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【J2:第3節 徳島 vs 熊本】レポート:先手を取る積極性を見せ続け会心の戦いを披露した徳島。熊本の連勝を阻み、今季初勝利!(09.03.21)

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3月21日(土) 2009 J2リーグ戦 第3節
徳島 3 - 0 熊本 (13:04/鳴門大塚/3,181人)
得点者:4' 麦田和志(徳島)、70' 倉貫一毅(徳島)、85' 徳重隆明(徳島)
スカパー!再放送 Ch182 3/22(日)10:00〜(解説:田渕龍二、実況:高松良誠、リポーター:藤原美佳)
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徳島にとってはまさに会心の戦い。終了直後のインタビューに答える美濃部直彦監督の口調からはもちろん、スタンドへ挨拶する選手たちの表情からもその達成感がハッキリ見て取れた。ホームゲーム通算100ゴール目(この日の2点目)を含む3得点、しかも無失点での今季初勝利─。チームはこの試合のプレビューでもポイントとして挙げた『先手を取る積極性』をしっかりピッチ上に復活させ、それによってその見事な結果を生み出した。

この一戦、徳島にまずスイッチを入れたのは今季初先発の麦田和志。開始すぐの4分、昨季急成長を遂げながら今季は開幕からスタメンを外れていたこのサイドアタッカーはCB三木隆司のフィードがファビオを経由し羽地登志晃の足元に収まりそうと見るや、タッチライン際から一気にスプリントをかけ中央のスペースへ。そこで羽地からの落としを受けてチームの今季初得点となるゴールを叩き込んだ。彼の意地がいきなり爆発した瞬間だったと言えるだろう。
しかしこのゴール、その麦田も含めボールに絡んだ全員の『先手を取る積極性』が導き出した得点であったことを何より見逃してはならない。三木のフィードを引き出すべくスッと顔を出したファビオ、そのファビオが後ろへすらすことをいち早く感じ背後へ入り込んだ羽地、羽地がシンプルにボールを落としてくると信じ長い距離を走り込んだ麦田。個々の表現したそれが結び付いたからこそ生まれた得点であった。

そしてこの先制点を機に徳島のアグレッシブさが見る見る加速する。自身のゴールでノッた麦田やこちらも今季初先発となった大島康明、さらにはボランチ米田兼一郎もが進出して右サイドから再三好機を作れば、そこからのボールを受けた徳重隆明、倉貫一毅が果敢なフィニッシュ。追加点を狙い熊本ゴールへシュートを浴びせた。またそのアグレッシブさは守備にもハッキリ現れる。今週のトレーニング時から「攻撃的な守備をしたい」と語っていた指揮官の狙いそのまま、熊本DFラインのボール回しに羽地・ファビオが献身的なチェイスをかければ、2列目、3列目もそれに連動したプレスを繰り返した。加えて言うなら、最終ラインも積極的な意識のもと安定感に満ちていたと言っていい。中でも中央の三木とぺ・スンジンは熊本FW小森田友明や宇留野純らより一歩早い位置取りでロングフィードをことごとく跳ね返し、攻めの起点をほとんど作らせなかった。

さらに迎えた後半も、序盤から中盤にかけてこそやや全体が下がってしまい熊本に押し込まれる場面を作られたが、その後はまた前からの積極性が復活。フレッシュな石田祐樹の投入にもよって徳島は前半の戦いを取り戻す。すると70分には再び積極性の噛み合った攻撃の連携が。左サイドでスローインを受けた羽地がワンタッチ目で仕掛けてマーカーを振り切り柔らかいボールを折り返すと、それを逆サイドの石田がイメージしていたが故の落ち着きで正確に落とし、最後はその形を予測していたかのように猛然と走り込んだ倉貫が冷静にネットを揺らした。待望の追加点であったとともに、この日の徳島を凝縮したような素晴らしい連続プレーであったと言えるだろう。

85分には徳重が自身の個人技を活かした果敢なドリブル突破で決定的な3点目まで奪ったが、いずれにしてもこの一戦での徳島は自分たちのすべき戦いをほぼ完璧に近い状態で披露してみせた。チームはそれにより前節(水戸戦)でたち込めかけたモヤモヤを吹き飛ばし、新生として突き進むための眼前視界をしっかり切り開いたとも言えよう。だが、こうした戦いを安定して続けられるようになってこそ本当の意味での前進と呼べる。選手たちには次節からも『先手を取る積極性』を失わず戦いに挑んでほしいものだ。

さてこれに対し敗れた熊本だが、全体的に見れば「サッカーをやらせてもらえなかった(藤田俊哉)」内容に終わってしまったと言わざるを得ない。特に「大きく跳ね返す守備が必要だった」と石井俊也も振り返ったが、徳島の2トップに幾度となくタメを作られた最終ラインの守りはすぐにでも修正の必要があるだろう。しかしながら後半登場したルーキー井畑翔太郎の思いきりよいフィニッシュや、ベテラン藤田の最前線をも追い越す精力的な動きなど、決して明るい材料が見えなかったわけではない。もう一度原点へと立ち戻り、2節(横浜FC戦)のようなパフォーマンスを取り戻すことに集中して次節へ向かえばきっと立て直しはできるに違いない。

以上

2009.03.21 Reported by 松下英樹
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