミスから得た1点を守りきれず。しかも「相手に与えてしまったコーナーキックからの失点は残念」(宮本恒靖)という失点は悔しいもの。ただ、連戦の初戦、アウェイで得た手土産と思えば小さくはないかもしれない。
両チーム共に中3日でナビスコ杯を迎えるが「若手をたくさん使いたい」と張監督は既に公言している。交替選手が結果を出し続け、チーム内競争が活発になっている今の状況からすると、リーグ戦だけでなくナビスコ杯にも大きな期待を寄せてしまう。そんな、今後への明るい兆しを感じさせてくれる試合となった。
以上
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