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【J1:第13節 磐田 vs 名古屋】プレビュー:両者の順位に関係なく激戦必至の東海ダービー。お互いに攻撃のタレントが揃った中で、誰が試合を決める一仕事ができるか(09.05.24)

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5月24日(日)J1 第13節 磐田 vs 名古屋(15:00KICK OFF/磐田
スカパー!生中継 Ch308 14:55〜(解説:福西崇史、実況:八塚浩)
勝敗予想ゲーム
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磐田は公式戦ここ2試合得点がなく2連敗中。名古屋は公式戦3試合勝利なし。リーグ戦の中断を前に、お互いに何とかひとつ勝って、チームの勢いを取り戻したい東海決戦だ。

 イ・グノ効果で最下位を脱出し、現在は4勝3分5敗(勝点15)で13位につける磐田。ただ、リーグ前節の川崎F戦では、4試合ぶりの無得点で敗れ(0-2)、水曜日のナビスコカップ予選・大宮戦でも0-1の敗戦。救世主イ・グノも、少し疲れがたまってきたうえに、相手に研究されてかなり厳しいマークを受けるようになってきたため、なかなかビッグチャンスに絡めておらず、決定力の高さを生かせていない。
 そんな中でホームに迎える相手は、堅守を誇る名古屋グランパス(J1で3番目の失点の少なさ)。したがって、いかに名古屋から点を取るかというのが、この試合では最大の注目点となる。ただし、中盤の構成力という部分はけっして悪くない。上田康太が本格復帰してボランチとして90分間働けるようになり、山本康裕とのコンビでしっかりとゲームを作っているため、川崎Fとのアウェー戦でもゲームを支配する時間は相手よりも長かった。
 だが、直前の大宮戦では「前半も後半も、中盤でのイージーミスと、これから攻めようというところのミスと、ラストパスの丁寧さが欠けたことによってチャンスをつぶしてしまった」(柳下監督)という問題も再燃。もう一度、自分たちがやるべきことを整理し、この試合でしっかりとチャンスを作り、ゴールを奪うということが大きなテーマとなっている。
 もちろん、名古屋のゴール前の壁は非常に高さと強さがあるので、単純にクロスを放り込んでも点を取ることは難しい。前田遼一のポストプレーや、イ・グノ、ジウシーニョらのスピードを生かしてDFラインの裏をとったり、サイドを深くえぐってからのクロス、あるいは中央をドリブルやワンツーなどで崩すといった、攻撃の多彩さや工夫も重要になるだろう。

 守備に関しては、川崎F戦で負傷交代したキャプテン・茶野隆行は、両足の内転筋を痛めたということで少し長引きそうな様子。その代役を務めるのは、身体能力抜群の大井健太郎なので、対ダヴィということに関しては、高さでもスピードでも十分に対応できるはずだ。彼自身、フル出場した大宮戦の後で「守備に関しては、ある程度できたと思う」と手応えを口にしており、失点もPKによる1点だけ。茶野が不在でも、組織で守ることができるので、大きく守備力が低下するということはなさそうだ。
 ただ、ダヴィと玉田圭司(この試合でケガから復帰する見込み)の2トップは、ワンチャンスをものにしたり、独力でゴールをこじ開けたりする力が非常に高いので、一瞬の気の緩みも許されない。中盤でのイージーミスからカウンターを受けると、失点に直結する可能性も高くなってしまうので、その回数をいかに少なくできるかという点にも注目したい。

 一方、名古屋のほうは、5勝4分2敗の(勝点19)の5位(ACLの影響で消化試合数がひとつ少ない)だが、リーグ戦ではここ2試合引き分けが続いている。今週は中国に飛んで水曜日にACLの北京国安戦を戦ったが、こちらは若手主体のゲームで、1-1の引き分けながら1位で予選を突破。主力の多くは遠征に帯同せず、磐田戦に備えて英気を養ってきたので、北京遠征があったことは大きなハンディキャップにはなっていない。
 マギヌンはケガで一時帰国しているが、前述の通り玉田が復帰する可能性が高まっているのも明るい材料で、リーグ戦では3試合ぶりに勝って、上位に食らいついていきたい一戦だ。名古屋としても、まずは組織でしっかりと磐田の攻撃を抑え、得意のサイド攻撃からゴールを奪って勝つというパターンに持ちこみたいところだろう。

 どちらがゲームの主導権を握るのかは予想しにくいが、どう転んでもお互いに自分たちの時間をある程度作り、チャンスを作ることもできるだろう。そこで、どちらがチャンスを生かして決めきれるか、逆にそこを身体を張って守りきれるか。当たり前の話になってしまうが、そこが最大の勝負の分かれ目となる。
 どちらも試合を決める力のあるタレントが揃っているだけに、見どころの多い東海ダービーとなったことは間違いない。彼らがいかに自分の力を発揮できるかという意味でも、非常に楽しみなゲームと言える。

以上
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