5月20日（水）AFCチャンピオンズリーグ 北京 vs 名古屋（20:00KICK OFF/北京）
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☆ホームチケット情報 | 決勝戦は11月7日(土）に国立競技場で開催！
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すでに予選グループ1位通過を決めている名古屋には、リーグ戦の狭間に組まれたこの試合に対しふたつの選択肢を持っていた。ひとつは戦いのリズムを崩さないためにもメンバーを落とさず臨むこと。そしてもうひとつは週末のリーグ戦を見据え、主力を温存して北京に向かうこと。ストイコビッチ監督が選んだのは後者の選択肢だった。北京に乗り込んだメンバーは、普段控えで出場機会をうかがう若手が中心。コンディショニング重視のメンバー構成で、名古屋は北京とのグループリーグ最終戦を戦う。

迎え撃つホームの北京国安は現在1勝4敗でグループ最下位。前節のアウェイ・ニューカッスル戦では試合終了間際に逆転されたことで、予選突破の望みも断たれた。モチベーションを保ちにくい状況ではあるが、毎回30000人超が集まるホームゲームで無気力な姿は見せないだろう。出場停止明けとなるエースのジョエル・グリフィスを中心に、力強い縦への突破力を発揮したいところだ。

名古屋ホームでの第1戦はスコアレスドローに終わった両チームだが、今回はどちらも守備を固める必要はない。互いの長所をぶつけ合うオープンなゲームになることは期待して良さそうだ。北京の攻撃は名古屋と同じくサイドが起点となる。その中心人物だった右サイドのワン・チャンチンは出場停止だが、サイドからの攻撃が北京の持ち味のひとつであることに変わりはない。今回のディフェンスリーダーとなる吉田麻也は、中央で抜け目のないプレーをするグリフィスを見張りつつ、サイドのケアも怠らないようにしたい。

攻撃面では、杉本恵太に注目だ。リーグ戦では相手守備にスペースを消されることが多く、自慢の快足を活かしきれていない感が強い。だが、北京が攻撃に人数をかけてくれば、持ち味を存分に発揮することができるはずだ。不慣れなメンバー構成で攻撃での連動性はそこまで期待できないことを考えても、シンプルなチャンスメークの担い手として背番号19の活躍は必要不可欠だろう。巻佑樹や津田知宏ら、リーグ戦で好調の選手たちのシュートを引き出すためにも、杉本の活躍は欠かせない。

不安な点はやはりメンバーの経験の少なさか。特に30000人超という大観衆の前でプレーした経験のある選手は少なく、スタジアムの雰囲気に慣れることすら一仕事となる可能性もある。普段以上に若いチームをいかにして落ち着かせるか。指揮官の手腕だけでなく、山口慶や吉田らトップでの経験を持つ選手たちには、ピッチ内でメンバーをまとめる役割も求められることになる。

若手たちにとっては首脳陣への格好のアピールの場となるだけでなく、本気の海外試合を経験できるまたとないチャンス。守りに入ることなくアグレッシブな名古屋のスタイルを貫き、ACL予選を勝利で締めくくってもらいたい。

以上

2009.05.19 Reported by 今井雄一朗