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【J1:第12節 新潟 vs 神戸】レポート:新潟が勝負どころで2得点。千代反田充、松下年宏のゴールで神戸を振り切る(09.05.17)

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5月17日(日) 2009 J1リーグ戦 第12節
新潟 2 - 0 神戸 (14:03/東北電ス/28,817人)
得点者:78' 千代反田充(新潟)、87' 松下年宏(新潟)
スカパー!再放送 Ch180 5/18(月)05:00〜(解説:梅山修、実況:鈴木英門、リポーター:内田拓志)
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新潟が神戸を2-0で下した。後半33分、右サイドの松下年宏のフリーキックを、千代反田充が頭で合わせて先制点。42分にはゴール前のこぼれ球を松下が決めて追加点を挙げた。
神戸はカウンターからたびたびチャンスを作ったが、ゴールを奪うまでには至らなかった。新潟にすきを突かれて失点をした。

会心のキックではなかった。「ちょっと詰まってしまって」。後半33分、右サイドからのフリーキックは、キッカーの松下が思い描いていたよりも、距離が足りなかった。ただ、待ち構えた千代反田にとっては絶好のボールになった。「相手の前でボールに触って、DFの裏に出せれば…」。フリーになって頭でとらえたボールは、味方をわずらわせることなく、バーに当たってゴールに飛び込んだ。
9分後、松下にとって待望の「会心の1本」が生まれた。マルシオ・リシャルデスのクロスのこぼれ球を豪快にたたき込む。「やっと出ましたよ」。自身の今季初ゴールに試合後は思わず表情が緩んだ。

新潟の2連勝を決め、対神戸戦通算6勝4分と、無敗を継続させた終盤の2得点。後半29分に曹永哲との交代して出場した松下は、そのすべてに絡んだ。ピッチに立つ前、鈴木淳監督からアドバイスを受けていた。「マルセウが交代してベンチに下がっていたので、『高さがなくなっている。セットプレーはチャンスだぞ』って」。期待に応えた先制点のアシスト。そしてゴール。新潟はホームではここ3試合、引き分けが続いていた。松下のゴールはチームを安心させ、試合を決める1点だった。

前節の山形戦、そしてこの試合と、スタメンを曹永哲に譲っていた。調子が落ちていたわけではない。それだけに与えられた時間で結果を出したかった。ベンチで戦況を見守りながら、中盤の守備が甘くなっていることに気が付いた。「(本間)勲さんの周囲が空いていた。まず守備を意識しながらバランスを取ることを考えた」。意欲と冷静さがしっかりとかみ合っての1アシスト1ゴール。「チームにとっても自分にとっても自信になる結果だった」。勝点3に貢献した実感をかみしめていた。

敗れた神戸だが、圧倒されたわけではなかった。放ったシュートは12本。「新潟のホームという難しい試合の中で、これだけのシュートが打てたことはよかった」。カイオ・ジュニオール監督が言うように、互角に攻めた。後半はカウンターでゴールに迫る場面も作った。
ただ、茂木弘人が「1点でも入っていれば、変わったかも」と言うようにゴールを奪えなかったことで、主導権を握るまでの展開にはならなかった。後半28分に守備の要、宮本恒靖が負傷で途中交代。その後に失点をするなど、流れを新潟に渡す形になった。

2連勝した新潟は次節もホームで、清水と対戦する(5/23)。勢いを本物の力にするために落とせない一戦になる。
神戸はアウェイでの未勝利を止めることができなかった。ヤマザキナビスコカップ予選リーグの京都戦をはさんで、週末のホーム・柏戦(5/23)で立て直しを図る。

以上


2009.05.17 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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