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【J2日記】札幌:誕生日を祝う100の方法(09.04.09)

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午後の練習が終わってもなかなかクラブハウスに戻ろうとしない選手たち。手前のほうでは斉藤マネジャーから選手に卵が手渡されている。

そこにクールダウンから戻ってくる西嶋選手

急な襲撃ということでピントがズレズレですが、卵をぶつける斉藤マネジャーと逃げる西嶋選手。ブルーのシャツは逃げ道を塞ぐ役目の佐藤優也選手。

卵を割った後は、小麦粉をたっぷりと注ぎます。ケーキ作りですから。

そして、こうなりました。

でも、最後はピース。誕生日おめでとうございます。頭に生卵が乗っかってますよ。

なんだかよく知らないが、主役に生卵と小麦粉を投げつけるのがブラジル流の誕生日の祝い方らしい。誕生日ケーキを作るという意味で、頭に生卵を割り、その上に小麦粉をかけるのだそうだ。いやはや、誕生祝いにも色々な方法があるものである。

そして地球の裏側のそうした風習が、札幌の風習にもなりつつある。というか、なっている。ここ数年は誕生日の選手、スタッフがいると練習の前か後か、どこかのタイミングでサプライズ的にブラジル流の誕生祝いが行なわれているのだ。オフのグアムキャンプでは視察に訪れた矢萩竹美社長もこの手荒い祝福に遭っているほど。昨年途中に就任し、札幌の社長としての初めての誕生日を迎えた矢萩社長が「ある程度の年齢になってから、もう互いの誕生日に何かをするのは止めようと妻と決めたんです。うちには子供もいないですから。でも、年齢の離れた選手たちからこうして派手に祝ってもらえて、忘れられない誕生日になりそうです」と笑顔で話してくれたのを筆者も忘れずに覚えている。

09年4月7日、この日はDF西嶋弘之選手の27回目の誕生日。当然、ケーキ作りは行なわれた。しかし、西嶋選手は04年から札幌に在籍している古株である。自分が標的である雰囲気は十分に察している。これはもう、空気の読み合いだった。
午前練習は平然と終了し、午後の練習も順調にスケジュールを消化。2日前に敗戦を喫していたこともあり、この日は見送られるのか?と西嶋選手の脳裏にも軽くよぎったであろう瞬間、斉藤マネージャーがさながらバレーボールのアタッカーのように豪快に生卵を西嶋選手に叩きつけ、薄暗くなった宮の沢グラウンドでケーキ作りはついに開始されたのだった。

「正直、移籍してきた当初はこんなに長くこのチームにいることになるとは思わんかった」
サンフレッチェ広島、ヴィッセル神戸、そして札幌と3クラブを渡り歩いている西嶋選手。だが、公式戦デビューを果たしたのは札幌に移籍してからであり、プロでの試合出場記録はすべて札幌で積み重ねたもの。今ではもうチームの顔だ。今年1月に結婚をした夫人とも札幌の地で出会っている。

「人生はホンマにわからんもんですねえ」
プロ入り当初は攻撃的MFだったが、現在ではサイドバックやセンターバックでプレー。奈良県に生まれ、広島、神戸と経て、27歳の誕生日を北の大地で迎えた感想をそのようにつぶやいた。そして、「いい27歳にしたいですね」と続けた。

27歳という年齢は、若い選手が多い札幌のなかではもうベテランに近い中堅だ。
前述したように2日前には熊本とのアウェイゲームに0−4というスコアで敗れており、誕生日を祝ってもらった喜びを感じつつも「空気を変えるために色々と発していかなアカン立場やから」と責任感をも強める一日となった。

彼は「いい27歳にしたい」と言った。「いい27歳になるといいなぁ」ではない。
他力ではなく、自分の力で何かを得ようという強さを持っている。どういうシーズンを過ごすのかはまだわからないが、きっといい1年にできるはずだ。

ちなみに、誕生日ということで西嶋選手は夫人に、好物である“かやくご飯”とウドンを昼食にリクエストしたとのこと。こちらは和風の祝福となったようだ。

以上
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2009.04.09 Reported by 斉藤宏則
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