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【J2:第18節 愛媛 vs 横浜FC】プレビュー:3連勝中の愛媛も、8試合勝利がない横浜FCも常に崖っぷちに立たされている。だからこそ、第2クールも前進あるのみ。(09.05.29)

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5月30日(土)J2 第18節 愛媛 vs 横浜FC(16:00KICK OFF/愛媛
スカパー!生中継 Ch183 15:50〜(解説:大西貴、実況:堀本直克、リポーター:重橋秀香)
勝敗予想ゲーム
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開幕3連勝に始まり、3連勝で幕を閉じた愛媛の第1クール。一度も連勝ができなかった昨季とは一転して、今季は2度の3連勝を成し遂げた上で勝敗も7勝3分7敗と五分の成績を残した。「内容を整理しながら、第1クールは五分でいければいいと思っていた」と、この結果に及第点を与えた望月一仁監督。そして「ベン(大木勉)が抜けた攻撃も、いないなりに機能するようになってきた」と今季の課題だった攻撃には手ごたえも語った。

まず、その攻撃に関して言及するなら、第1クールの愛媛はFW内村圭宏のプレーが1つのバロメーターになっていた。開幕戦から2試合3得点でチームの3連勝に大きく貢献した内村だったが、その後は9試合ゴール無し。しかし「考えすぎて(チームが上手くいかないのは)全部自分のせいのように思えた」という苦しい時期も乗り越え、8戦未勝利という不名誉なクラブワースト記録を止めた、第12節の甲府戦で先制点を叩き出したのも内村だった。

「個人的には4-3-3をやったことが大きかった。いつもと違うポジションは楽しかった」と内村は振り返ったが、結果的にはその新しいシステムがチームにとってのカンフル剤となり、前線は活性化。それが象徴的に表れた第16節の仙台戦について内村は、アシストをした2点目を「(左サイドに開いてボールを持った時)いつもならバックパスをするところだったが、中にシゲル(横谷繁選手)が入っていた」と指摘。その時の愛媛は既にシステムを4-4-2に戻していたが、3トップの左サイドを経験した横谷のゴール前に飛び込むプレーが得点に結びついた。そして、試合を重ねるごとに「ペナルティエリアの中に入ったり、できるだけゴールの近くでプレーしたりするようになった」と語る横谷が、仙台戦と前節の鳥栖戦で2試合3得点の活躍を見せた。

「開幕3連勝と最後の3連勝は内容が違う。最後は内容も伴っていたし、第2クールにつながると思う」と振り返った赤井秀一も、ボランチながら第1クールで3得点をあげたように、ゴール前で厚みのある攻撃ができるようになったことは愛媛にとって第1クールで手にした大きな成果の1つだろう。もちろん、そこにはいい守備があってこそ、いい攻撃が生まれる。その点についても、内村とジョジマールの2トップからはじまる前線からの守備は大きく進歩。それに両サイドとボランチ、最終ラインが連動し、最後の砦はGK山本浩正が控えるゴール前の守備も安定感を増した。

一方で、今節の愛媛が対戦する横浜FCは第1クールで苦しんだ。愛媛とは対照的に、開幕3連敗でスタートすると、第1クールであげた勝利は第9節の水戸戦の1勝に止まった。その後、第10節以降も6連敗を含む8戦未勝利と、浮上のキッカケをつかめていない。それでも前節の仙台戦ではFW西田剛が得点に絡み、4試合連続でゴールマウスを守るGK大久保択生ら若手も試合を重ね、経験を積んできた。これに早川知伸や三浦淳宏、三浦知良らベテランが噛み合えば、水戸戦のようなポゼッションサッカーも見せられるはずだ。

そして「もともと個の能力が高いチーム」と望月監督が語るのも決して社交辞令ではない。第1クールで敗れた試合でも、2点差がついたのは第8節の甲府戦と第11節のC大阪戦の2試合だけ、愛媛との対戦は引き分け(スコアレスドロー、第6節@ニッパ球)だった。第1クールの横浜FCは攻撃で複数得点ができず、逆に樋口靖洋監督も課題にあげたように複数失点を重ね、1点を争う接戦で涙を呑んできたが、この1週間でどこまで攻守にテコ入れをできたのか注目したい。そして、どのような形で試合に入ることができるか。第2クール初戦という節目の試合では、特に前半の45分が横浜FCにとっては9試合ぶりの勝利をつかむ上で重要なポイントになりそうだ。

こうみれば、試合前の時点で愛媛の勢いが上回っていることは間違いない。ただ、それもキックオフするまでの話。一度試合が動き始めれば、その90分がどのような展開になるか予想することは不可能だ。愛媛も3連勝中とはいえ、前節の鳥栖戦、前々節の仙台戦と押し込まれる時間帯も少なくなかった。大木や江後賢一、高杉亮太ら怪我人も少なくないし、スタメンを張る選手も大なり小なり痛みと戦いながら、ピッチの上で走り続けている。その意味では、愛媛も横浜FCも同じく後がない状況で戦っている。

J2史上、最も過酷なシーズンもいよいよ中盤戦の開始。そこには1試合たりとも楽な試合はない。だからこそ、勝利を収めた時の喜びもひとしおだ。その勝利を目指し、後がない崖っぷちから転がり落ちないために、愛媛、横浜FCともに第2クールも前進あるのみだ。

以上

2009.05.29 Reported by 近藤義博
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